彼氏の実家訪問ガイド!あいさつや手土産、やってはいけない非常識マナー
彼氏から「今度実家においでよ」と言われた……。「普段どおりでいいよ」と言われたけれども、彼ママに失礼がないか不安ですよね。失礼がない服装やあいさつ、手土産はどうするか? 泊まっていっていいの? など、知りたいことはたくさんですよね。この記事では、彼氏の実家に初めて訪問する際の注意点や好感度をあげるポイントを、婚活アドバイザーの植草美幸さんに解説してもらいました。
まだ結婚の話までは出ていない、交際中の彼氏から「実家に遊びにおいでよ」と言われたらどうしますか?
彼氏は「普段どおりでいいよ、うちは厳しくないから!」などと言うでしょう。でも、いつか結婚するかもしれない彼のママに会うなら、失礼がないようにして、好感度を上げたい……と思うのが女心。
あいさつ、服装、手土産はどうするのか? 順にお伝えしていきます。
実家訪問の服装は「婚活ファッション」で!
訪問前に準備しておくべきことから、順に考えていきましょう。まずお伝えしたいのは、なんといっても第一印象が重要、ということ。そのためには体の8割を覆っている服装がとても重要です。
実家訪問の服装、これが正解!
ひざ丈のフレアワンピースにカーディガンを肩がけし、つま先が隠れたローヒールのパンプスがいいでしょう。夏場でもストッキングは必須で、生足は避けます。
20代なら、黄色や水色などのさわやかなペールトーン。30代以上なら、黒や紺などの落ち着いた色を取り入れたいですが、ビジネスファッションにならないように注意しましょう。
ネイル、ピアス、アクセサリーなどについても、基本的には年相応の落ち着きがあり、通勤ファッション範囲のものに。今の時代、女性も「社会人としてまじめにきちんと働いているかどうか」を見た目で判断されるからです。
やってはいけない非常識な実家訪問の服装
ノースリーブやショートパンツなど、肩や足を出す服装は避けること。目上の方には、はしたなく映ります。
また、つま先の出たオープントゥのパンプス、かかとのないミュールやサンダルなどは生足で履く靴なので、適しません。足首に細いストラップがある、履くのに手間取る靴も、玄関でジタバタすることになるので避けましょう。
また、和室やローテーブルのリビングに通された場合、地べたに座る可能性もあるので、膝上のスカートやタイトスカートは避け、フレアのひざ丈スカートが無難です。
実家訪問のとき、スニーカーやパンツはNG?
スニーカーやパンツスタイルはどうかというと、個人的には反対です。スニーカーはどうしてもカジュアルな印象ですから、目上の方から見ると普段着に見えるからです。
パンツについてはアイテムやコーディネートにもよるのですが、ビジネスライク、メンズライクに見え、かわいらしさが出にくいので避けたほうがいいです。
訪問前の準備は必須! 彼氏を通した「事前調査」と「手土産」
なにごとも「準備8割、当日2割」。実家訪問の際も、彼の両親の趣味や性格、好きなもの、嫌いなものを聞いておきましょう。また、あなたの情報も彼氏からさりげなく伝えておくと安心です。
彼氏を通して「プロフィール」と「予定」を知る
短時間で相手に合わせるのは難しいですし、事前情報を共有しておけば当日まで安心でき、話も弾みます。
彼の両親に伝えておきたい必要最低限のプロフィールはざっと次の通りです。名前、年齢、出身地、職業、趣味、食べ物の好き嫌い。当日の予定も伝えます。何時くらいがお互い都合がいいか、何時に帰るのかも必ず伝えてください。
ご両親の好みに合った「手土産」は必須
手土産は、必ず用意しましょう。目安は3000円程度、訪問先の駅前で当日買うようなことはないように! 老舗デパートや名店の日持ちする個包装の和菓子や焼き菓子などが無難。自分の地元の銘菓やフルーツなどを取り寄せて贈ったほうが、話が弾んで好印象です。
彼の実家に訪問中、「お家での振る舞い」のポイント
いざ彼の家に着いたあと、彼の家でのふるまいなどについて注意すべきことや好感度アップのためのポイントを挙げていきます。
靴、上着、座る位置など……まずは「マナー通り」に
玄関に入る前は、身だしなみをととのえて、上着を脱いでおきます。
相手も準備しているので、早く到着しても3分前くらいに訪問を。玄関で「どうぞ」と声をかけられたらおうちに上がり、靴をそろえて玄関の脇のほうに置きます。部屋に案内されたら、座る前に手土産を渡します。
「ごあいさつ」と書いた無地のしをつけておき、紙袋から出し、きちんと手渡しを。「お口に合うといいのですが……」「△△さん(彼氏の名前)から、お好きだと伺ったので……」などの言葉を添えるといいでしょう。
玄関でもきちんとあたまを下げて「ごあいさつ」
第一印象をよくする、という観点で、服装と合わせてもっとも重要なことのひとつがごあいさつです。名を名乗ったら、しっかり「頭を下げて」ごあいさつをしましょう。
ご両親は、あなたが怪しいものではないこと、まじめできちんとした社会人であることを知りたがっているはず。当日も軽く紹介してもらうのがベストです。
「母さん、前に話した○○さん。◇◇商事につとめているんだ」
「初めまして。△△さんとお付き合いさせていただいている、○○です」(お辞儀)
――こんな風にあいさつできるといいですね。
歓談中は「とにかく褒める」、コツはそれのみ!
まずは「お母さま、おキレイですね。お若くてびっくりしました!」とお母さまをほめてください。
着飾っていないタイプでも、内心うれしいものですから。
そして、お茶やお菓子が出てきたら、「わぁ、おいしそう! □□のお菓子ですか? すてきな食器!」と目の前のものを実況中継しながら、ドンドンほめてください。これなら話題が尽きませんし、余計な話に発展することもなく、相手の気分を損ねることもありません。
「泊まり」は絶対ダメ! 「食事」もナシの2時間程度に
実家に泊まるのはありかどうか、という疑問があるようですが、実家訪問は「風と共に去る」が原則です。訪問時間は午後1~2時くらいに到着し、近ければ1~2時間、遠方でも2~3時間程度で帰るのがベスト。
彼は実家だからと言って、時間を気にせずゆっくりしようとするかもしれませんので、きちんと打ち合わせしておきましょう。あらかじめ「予定があるから、15時半くらいには帰る」と言っておいてもらうのです。
当日は、時間を見計らって、「そろそろ失礼します、お会いできてうれしかったです」などと言えば切り上げられるはず。
もし、それでも当日急に食事や宿泊を勧められたら、彼からきっちり断ってもらいましょう。ダラダラ長時間過ごしても、お互いにデメリットしかありません!
非常識! 実家訪問でやってはいけないNG行為
結婚が決まっていない間柄の、「ただの実家訪問」ですから、「悪い印象を残さず、いい印象を残すこと」だけが重要です。
常に「穴が開くほど見られている」……と覚悟して、服装や身だしなみ、ふるまい、マナーなどに気を配りましょう。
彼氏を「呼びつけやあだ名」で呼ぶのはNG
ご両親の前では「△△さん」と下の名前に、さん付けで呼ぶのが原則です。普段とちがう呼び方だと、少しくすぐったいかもしれませんが、彼と打ち合わせしておけば大丈夫。彼からも「○○さん、○○ちゃん」と呼ばせてくださいね。
「イチャイチャ」恋人気分にならない
まさかとは思いますが、彼と見つめ合ってニコニコしたり、手を握ったり、いわゆる恋人同士の空気を出すのは避けましょう。ご家庭によりますが、基本的には、「息子は母の恋人」と心得て!
調子に乗って、「彼氏の愚痴」を言ってはダメ
フレンドリーなお母さまだと、「この子は昔からだらしなくて、○○さんに迷惑をかけてない?」なんて言ってくるかもしれません。
そこで、「そうなんですよ~!」と愚痴を言ったらアウト。「いえ、いつも頼りにしています」と一定の距離を保ちましょう。
「いい印象を残すこと」を目指そう
「彼氏の実家に訪問するときに気をつけたいこと」を調べているあなたは、きっと彼と結婚したいと考えていることでしょう。
初めての自宅訪問は、本当のあなたを知ってもらう目的ではなく、「悪い印象を残さず、いい印象を残すこと」が重要です。結婚のあいさつであらためて訪れることができるように、応援しています。
(植草美幸)
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