何をしていてもさみしい。誰でもいいからかまってほしいと思う女性の特徴と原因
人と会っていても、何をしても「さみしい」と感じてしまう。誰でもいいからかまってほしいと思う人には共通する特徴があると、心理カウンセラーの桑野量さんは言います。その特徴とは一体どういうものなのでしょうか? また、そんな気持ちを落ち着かせる方法とは?
何をしていても、どこかさみしい気持ちを感じてしまう。友達と話していても、仕事をしていても、感じてしまうさみしさ。
そのさみしい気持ちから誰でもいいからかまってほしいと思ってしまうかもしれません。
さみしい気持ちはどこからやってくるのでしょう?
今日はさみしい気持ちを感じてしまう理由、さみしい気持ちになった時にどうすればいいか、それを見ていきましょう。
さみしいとはどんな気持ち? さびしいとの違いは?
「さみしい」とは辞書 (三省堂・新明解国語辞典)で調べると、【自分と心の通いあうものが無くて、満足出来ない状態】とあります。
誰かと一緒にいても満たされない。仕事に打ち込んでいても何かが満たされない。
そんな満たされない思いがさみしい気持ちの正体のようです。
また、「さびしい」という言葉もありますよね。「さみしい」とは、「さびしい」が変化していった言葉のようです。
意味に大きな違いはありませんが、「さみしい」は主に感情を表現するときに使われます。
「さびしい」は、【誰もいない田舎町のさびしい風景が広がっていた】と情景などを表す時にも使われます。
さみしいと感じる女性の特徴
さみしいと感じてしまう女性にはどのような特徴があるのでしょうか。
誰でもいいからかまってほしい気持ちの裏には、自分のことを見てほしい、自分を認めてほしいという思いが隠れていることがあります。
(1)素直になれない
自分の気持ちを正直に伝えることができないことがあります。素直に言葉や態度で示さないと、満たされない気持ちを理解してもらうことも少なくなってしまいます。
(2)頑張り屋さん
目の前のことに頑張りすぎて、ついつい自分の気持ちを後回しにしてしまいます。
恋愛でも彼に尽くすばかりで、気付いたら一緒にいても自分の気持ちが満たされずにさみしい気持ちになることも。
(3)強がってしまう
弱音や甘えたい気持ちを出さずに一人で乗り越えなければいけないと思っているかもしれません。
人は禁止しているものほど、欲求が高まります。甘えたいのに甘えられないジレンマがさみしさになってしまいます。
(4)SNSを頻繁にチェックする
常に刺激がないとさみしさを感じてしまうので、頻繁にSNSをチェックしてしまいます。
SNSを見ることでいい気分になることばかりでなくても、刺激を受けること自体が目的なので、ネガティブな情報でもついつい追いかけてしまいます。
(5)人に頼れない
人に物事を頼むことができないと心理的な面でも頼ることができなくなってしまいます。そこから孤独感を感じてさみしさを募らせてしまうことも。
(6)内向的でコミュニケーションが苦手
自分から積極的にコミュニケーションを取ることが苦手だと、コミュニケーションの基本姿勢が相手からのアクションを待つことになってしまいます。
誰かと関わることでさみしい気持ちは消えていきますが、それを自分のタイミングでできません。
(7)予定がないと落ち着かない
何もしてない時間や状態が苦手です。空白の時間に自分の心から湧き上がってくるさみしさを感じたくないために、仕事や予定を詰め込んでしまいます。
(8)何でも一人でできてしまう
仕事でもプライベートでも、自分一人で行動することが多く何でもできてしまう。
それは素晴らしいことですが、助けてもらうこと、支えてもらうことの体験が少なくなってしまいます。
すると、誰かに見守られている感覚を感じにくくなり、どこかさみしさを感じるようになります。

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さみしいという気持ちはなぜ生まれるのか
例えば恋人がいなくてもさみしさを感じない人もいます。
同じ状況でもさみしい気持ちを感じてしまう人と、そうではない人がいるのはなぜでしょうか? その心理的な背景を見ていきましょう。
(1)自己肯定感が低い
自分のことをありのまま受け入れることができていないと不足感を感じてしまいます。その不足感から満たされてない思いがさみしい気持ちになってしまいます。
(2)依存体質
誰かに依存することで満足感や安心感を得るようになっていると、たとえあなたを満たしてくれる人が現れても、その人がいなくなったらと不安になってしまいます。
その不安から依存すればするほどさみしさを感じてしまいます。
(3)理想が高い
自分の理想が高いと、その理想像と現実を比べて満たされてないものばかりを強く意識してしまいます。
今、手にしているものを実感しにくいので、常に満たされない気持ちになってしまいます。
(4)気を使い過ぎている
周りの状況や相手の気持ちを優先させて気を使い過ぎていると自分の気持ちを出すことができません。すると親密さを感じにくくなってしまいます。
誰かと一緒にいるけど、さみしい気持ちになるのは親密感を得られていないからかもしれません。
(5)自信が無い
仕事などに自信が無いと、周りの人にその部分を評価されないと思ってしまうので、自分から人が離れていくと感じてしまいます。
その不安からさみしい気持ちになりに誰かにかまって欲しくなります。
しかし、いくら誰かにかまってもらっても、さみしさの原因は自分の自信の無さなので満たされにくのです。
(6)人を信じられない
本当は甘えたいという気持ちがあるのに、人を信じることができないので頼れないし、自己開示もできません。
本当はしたいと思っていることを我慢しているので、そこにさみしさを強く感じてしまいます。
(7)コンプレックスがある
コンプレックスは、疎外感を生みます。コンプレックスが刺激されないように無意識に心の距離を置いてしまうからです。
その心の距離がさみしい気持ちを感じさせてしまいます。
(8)人が好き
人のことが好きで興味や関心が強いとさみしさを感じやすいことがあります。
自分が相手に興味を持っているのと同じくらいに、自分に興味を持ってほしいと思ってしまうからです。
さみしいと感じた時にするといい4つのこと
さみしいと感じてしまうことは誰にでもあることです。その気持ちを否定するよりも振り回されないようにすることが大切です。
ここからは、さみしいと思った時にするといいことをお伝えします。
(1)まずは深呼吸
さみしい気持ちを何とかしようと慌てて行動してしまうと余計にさみしさを感じてしまうことがあります。
早く何とかしなければいけないと思う必要はありません。さみしい気持ちが出てきたときは、まずは深呼吸してゆっくりと気持ちを落ち着かせましょう。
(2)ありのまま感じる
さみしい気持ちになることをネガティブに捉えることはありません。今、この気持ちになってしまったのはなぜだろう? と自分の中に湧き上がってきたさみしい気持ちをただ感じてみてください。
感情を感じることは自己需要の一つですから、それだけで癒されていくことがあります。
(3)そのままの気持ちを話してみる
さみしいと感じていることをそのまま誰かに話してみましょう。
ポイントはそれを聞いてくれた相手に何らかのアクションしてもらいさみしい気持ちを埋めてもらおうと思わないことです 。
アクションを求めてしまうと、相手に期待する気持ちが生まれてしまいます。この期待する気持ちは、相手への欲求(ニーズ)としてどんどん高まってしまい、その期待が満たされないと、「やはり私のことを見てくれる人はいない」と余計にさみしい気持ちになってしまうことがあります。
アクションを求めることよりも、「話を聞いてくれたこと」にただ感謝しておく方が、実はあなたの心が振り回さずに済みますし、相手に「何かしなければいけいない」と負担を感じさせることがなくなります。
ただそのまま自分の気持ちを話すことから始めましょう。
(4)自分で満たしてあげる
自分を褒めるなど、自己価値を受け取っていきましょう。どうしたらいいか分からないときは、目に見えるご褒美を自分にあげるのもいいかもしれませんね。
さみしいと感じる気持ちは人間の本能
さみしいと感じてしまうのは、人間なら誰でもあることです。
さみしさを感じるからこそ、人ともっと仲良くなりたいと「つながり」を意識しますし、もっと自分を褒めてあげようと思うことができます。
さみしさを感じてしまうのは、あなたにもっと「つながり」や「自己価値」を感じてほしいという心からのサインでもあるのです。
だからこそ、さみしい気持ちの裏側にある温かい思いを受け取っていくことが大事です。
(桑野量)
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