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エクセルで日付を表示させる便利な方法は? 自動更新・表示形式を変更するやり方

上色ゆるり

スケジュールやカレンダーの作成にも便利なエクセル。今回は、日付を簡単に表示する方法を解説します。関数を使って日付を自動更新するやり方や、表示形式の変更方法も紹介。テクニックを身につけて、作業時間の短縮を狙いましょう。

エクセルでの作業は、できるだけ手間や時間をかけず、スピーディーに行いたいものですよね。特に、日付を入れてデータを作成する時は、入力するセルが多いこともあり、「もっと早くできないか」と悩んでしまうでしょう。

そこで今回は、エクセルで日付を自動的に入力する手順を画像つきで解説します。

日付の書式を変換する方法や、スケジュール表の作成に役立つテクニックなども紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

エクセルで日付を表示する基本的な方法とは?

エクセルで日付を表示させるためには、「TODAY関数」を使います。自動で表示されるので、日付を何度も更新して使うデータを作成する時などに便利です。

やり方と、設定時の注意点を解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「TODAY関数」で日付を自動表示する方法

「TODAY関数」にはさまざまな活用方法がありますが、まずは基本となる、今日の日付を自動で表示するやり方を紹介します。

表示させたいセルに、「=TODAY()」と半角で入力するだけで設定できる、簡単な方法です。

それでは、画像つきで解説していきます。

(1)日付を表示させたいセルを、ダブルクリックして選択する。

(2)「=TODAY()」と半角で入力する。

(3)Enterキーを押すと、今日の日付が自動で表示されます。

日付の自動更新を設定した際の注意点

「TODAY関数」には、ファイルを開いた時の日付を自動で表示するというルールがあります。

つまり、2021年1月1日にファイルを開いたのであれば「2021/1/1」と、1月5日にファイルを開いたのであれば「2021/1/5」と表示されます。

そのルールが原因でミスが起きる可能性もあるので、取り扱いには注意が必要です。

例えば、日付の自動表示を設定したファイルをメールに添付し、取引先に送るとします。その場合、送り先の人がファイルを開いた日が表示されることになります。

「2021/1」と表記させたくても、相手が1月5日にファイルを開いたのであれば、「2021/1/5」と表示されてしまいます。

よって、ファイルを開くタイミングによって日付が変わると困る、といった場合には「TODAY関数」は不適切です。そのような時は、直接日付を入力すると良いでしょう。

DATE関数を使って日付を表示する方法

DATE関数とは、以下の画像のように別々のセルに入っている年・月・日から日付を作成したい時に使える関数です。

では、DATE関数を使って日付データを表示させましょう。

(1)DATE関数を表示させたいセルを選択し、左上の「fx」をクリックします。

(2)「関数の挿入」のダイアログボックスで、検索欄に「DATE」と入力。「OK」をクリックします。

エクセル 日付

(3)「関数の引数」で、年・月・日にそれぞれのセルまたは数字を挿入します。

エクセル 日付

すると、以下の画像のように別々だった数字が「2022/1/1」と表示されるようになりました。

エクセル 日付

(4)一番上のセルに関数を組んだら、右下をクリックしながら下までドラッグすると、全てのセルに関数が組まれます。

エクセル 関数

日付の表示形式を「セルの書式設定」から変更する方法

エクセルでは、日付はデフォルトで「2021/1/1」と表示されます。しかし、「2021年1月1日」などのように、表示形式を指定したい場合もありますよね。

そこでここからは、日付の表示形式を指定する方法を紹介します。

(1)日付が表示されているセルを選択します。

(2)右クリックをして、「セルの書式設定」を選択します。

(3)「表示形式」のタブを選択し、左側の項目から「日付」を選びます。そして、「種類:」の中から好みの表示形式を選んでクリックします。

(4)「サンプル」の項目で、見た目が理想通りになっているか確認し、問題なければ右下の「OK」をクリックします。すると、選択したセルの日付が、指定した表示形式に変更されます。

表示形式を自由に指定する方法もあります。左の項目から「ユーザー定義」を選択し、「種類:」の入力バーに直接入力することで、表示形式を自由に設定することが可能です。

例えば画像のように「2021年1月1日」と表示させたい時は、下記画像のように入力します。

「y」は年を、「m」は月を、「d」は日付を表示するようコンピューターに指示するための文字です。日本語で表示させたい文字は、半角ダブルクオーテーションで囲むことがポイントです。

オートフィル機能で日付を連続して表示する方法

何日、何週間もの日付をいちいち入力するのは大変ですよね。

そのような時に役立つのが、「オートフィル機能」です。ドラッグするだけで簡単に設定できるので、ぜひやり方を覚えておきましょう。

(1)日付を手入力したセルを選択し、右下にある小さな四角にカーソルを合わせます。

(2)カーソルが「+」になっている状態で、日付を表示させたいセルの一番下までドラッグします。

(3)ドラッグを離すと、連続した日付が自動で表示されます。

「オートフィル機能」では、1日ずつ増えていくのがデフォルトです。ですが、翌年、翌々年に同じ日付を表示させる、平日のみを表示させるといった、特別な設定をすることも可能です。

やり方は以下の通りです。

(1)「オートフィル機能」で日付を表示させた後、一番下のセルの右にあるアイコンをクリックします。

(2)表示させたい日付のスタイルを選び、クリックします。画像では、同じ日付で年ごとに増えていくスタイルを選択しています。

(3)すると、指定した通りのスタイルで日付が表示されます。

1カ月の日付を自動更新する方法

シフト表やカレンダーをエクセルで作る場合、毎月30日分、31日分の日付を入力するのは大変ですよね。そのような時に便利なのが、「DATE関数」です。

一度設定すれば、一部のセルの内容を変更するだけで、1カ月分の日付をまとめて変更できます。作業の時間短縮につながるので、ぜひやり方を覚えておきましょう。

(1)1カ月の日付を表示するセルとは別のセルに、年と月を入力します。年と月は、それぞれ別のセルに入力します。

(2)1カ月の日付を表示するセルの一番上を選択し、「=DATE()」と入力します。

(3)括弧の中にカーソルを置き、(1)で入力した「年」のセルをクリックします。すると、「年」を表示しているセルの数値が、括弧の中に自動で表示されます。

(4)「,(半角カンマ)」を入力し、(1)で入力した「月」のセルをクリックします。すると、「月」を表示しているセルの数値が、自動で表示されます。

(5)続いて「,1」と半角で入力します。この「1」とは、1日が最初に表示されるよう指示するための数値です。このように入力することで、「2021/1/1」「2021/2/1」というように、1日が一番初めに表示されるようになります。

(6)Enterキーを押すと、(1)で入力した日付が表示されます。

(7)すぐ下のセルをクリックし、「=A2+1」と半角で入力します。この「A2」とは、1つ上のセルのことで、クリックして自動で表示させることもできます。

「+1」とは、「1日プラスする」という意味です。つまり「=A2+1」とは、「A2のセルの1日後を表示する」ことを指しています。

(8)Enterキーを押すと、(6)のセルの1日後が表示されます。

(9)オートフィル機能を使って、1カ月の日付を表示させます。以上で完成です。

こちらの表は、「年」「月」のセルを変更するだけで、1カ月分の日付が自動で変更されます。例えば下の画像のように、「月」のセルに「2月」と入力すると、2月の日付が表示されます。

日付の自動表示を使った応用テクニックを紹介

ここからは、日付の自動表示を使った応用術を紹介します。

覚えておくと、より一層作業のスピードアップに繋がるので、ぜひやり方を身につけておきましょう。

「NOW関数」を使った時刻を表示する方法

「TODAY関数」を使うと今日の日付を自動で表示させることができますが、「NOW関数」を使うと、時刻まで表示させことができます。

セル内に「=NOW()」と半角で入力するだけで設定できます。

前後の日付を自動で表示する方法

数式を使えば、1日前の日付と、1日後の日付も自動で表示させることができます。1日前を表示させたい時は「=[基準となる日付の数値]-1」と、1日後を表示させたい時は「=[基準となる日付の数値]+1」と入力すると設定できます。

手順は以下の通りです。

(1)まずは基準となる日付を入力します。

(2)1日前の日付を表示させたいセルをダブルクリックし、「=C3(基準となる日付の数値)-1」と半角で入力します。基準となる日付の数値は、セルをクリックすれば自動で表示させることもできます。

(3)Enterキーを押すと、1日前の日付が表示されます。

(4)1日後の日付を表示させたいセルをダブルクリックし、「=C3(基準となる日付の数値)+1」と半角で入力します。

(5)Enterキーを押すと、1日後の日付が表示されます。

月初と月末の日付を表示する方法

基準となる日付を入力し、関数を活用すれば、月初や月末の日付を自動で表示させることもできます。

月初は「=DATE(YEAR(基準となる日付の数値),MONTH(基準となる日付の数値),1)」と入力しすることで設定ができます。

月末は「=EOMONTH(基準となる日付の数値,0)」と入力することで自動表示の設定ができます。

結果がうまく表示されない場合、セルの書式設定が「日付」以外になっている可能性があります。「=EOMONTH(基準となる日付の数値,0)」と入力したセルの上で右クリックし、「セルの書式設定」から「日付」に設定し直しましょう。

1カ月前後の日付を表示する方法

「EDATE関数」を使うと、1カ月前、1カ月後の日付を自動で表示させることができます。

「EDATE関数」の数式は、「=EDATE(基準となる日付の数値),-1」「=EDATE(基準となる日付のセル名),+1」です。先に紹介した1日前、1日後の自動表示と似ているので、一緒に覚えておくと良いでしょう。

日付に連動した曜日を表示する方法

エクセルでは、「TEXT関数」を使うと、曜日も自動で表示させることができます。

曜日入力の手間を省くだけでなく、入力ミスを防ぐことにもつながるので、ぜひやり方をチェックしておきましょう。

(1)まずは基準となる日付を入力します。

(2)曜日を表示させたいセルをダブルクリックし、「=TEXT()」と半角で入力します。

(3)括弧の中にカーソルを置き、基準の日付が表示されているセルをクリックします。

(4)自動で表示された数値の後に続いて、下記のように入力します。

「aaa」とは曜日の表示形式の一種です。「aaaa」と入力すれば、「月曜日」「火曜日」というように漢字で表示され、「ddd」と入力すれば「Mon」「Tue」と英語で表示されるようになります。

画像では「aaa」と指定したので、「金」という表示形式で表示されています。

エクセルの日付入力機能に関する疑問解決Q&A

最後にエクセルの日付機能に関する気になる疑問にQ&A形式でお答えしていきます。

(1)年・月・日だけを取り出す方法は?

日付のセルから年・月・日だけを取り出したい時、それぞれ以下のような関数を使用します。

年を取り出す:YEAR関数

月を取り出す:MONTH関数

日を取り出す:DAY関数

それぞれ、以下のように関数とセルをクリック。OKをすると年・月・日だけが別々のセルに表示されるようになりますよ。

エクセル 日付

(2)日付を和暦で表示する方法は?

エクセルの場合、デフォルトでは日付が西暦で表示されます。それを「令和4年8月23日」のように和暦で表示させたい時のやり方は以下の通りです。

(1)西暦の日付を右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。

エクセル 日付

(2)ダイアログボックス内にある「カレンダーの種類」で和暦を選択。種類で「R4.8.23」と表示させるか「令和4年8月23日」と表示させるかを選べます。

エクセル 日付

OKをクリックすると、以下のように日付が和暦で表示されました。

エクセル 日付

(3)日付の計算方法は?

エクセルでは日付を足し算もしくは引き算することができます。

例えば「2022/8/23」の23日後は何月何日でしょうか? セル上で足し算をすると、答えが導き出されます。

エクセル 日付

この時、開始日となる「2022/8/23」に“”をつけることを忘れずに。足したい日数を足し算すると、「2022/9/15」となりました。

引き算も同様に、上記の方法で求められますよ。

日付の自動更新を活用して作業効率を上げよう

カレンダーやスケジュール表、シフト表などを作る時は、手書きよりもエクセルの方がはるかにスピーディーです。今回紹介した日付の自動表示の機能を活用すれば、さらに作業を効率よく進めることができるでしょう。

ぜひやり方を身につけて、エクセルを今よりもっと便利に、スマートに使いこなせるようになりましょう。

(上色ゆるり)

※画像はイメージです

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