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GACKTに学ぶ切り替え術! メンタルリセットのやり方

浅田悠介(浅田さん@令和の魔法使い)

年末年始恒例『芸能人格付けチェック』で話題になったGACKTさんの「メンタルリセット」。わたしたちが彼のように気持ちを切り替えるには、どんなメンタルリセットの方法があるのでしょうか? マジシャン兼催眠心理療法士の浅田悠介さんが、そのやり方を解説します。

失恋した? 落ち込んでいる? 仕事が上手くいかない?

お嬢さん、ステキな言葉を授けましょう。

そんなときは、こう(心のなかで)叫べばいいのですよ。

メンタルリセット!

メンタルリセット!

メンタルリセット!

──と。

調子に乗って三回も叫んでしまいました。

この言葉、ちょっと巷で流行っているのをご存じでしょうか?

今回は沈んだメンタルを取りもどす「メンタルリセット」の方法を紹介します。ぜひ、ストレス社会日本を生き抜くのに役立ててくださいませ。

メンタルリセットとは?

そもそも、この言葉はどこからやってきたのか?

その答えは、GACKTです。GACKT様なのです。

年末年始恒例の有名番組『芸能人格付けチェック』にて使われました。

ちょっとしたトラブルから(本人のミスではありません)連勝記録をストップさせてしまったあと、そこから不死鳥のように復活した瞬間、感極まって「メンタルリセット!」と叫んだところから流行しました。

そのドラマや語感から、みなさんも口にするようになったというわけです。

本記事では「ボロボロになった自分の精神を元に戻す方法」として、さまざまなメンタルリセット術を紹介いたします。

参考記事はこちら▼

あなたのメンタルは豆腐のようにボロボロになりやすい? それとも強い? メンタルの強度を診断します。

気持ちを切り替える。メンタルリセットの方法

まず前提の話をさせてください。

メンタルリセットで大事なのは「自分はメンタルを取り戻すときにこの行動をする」と決めきることなのです。心のなかにスイッチを作る感覚ですね。

なんであってもOKです。まわりは関係ありません。貴女がしっくりくるかどうか。

十人十色の方法があるなかで、GACKT様は「メンタルリセット!」と叫ぶ、というストレートなものを使ったわけですね。もちろんGACKT様も普段は「心のなかで叫ぶ」という静かな方法をとることもあるでしょう。

これは心理療法でも使われる方法です。とにかく自分の方法を見つけること。

いまからおすすめのメンタルリセットの方法を紹介します。

しかし、それは、あくまで“一般的に”おすすめできるというだけのことです。本質的には「しっくりくるならなんでもOK」だと覚えておいてくださいませ。

(1)カフェに行く

けっこうおすすめです。

というのもカフェというのは「中立的な場所」だからです。

スターバックスのコンセプトに「ザ・サードプレイス」というものがあります。これは「家でもオフィスでもない第三の場所」という意味です。なんとなく、わかるものがありますよね。

基本的にメンタルが崩れる出来事は「家(プライベート)か職場(ビジネス)」のどちらかで起きます。

いったん心を落ちつけるには、その現場から、離れることも大事です。無心になったり、状況を冷静に受けとめたりする必要があるからです。

そんなときにカフェが便利なのですね。なんのしがらみもないから。

コーヒーでも、紅茶でも、アイスのアーモンドオレ(筆者の個人的な好みですがめちゃくちゃ美味しい魔法のドリンクなので頼んでみてください)でもかまいません。

第三の場所で気持ちを落ち着けてください。

(2)誰かに話を聞いてもらう

これも鉄板ですよね。

崩れたメンタルを取り戻すのは、なかなかつらい作業です。いってしまえば、ひとりでメンタルリセットをするのは、ちょっとだけ大変なのです。心ってやつは、まあ、こっちの思惑どおりに動いてくれませんからね。

そんなときこそ、まわりに頼りましょう。

家族、友人、恋人、同僚──心を打ち明けられる人を探しましょう。シンプルに「落ち込んでいるから話を聞いてほしい」と頼るのです。

逆にいえば、メンタルが崩れたときにSOSを出せる関係を育むのが人生のコツなのかもしれませんね。

あ、もちろん、いつかその相手が落ち込んでいるのを見かけたときは、貴女がメンタルリセットに付き合ってあげる番ですよ。「大丈夫?」と声をかけてあげましょう。

メンタルリセットの恩返しです。

(3)眠る

笑い話のようですが、これも本当です。

基本的に、心のダメージは寝て治すものなのです。

無理して「メンタルが落ちこんでいるから〇〇しよう」と、なんでも行動につなげる発想も危険なのですね。

いつも何かしなくてはと考えてしまう(何もしていないことに罪悪感をおぼえる)頑張り屋さんに多い傾向です。

とにかく暖かくして布団にダイブしてください。

何も考える必要はありません。ただ良い夢を見てください。その間に、貴女の身体が、貴女のメンタルをリセットしてくれますよ。

(4)趣味に没頭する

恋愛でも、趣味でも、買い物でもかまいません。

とにかく没頭することが大事です。

何かに集中するとは、その他のものを忘れることですから。そして忘れること(心のなかで遠ざけること)がメンタルリセットに効くわけです。

いまはそんな気分じゃないよ、というのもわかります。

しかし嘘だと思って、好きなことに没頭してください。いつのまにか、あれこれ忘れて時間が過ぎていることに気づくはずですよ。

どんなことなら集中できそうですか?

(5)時間がすぎるのを待つ

人生には冬の時期というものがあります。

動いてはいけない――いまがそのときなのかもしれません。貴女もご存じのように、心の健康には波があります。無理に何かをしようとしなくてもいいのかもしれません。

待てる、というのも大人の条件です。

ここで、ひとつだけポイントがあります。

くれぐれも、メンタルが崩れている自分を責める必要はありません。じっと「ああメンタルが崩れているな」とながめる視点も意識してください。自分を客観視するのです。

貴女なりの長い時間をかけたメンタルリセットというわけです。

(6)立ち向かう

これまでと、まったく別の発想です。

メンタルが崩れているということは「対処すべき問題がある」ということなのかもしれません。ならば立ち向かうべき、という姿勢もあるわけですね。

たんなる現実逃避でない、根本的な解決。ひとまずは、そのためにアクションすべきなのかもしれません。しんどいのはわかります。しかし、真面目に取り組むのみです。

その問題が解決したときこそ、真のメンタルリセットだともいえるでしょう。

とはいえ「立ち向かうべきか」「ほかの方法をとるべきか」は問題によって異なります。どうか慎重に考えてくださいませ。

GACKTが言いたかった本当の「メンタルリセット」とは?

ここで新情報です。

実は世間が考えるメンタルリセットと、GACKT様が考えるメンタルリセットは少しだけ違うらしいのです。考案者(?)へのリスペクトとして、最後に、その解説をしてみようと思います。

何が違うのか?

それは「失敗するまでに努力や分析を怠らなかったか?」というもの。

本来の意味は、ちゃんと努力して、すべてを分析して、それでも不測の事態が起きて上手くいかなかったときに「けれど最善の行動をしたから仕方ない(自分のせいじゃない)」とメンタルを切り替えることをいうらしいのです。

逆にいえば「何もしなかったことが原因で、失敗してメンタルが崩れても、それはメンタルリセットとかいう問題じゃない」という感じなわけです。

ううう、耳が痛いですね。

とはいえ、たしかに普段から「努力しているか?」「失敗しないように気を配っているか?」という視点は見習うべきかもしれません。

私たちもGACKT様に負けないように、ぼちぼち頑張るとしましょうか。

貴女のもとに幸せが舞いおりるように願っております。

(浅田悠介)

※画像はイメージです

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