悪い男は「機嫌の悪さ」で女性をコントロールする #悪い男の恋愛ブラックファイル
幸せな恋愛をするためには「悪い男に捕まらないこと」が一番大事。この連載では、恋愛コラムニストの浅田さんが、悪い男たちの恋愛手口を紹介します。
お嬢さん。
幸せな恋愛をゲットするための、たった一つの冴えたやり方をご存じでしょうか?
それは「悪い男に捕まらない」こと。
いいですか?
この世には、貴女の心と体を奪おうとする獣や悪魔がたくさんいます――今、この画面を見ながら想像したよりもずっと。本連載では、そんな「悪い男」の手口を紹介していきます。
それをどうか心の中にファイルしてください。危ない色のファイルですが、いつか役に立つ時がくるはずですから。
本日の恋愛ブラックファイル
「俺が悪いの?」
「だから仕事だって」
「お前が行きたいって言ったんじゃん」
分かりますか、この感じ。
この「俺は不機嫌だぞ」とゴリゴリ押し付けてくる感じ。
正直、そうゴリゴリこられたら反論できませんよね。何というか男性特有の“圧”があるから。怖いじゃないですか。それを真っ向から受けるの。
その“圧”を言葉にするとこうなるかもしれません。
それは「俺は正しい。俺の機嫌を損ねさせたお前が間違っている」というもの。
ある意味、すごくストレートですよね。謎に自信満々なのです。むしろ、そこまで堂々と機嫌を悪くされると、こちらも戸惑ってしまいます。そして、ふと「私が間違ってるのかな? 謝ろうかな?」なんて――。
ダウト!
お嬢さん。それが悪い男のブラック恋愛術なのですよ。
よろしいですか?
悪い男は「機嫌の悪さ」で貴女をコントロールしようとするのです。
女性が逆らえないのを知っているから。自分の要求を通したいから。そして貴女の自己肯定感をガシガシ削ってくるのですよ。
この手口を使う悪い男のタイプ
ズバリ「不機嫌系男子」です。
彼らの特徴は「思い通りにならないと機嫌を悪くすること」です。
やたら言い訳を始めたり、理屈抜きで「俺が正しい」と言ったり、ただ機嫌を悪くして野良犬のように声を荒げるタイプもいます。急に音信不通になることもあります。
基本、反省しません。悪いと思っていないから。
ある意味自分を責めることができないのですね。そのぶん相手にミスがあると、容赦なく攻撃するというわけです。俺は悪くないぞ、と。
わざとというより本能的な反応なのでしょう。だから、大人になってから矯正するのは、めちゃくちゃハードです。
ちなみに、これは「感情のコントロールが苦手(理性を保つ能力が低い)」ということです。
そういう意味では、別れ話をすると「許してくれ」と大泣きするという謎の行動を取る傾向もありします。しかし、大抵シチュエーションに酔っているのと、我が身かわいさなので、注意が必要です。すぐ元通りになりもします。
この手口を使う効果と男性心理
悪い男がこの手口を使う理由はシンプルです。
ムカついたから。
すみません、めちゃくちゃシンプルに言いすぎました。
しかし基本的にはそういうことです。反論されたり思い通りにならなかったりすると機嫌を悪くするのです。その理由は、シャクに障ったからとしか言いようがありません。
もう少し掘り下げると「過ちを認めたくないから」「他者をコントロールしたいから」というものになります。ほとんど同じ意味だと思ってください。
原因としては、家庭環境なども関係があるかもしれません。
しかし、それは彼が悪くない理由にはなりません。私たちは自分の弱さを改善していかなくてはなりませんから。それが生きるということなのです。少なくとも、過去がどうであれ、他人を傷つけていい理由にはなりません。絶対に。
不機嫌になる男性は、単に「ジェントルではない」というだけのことなのですよ。特に同情する必要はありません。
貴女は全く悪くありません。機嫌をぶつけて、女性をコントロールしようとする最悪の手口。まさに悪い男のブラック恋愛術です。
この手口の見破り方と対処法
この手口の見破り方を紹介します。
貴女の幸せに関わることなので、しっかりインプットしておいてくださいませ。
・スマートに見えても実は謝るということができない
・反論されても非を認めない
・部下や店員に対する当たりがキツい
・「常識では〜」「一般的に〜」が口癖
・「俺は変われないから」「俺、マイペースなんだよね」が口癖
こうした点がポイントになります。「感情のコントロールが苦手(理性を保つ能力が低い)」という気質がいたるところから漏れるわけですね。敏感になっておきましょう。
そして、これらを諳記するだけではいけません。大事なのは、いざという時に思い出して、さっと逃げられるかです。貴女の人生は、彼の不機嫌のサンドバッグになっていいものではありませんから。
くれぐれも貴女をコントロールしようとしてくる人からは逃げてください。貴女を従えていいのは貴女だけですから。明日も太陽が昇るくらい当たり前の話です。
お嬢さん。
その男、自分の機嫌を自分で取れてる?
(文:浅田さん@恋愛を語る奇術師、イラスト:ますだみく)