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大人になってから友達ができない人の10の特徴

小日向るり子

よく考えると、大人になってから友達ができていない……と気付いてしまったあなたへ。心理カウンセラーの小日向るり子さんに、友達ができない理由や作るためのコツを教えてもらいましょう。

ネット社会になりSNSが充実している現代。日常に大きな不満なく生きていたはずなのに、ふとSNSを見ると、仕事終わりや休日に友達たちの楽しそうな写真がたくさんアップされている。

そんなとき「もしかして私は寂しい人なのかな」と、不安や孤独を感じてしまう方もいるのではないでしょうか。今回は、大人になってからの「友達」という存在について考えてみたいと思います。

大人になって友達ができにくくなる理由

大人といわれる年齢になってから、友達を作ることに難しさを感じますよね。では、どうして友達ができにくくなるのでしょう。考えられる理由は3つです。

(1)一面でしか関われない

朝起きて学校に行き、授業を受けて帰宅する。周りと同じような生活スタイルを過ごしていたのが学生時代。学生時代の仲間には他にも家庭環境、頭脳レベル、部活動などたくさんの共通面がありました。

人には多面性があり、多くの面を共有するほど心の距離が近付くものですが、大人になると「仕事」「趣味」といった一面でしか関わらなくなることが、友達ができにくくなる一因といえます。

(2)ライフプランが異なってくる

社会に出るまでは、多くの人は将来を刹那的に思い描いているものです。しかし、社会人になると現実的にライフプランを描くことができるようになり、それは個々に枝分かれしてきます。

特に女性は結婚や出産をキーとして、「キャリアを積んでいきたい」「早く結婚して家庭に入りたい」など思い描く環境が真逆になることも珍しくありません。そのため、仕事の同僚として共に過ごすことは心地良いけれど、プライベートでは価値観が全く合わないといったことも容易に起こり得るのです。

(3)住む場所が変わりやすい

社会人になると転勤、転職、結婚といったライフイベントによって住居が変わりやすくなります。

距離が近ければ会いやすく、会える時間が長ければ親密度も増すものです。しかし、距離が離れてしまうことによって、どうしても関わりが薄くなってしまいます

友達ができない人の8つの特徴

友達ができにくい人にはどのような特徴があるのでしょう。性格と言動それぞれご紹介します。

性格の特徴

(1)好き嫌いが激しい

人や物に対して好き嫌いが激しいタイプ。一度会ってから判断するのであればまだしも、見た目やその人が身を置く環境だけで「そういう人は自分と合わないから嫌」などと、いわゆる食わず嫌いをする人は友達ができづらいです。

(2)こだわりが強い

(1)であげた「好き嫌いが激しい」という性格とも重なる部分がありますが、こだわりが強い人も友達を作りにくいです。周りがマニアックについていけずに去ってしまうのです。

ただ一方で、そのマニアックな部分を共有できる相手とは深い関係を築くことができます。

(3)プライドが高すぎる

自己尊厳の精神は大切です。しかしこれが高すぎると、相手を見下す心理が生じてしまいます。「あんな低俗な人と友達付き合いするのはバカらしい」といった気持ちから、人を遠ざけるようになるのです。

(4)共感力が低い

共感する力が低いと場違いな言動をしてしまい、その結果周りから避けられてしまうことがあります。

ただ本人には自覚がない場合が多いので、避けられる理由が分からず本人がとても悩んでしまうことも多いです。

言動の特徴

(1)気性のアップダウンが激しい

さっきまで明るくニコニコしていたと思ったら、いきなり不機嫌な態度になる。返信が早かったり遅かったり両極端。計画の時点ではノリノリで参加を表明していたのに、当日にドタキャン。

このように自分の気分で態度がコロコロ変わる人は、次第に周りが疲弊して去ってしまいます

(2)自分のことばかり話す

会話はコミュニケーションが成立することで楽しいものとなります。しかし友達ができない人は、自分のことばかり話すために言葉のキャッチボールが成立しません。そのため相手は消化不良な気持ちになってしまうのです。

(3)人の話を聞かない

人の言うことを真剣に聞くことができません。真剣に相談したのに適当なことや的外れなことを返されたり、話をしているときに携帯ばかり気にしていたりします。

(4)人の噂話や悪口が多い

話の内容が人の噂話や悪口ばかりであると、周りの人は「この人は自分がいないときに自分の噂や悪口を言っているのではないか」といった猜疑心が湧くようになります

そのため、なるべく接点を持たないよう周りから避けられてしまうのです。

友達を作るためのコツ

新しいコミュニティに属してみたい、友達がほしいという方は以下を試してみてください。

(1)えり好みをしない

「えり好み」とは自分の好きなものだけを選択することです。友達を作りたいと思ったら、人のえり好みをしないだけでなく、行動や情報など自分を取り囲む事象全てにえり好みをしないことを意識してみてください。

興味がないと決めつけていたことが意外に楽しく、そこから人との関係が広がる可能性は大いにあるのです

(2)固定概念にとらわれない

「友達のいない人生は寂しい」「リア充は友達が多い」「仲間と映ると“いいね!”がたくさん付く」など、固定的な観念にとらわれていることはありませんか?

例えば「栄養のある食事は健康に良い」これは正解ですが、「友達がいる人生は充実している」という観念には正解も不正解もないのです。

(3)他人と共有する時間を楽しんでみる

「この空間面白くない!」と思考が決めつけると、それは肥大化して必ず態度に出ます。一緒にいる人がつまらなそうな顔をしていたら、また時間を共有したいと思う人はいませんよね。

せっかくの時間を使っているのだから、少し笑ってみましょう。口角が上がることで脳は「ここは楽しい」と錯覚するものです。

友達がいないことは悪いことではない

ここまでで、友達を作るコツなどを解説してきましたが、「友達がいない」ことは決して悪いことではありません。

学校への入学など新たな環境に移行する際に「お友達たくさん作ろうね」と言われたり、家で一人でいると親から「お友達と遊んできなさい!」と言われたりした記憶がありますよね。和を尊ぶ文化が強い日本では、通常教育として「仲間を作りましょう」「協調性を持ちましょう」という教育が行われてきました。

これは、社会がさまざまな人との関わり合いで成り立っていることから考えると正論ではあるのですが、正論が全ての人の生きやすさにつながるわけではありません。

まずは「友達を作るのはいいことだ」という概念が教育による刷り込みであることを理解しておきましょう。

そして、「友達がいない」と悩む人のお話を伺っていると、学生時代のような濃密な友人関係に固執していて、そのような関係が再び築けない現在に自信を失っているだけであることが多いです。

生きている時間が長くなればなるほど価値観は多様化し、環境も変わるものです。友達がほしいと思う気持ちがある場合は、「友達関係とはこうであるべき」という固定観念を捨て、「自分が楽しい時間を他人とも共有できたら素敵だな」という意識で人と接していくことを心がけていきましょう

(小日向るり子)

※画像はイメージです

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