「残念なイケメン」が「イケメン」になるためにすべきたった1つこと
自分ではイケメンだと自負しているのに、女友達などから「残念なイケメン」扱いされたことはありませんか？ 今回はコラムニストのウイさんに、残念なイケメンの特徴や本当のイケメンになるために必要なものについて教えてもらいます。
僕が、最後に合コンをしたのはもう7年くらい前です。いい年（38歳）なので、周りで合コン自体開催されないし、されたとしても呼ばれなくなりました。
でも、20代の頃はずいぶんと積極的に参加していました。そして、合コンで非常に重宝された男性メンバーがいたのを覚えています。それは、「残念なイケメン」です。
彼は、お父さんが外国人で、端正なハーフ顔。男性の僕から見てもイケメンです。合コンに参加すると、彼の登場と同時に女性陣の視線が彼の顔に集まるのが分かります。
しかし、彼には少し「残念なポイント」がありました。シラフの時はそんなことないのに、酔っぱらうとなぜか滑舌が悪くなるのです。ちょっと聞き取りにくいレベルではなく、吉本新喜劇の諸見里さんくらい滑舌が悪くなります。
決して滑舌が悪いことが悪いのではありません。その変貌ぶりに皆驚くのです。
ただ、彼のおかげで合コンは毎回盛り上がります。彼自身はキャラが変わっている自覚がなく「俺、ハーフだから発音がおかしいのかな」と自己分析していましたが、彼は日本から出たことがありませんし、日本語しかしゃべれません。
前置きが長くなりましたが、今回はそんな「顔はいいのに残念な〇〇がある」という惜しい存在「残念なイケメン」について書かせていただきます。
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残念なイケメンとは？
残念なイケメンとは、その名の通り「顔は整っていてかっこいいのに惜しいところがある」という意味です。
モテそうなのに長年恋人がいない、恋人ができても長続きしない、よく「あの人、かっこいいけど……」という評価をされてしまうなどの特徴があります。きっと皆さんの周りにいるのではないでしょうか。
そして、残念なイケメンとは実はどんなイケメンでもなり得る可能性があります。
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で、新垣結衣さん演じるみくりのセリフにこんなものがあります。
「『かわいい』は最強なんです。『かっこいい』の場合、かっこ悪いところを見ると幻滅するかもしれない。でも『かわいい』の場合は何をしてもかわいい。かわいいの前では服従。全面降伏なんです」。
僕はこれが真理だと思っていて、イケメンは出会った瞬間に高得点を付けられ、そこからは減点方式で人付き合いをされることが多いのです。
例えば、服装に無頓着なイケメンがいるとします。すると「あの人、顔はイケメンなのに服装がね……」と思われてしまうのです。
他にも車の運転が下手、清潔感がない、字が汚い、変な癖があるなど、ささいなことでイケメンは大きな減点を食らい「残念」の烙印を押されてしまうのです。「かわいい」は何をしてもかわいいのに、「かっこいい」は非常に脆い。結果、世の中には残念なイケメンが多くなるのです。
こう考えると、残念なイケメンとは少しかわいそうな存在にも思えてきます。
残念なイケメンの特徴
既に複数の残念なイケメンの特徴を挙げさせていただきましたが、特に女性から敬遠される「本当に残念なイケメン」の特徴を4つ挙げさせていただきます。
（1）女性関係にルーズなイケメン
イケメンはモテます。努力しなくてもモテることが多いので、女性関係に対してルーズになるイケメンがいるのです。
さまざまなタイプの残念なイケメンがいますが、その中で最も敬遠されるのがこのタイプのイケメンでしょう。
毎月のように世間を賑わせる芸能人の不倫のニュースを見ているとよく分かります。イケメンや美人、普段好感度を売りにしている芸能人ほど、不倫が発覚した時に世間から批判されることが多いです。
つまり、期待値が高いからこそ大きく落胆されてしまうのです。
（2）ナルシストなイケメン
イケメンに生まれ、自分がかっこいいという自覚を持ってしまうと、自分の顔やスタイルが好きで好きでしょうがないナルシストになってしまうイケメンもいます。
それ自体は悪いことではないのですが、度が過ぎると自分が街中の鏡やガラスに映るたびに髪の毛を触り、SNSでは自撮りばかりバンバン投稿するようなになることも。
そして、周囲からは「自分のことが大好きな残念なイケメン」に認定されてしまうのです。
（3）俺様なイケメン
イケメンの中には、謎の俺様キャラがいたりもます。無駄にオラついているイケメンです。
デートの行き先も自分の気分次第。セックスも独り善がり。会話していても「俺が～」と自分語りばかりで他人には興味がなく、ワイルドとルーズを履き違え、少し悪いくらいがかっこいいと信じている。
このタイプは、自分が世界の中心じゃないと気が済まないので、気に食わないことがあると子どものようにふてくされたり乱暴になったりする傾向があります。
（4）つまらないイケメン
ここでいう「つまらない」とは、面白い話ができるとか、人を笑わせることができるという意味ではありません。「他人に興味を持たず、会話を盛り上げようとしない」ということです。
自分は顔が整っているから常にクールでいることが正解で、場を盛り上げたり、大声で笑ったり、人の話を前のめりで聞いたりするキャラではないと信じているイケメン。
このタイプの男性と行くデートは、常に女性側がしゃべり、進行していかないといけないので、女性からするとちょっとした地獄です。
本当のイケメンに必要なのは「下心」
残念なイケメンの特徴の中から、特に代表的なものを4つほど挙げさせていただきました。
共通点は「自分のイケメンさに依存している」ということです。
イケメンに生まれ、どこかのタイミングで「あれ？ 俺、イケメンだな。モテるもんな」ということに気付いてしまい、その時点でルックス以外の能力を伸ばすことをやめてしまうから「残念なイケメン」になってしまうのです。
僕ら男性の「何かに向かってひたむきに努力する原動力」って「下心」だと思うんです。「もっとモテたい」「あの子に好かれたい」という下心。その下心を原動力に、部活や勉強や仕事を頑張っているんです。
しかし、顔が整っているとただそこにいるだけでモテる。モテてしまうが故に、野心の原動力になる下心が少なくなってしまうと考えます。ゼロとはいいませんが、僕のような非イケメンと比較すると、圧倒的に下心が足りません。
自己鍛錬のモチベーションのために必要なのは、下心です。「もっとモテたい」という下心を持つことが、脱・残念なイケメンの第一歩ではないでしょうか。
（ウイケンタ）
※画像はイメージです
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