要領が悪い人の特徴5選。理由と要領を良くする対処法
要領が悪いとは、どんくさい様子のことを指します。要領が悪い人にはどんな原因や特徴、行動パターンがあるのでしょうか? また、メリットやデメリットとは? この記事では、要領が悪いことの具体例と改善方法を紹介します。
仕事をしていて「要領が悪いな」と感じることはありますか? 同じ仕事でも「もっとうまくやれるのでは?」と感じていたり、実際に「うまくやる」人がそばにいたりする場合、「なんで要領が悪いんだろう……」と頭を抱えることがあります。
そんな気持ちが強くなると「仕事に向いていないのでは?」「自分の能力が低いのでは?」と無駄に自己肯定感も下がっていきます。
仕事上「要領が悪い」とされる人よりも、「要領がいい人」が評価されるため、できれば「要領が悪い人」を脱したいものです。
今回は何かと損をすると思われがちな「要領が悪い人」の特徴と、「要領のいい人」とのちがいなどを見ていきましょう。
要領が悪いとは? 意味を解説
「要領が悪い」とは、物事の扱いが下手である様、やり方が悪いさま。心得がなく、もたついたり失敗したりする様子を表す言葉です。
ざっくり言うと「どんくさい様子」ということかもしれません。仕事でも、事前確認やちょっとした気配りが足りずにモタついたり、無駄な作業が目立ったりする人っていますよね。
要領が悪い人の特徴・行動パターン
正直「要領が悪いよね」とは言われたくないですよね。そもそも、要領の悪い人といい人にはどんな違いがあるのでしょうか。
まずは要領の悪い人の特徴や行動パターンについて、その原因と併せて紹介します。
(1)全体像を把握するのが苦手で、部分で判断する
「要領が悪い人」は全体の仕事の流れではなく、部分で判断しがちです。目先の自分の仕事しか見えていないため、優先度の判断ができません。
すると周囲から「今その仕事をするタイミングじゃないのでは?」「先にこの仕事をやってよ」などと指摘が入り、手戻りが発生してしまいます。
(2)自分の得意・不得意を理解していない
自分の得意、不得意を理解していないのも、要領の悪い人になる原因のひとつです。
「得意ではないこと」をずっとやってしまうと、仕事の処理速度やクオリティが低くなってしまうのは、要領のいい人も同じです。
しかし、要領のいい人と悪い人の分かれ道は「苦手との付き合い方」です。
(3)必要以上に丁寧な仕事をして完璧を目指す
要領が悪い人は、決して暇そうなわけではありません。むしろいつも忙しそうだったりします。しかし周囲から「なんで忙しいのかがわからない」と評価されている場合が多いのです。
その理由は、本来担当ではない仕事をしていたり、無駄に深堀りしていたりして「いや、必要ないよね」という仕事をしているから。
決して手を抜いているわけではなく仕事に対して丁寧ではあるのですが、「それは不要では?」と言われてしまう点に「要領の悪さ」が光ります。
(4)優先順位が立てられず、業務時間が長くなる
3にも関連しますが、「必要ではない業務」「優先されない業務」に全力で取り組んでしまうため、業務時間が長くなりがちです。
仕事には優先順位があり、優先度と緊急度が高いものから片づけるべきですが、優先順位は高いものの、緊急度が低い仕事を深夜までやる……などがその典型例です。
「今本当に必要か?」を一旦立ち止まって考えるクセが必要です。
(5)仕事を1人で抱え込みがち
要領が悪い人は人に頼るのが苦手で、仕事を1人で抱え込みがちという特徴もあります。
周囲から見て「それは、○○さんに依頼した方が早いのでは?」と思うことも、自分1人でどうにかしようとするのです。
これは、前項で紹介した「自分の得意・不得意を理解していない」「優先順位が立てられない」という点に関連するものだといえます。
要領がいい人の特徴・行動パターン
次に、要領がいい人の特徴を見ていきましょう。
(1)全体像を把握し、必要な仕事を判断できる
要領がいい人は、仕事の全体像の把握が早く、その中で何をするべきかを判断できます。仕事の全体像とは業務フローの理解の側面だけではなく、ビジネス上の重要性や、関わる人たちの動きなどの多岐にわたります。
要領がいい人は、これらの複合的な要素から仕事の全体像を把握し、最適な仕事に注力するため無駄が少なく、結果も出やすいという特徴があります。注力部分の重要度が高ければ、結果の評価も高くなるのは自明です。
(2)自分の得意・不得意を理解している
得意分野の仕事に注力し、苦手分野は回避することができれば、パフォーマンスは上がります。
仕事は、好きや得意なものだけできるわけではないですが、自分が「何が得意で、何が不得意か」を理解していれば、不得意分野にかかる時間の見積りやバッファの設定などもしやすくなります。
また、「不得意である」ということがわかっているだけでも、時間がかかることやクオリティが微妙なことを「仕方がない」と納得しやすくなります。
(3)仕事を抱えすぎず、上手に人に頼ることができる
「要領がいい人」は、自分の仕事を人に振り、助けてもらうことが上手です。全部自分で抱えるよりも、得意な人を巻き込んだり、協力してもらったりするほうが、仕事は早く終わる上にクオリティも上がります。
「全部自分で」と頑張ってしまう人が多いですが、要領がいい人は自分が「できるもの」の範囲をきちんと理解しているため、タスクが溢れそうな場合や苦手分野の場合に、相談して協力してもらうという行動が取れます。
(4)期限を確認して仕事に取り組める
要領のよさとは、適切な判断によってもたらされます。例えば「この仕事お願いね」と急に振られたタスクに対して、「いつまでに」「どの程度のクオリティで」実施するべきかを相手と確認し、必要があればリジェクトすることもできる人は、無駄な仕事を抱えずに済みます。
気軽に振られた仕事が「明日までに」「月末までに」なのか、期間によって難度は変わります。必要な情報をきちんと集めて判断できる点は重要です。
(5)休むときは休む
人間に休息は必要です。要領のいい人は「今日はいまいちだな」、「休んだほうがいいな」」という判断ができます。
無理してズルズルと仕事に取り込むよりも、メリハリをつけて「休むときは休む」判断をしたほうが結果として「いい仕事」になる可能性は高いです。
あなたは要領が良い方? 不器用度診断
ここまで、要領が悪い人・いい人の特徴をそれぞれ紹介してきましたが、あなたはどちらに当てはまりそうでしょうか?
以下の記事では、10の質問であなたの不器用度を診断します。要領が悪いかいいか、チェックしてみましょう。
▶次のページでは「要領が悪い人の長所と短所」を紹介します