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悪い男は「共犯者の友達」にしか会わせない #悪い男の恋愛ブラックファイル

#悪い男の恋愛ブラックファイル

浅田悠介(浅田さん@令和の魔法使い)

幸せな恋愛をするためには「悪い男に捕まらないこと」が一番大事。この連載では、催眠心理療法士・浅田悠介さんが、悪い男たちの恋愛手口を紹介します。

お嬢さん。

幸せな恋愛をゲットするための、たったひとつの冴えたやり方をご存じでしょうか?

それは「悪い男に捕まらない」こと。

いいですか?

この世には、貴女の心と身体を奪おうとする獣や悪魔がたくさんいます──いま、この画面を見ながら想像したよりもずっと。本連載では、そんな「悪い男」の手口を紹介していきます。

それをどうか心の中にファイルしてください。危ない色のファイルですが、いつか役に立つときがくるはずですから。

本日の恋愛ブラックファイル

「こいつ、めっちゃ仲良い友達なんだよ」
「紹介しとこうと思ってさ」
「会わせたかったんだ」

わかりますか、この感じ。

この「大事な友達を紹介するよ」という感じ。

正直、めちゃくちゃ嬉しいですよね。紹介してくれるということは、堂々と付き合っているようなものですから。ザ・公認カップル。恋人だと胸を張って言えるわけです。

さらに彼の友達なだけあって、話もおもしろくて、ちょっと良い男たちだったりします。あれこれ質問されたりなんかして。「お前それは突っこみすぎだろ!」と、彼が友達と盛りあがっているのを見るだけでもドキドキします。

ああ、付き合うってこういうことなんだ。彼の世界に招待される感じ。またひとつ、彼のことがわかった気がする。こんなふうにいつまでも──。

ダウト!

お嬢さん。それが悪い男のブラック恋愛術なのですよ。

よろしいですか?

悪い男は「共犯者の友達」だけに会わせるのです。その仲間とグルになって“公認カップル感”をかもしだすために──本当は“都合の良い関係”だとしても。

この手口を使う悪い男のタイプ

ズバリ「グループ詐欺系男子」です。

パーフェクトに執行猶予なしでもいいくらいの計画犯です。

ワンナイトだけの遊び目的ではありません。長いあいだ貴女を騙そうとするのが特徴です。

ほかに、何人もキープの女性がいるのかもしれません。それで罪悪感もないわけです。むしろ、いつまでも騙し続けることを目的にしているからこその手口なのですね。

ほかの特徴としては「まわりの友人も同じような悪い男」であること。

もちろん友達全員が悪い男というわけでありません。そういう悪い男子数人のグループにも属している、というイメージです。彼らは「女遊び」にチーム戦を持ちこむわけです。

シンプルに楽しい友人関係に見えるでしょう。そこに流れる友情すら感じるかもしれません。しかしその正体は、己の欲望のために友達ぐるみで貴女を騙そうという悪い男たちなのです。

この手口を使う効果と男性心理

悪い男がこの手口を使う理由はシンプルです。

貴女をいつまでもキープするため。

悪い男からすると「私はキープや遊びなの……?」と悟られたくないわけですね。女性に逃げられるし、自分が悪者になってしまうから。

その疑問を拭うために「友達に紹介する」という手口を使うのです。

とはいえ、普通の友達に、何人も何人もキープの女性を紹介することはできません。それこそ友人のなかで「女癖の悪いやつ」というレッテルをはられてしまうからです。

だからこそ「共犯者の友達」だけに紹介するわけです。同じ目的を持った、悪い男たちのコミュニティを作るのです。

そこでは誰が毎回違う女性を連れてこようと、彼女のように扱って、その場を楽しんで、深い質問はしない──女性がいないところでは悪魔の笑い声をあげている。という感じです。

その集団のなかで真実を知らされず、恋心をつのらせているのは貴女だけ、という乙女の純情を踏みにじる手口。まさに悪い男のブラック恋愛術です。

この手口の見破り方と対処法

この手口の見破り方を紹介します。

とてもシンプルです。

とにかく「ほかの人にも会わせてくれるか?」を見極めることです。

言葉を変えると「いろんな交流場所に連れて行ってくれるか?」ということです。

同じ店で(店員すらグルのときもあります)同じメンバーで集まるだけでなく、職場の同僚たちとのバーベキューや、学校の同級性、地元の友達、あるいは実家の家族なんかにも。

もし貴女が大切な彼女であれば、いろんな場所に連れて行ってくれるはずです。彼だって紹介してやましいことはないわけですから。

しかし、いつも同じ店やメンバーに連れられるだけなら疑ってみてもいいかもしれません。ワンパターンな交流は、ある意味、誰にも紹介されていないのと同じことだからです。

もちろん、深読みしすぎるのも禁物です。本当に仲の良い数人だけに紹介してくれている──ということもあるでしょう。

とはいえ、最悪の可能性を知っておくのも無駄ではないはずです。貴女には幸せになる権利があるのですから。

お嬢さん。

彼の友達、大丈夫?

(文:浅田悠介@令和の魔法使い、イラスト:ますだみく)

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