仕事が有利になる。今すぐ「話しやすい人」になる方法
「話しやすさ」は日常生活や恋愛だけでなく、仕事でも大きな影響を与えます。しかし、具体的にはどんなメリットがあるのでしょう。また、話しにくい人との決定的なちがいとは? この記事では、話しやすい人になる方法について、外資系企業に勤めるぱぴこさんに解説してもらいました。
「話しやすくていい人だよね、安心感がある」
「上司は声をかけてくれるし、話しやすい人だよ」
「○○さんに聞いてみたら? 話しやすい人だから大丈夫だよ」
誰かを「話しやすい人」と評するとき、私たちは「優しそう」「いい人そう」といったポジティブなイメージを持っています。
逆に「話しづらい人」について話すときには「苦手」といったネガティブなニュアンスが入ります。
この「話しやすいかどうか」は定量的ではない指標にもかかわらず、普段の生活や恋愛だけではなく、職場でも重要な要素です。
なぜなら、ほとんどの仕事は誰かとの共同作業であり「相手とのコミュニケーションが容易であるか」が、パフォーマンスに影響するからです。
今回は「話しやすい人」「話しにくい人」というテーマで、仕事において「話しやすい」がなぜ重要でどんなメリットがあるのかと、どうすれば「話しやすい人」になれるのかを見ていきましょう。
職場で「話しやすい人」であることのメリット3つ
「職場は仕事をする場所でしょ? わざわざ話しやすい人になる必要なんてないのでは?」と思うかもしれません。
ですが、前述したように職場において「話しやすい人」になるのは、ちゃんとメリットがあります。
1.仕事がスムーズに進む
話しやすいと、関係各所から相談や確認がこまめに入るため、手戻りリスクが小さくなります。仕事がうまくいかなかったり、遅延したりするのは「ちょっとした確認の漏れ」が原因だからです。
「いちいち聞いている余裕なんてない!」とつっぱねずに話を聞くことで、状況がわかったり、必要なアクションを取ったりすることができます。
事前ネゴや関係部署への根回し……といった、社内政治のためにも重要です。
2.協力プレイができる
話しやすい人のまわりには人が集まり、情報も集まります。
自分が探していた資料や書籍をもらえたり、PC操作のTIPSを教えてもらえたり……といったラッキーも舞込む可能性が高いです。
人と会話することで、「ひとりでは気がつかなかったこと」にアクセスできる環境が得られるため、仕事の効率が上がったり周囲の人と協力し合う体制が加速したりします。
3.新しいチャンスを得られる
自分の興味や趣味について発信することで、「こんな話あるんだけど、興味ある?」とチャンスを引き寄せることができたり、仕事に繋がったりする可能性があります。
もちろん「話しやすさ」という特性だけで仕事を得られるわけではありませんが、日常的にコミュニケーション機会がある人は、そうでない人よりチャンスに恵まれるのはまちがいありません。
話しやすい人と話しづらい人の決定的なちがい
メリットを見てみましたが、「話しやすい人」「話しづらい人」は、どんなちがいがあるのでしょうか? また、どんな要素でちがいが生まれるのか、見てみましょう。
1. 表情・雰囲気
話しやすい人は、笑顔が多く表情豊かでリラックスした雰囲気があります。
一方、話しづらい人は、無表情で不機嫌そうに見えます。
人間は「わからないこと」にストレスを感じるため、相手に笑顔が多く、表情が豊かで感情を想像することができると安心感を抱くのです。
2. 相槌
適度な相槌は「あなたの話を聞いています」というアピールになります。
「聞いてくれている」という安心感があるかないかは、「話しやすさ」に大きな影響を与えます。
無反応だったり、明らかに聞いてないような「ふ~ん」といった相槌だったりすると、話している人の心が折れます。
3. 相手への興味
人間は自分へ興味を示してくれる人に好感を抱きます。
話しやすい人は、質問することで話を深堀りしたり、会話の内容を記憶して次のきっかけにしたりしています。
反対に、テンポを考えずに自分の話しばかりするのはもちろん、ずっと黙っていて質問をしないという態度は「話しづらい人」でしかありません。
4. 見た目の印象(服装)
TPOに合わせた清潔感のある服装も「話しやすさ」に影響します。
オフィスなのに派手な柄物を着ているなどといった極端な人よりも、シンプルで定番のスーツを着ている「普通の人」が話しやすいと思うのは、想像にたやすいです。
近寄りがたさは、話しにくさとほぼイコールです。
5. 説明能力
いつも機嫌がよく、笑顔を振りまける人はそういません。
誰でも「今は無理!」と対応できないときがあります。
ただし、イライラしながら適当にあしらうか、「今は余裕がないから無理だけど、1時間後なら大丈夫」というように、理由と代替案を提示できるかでは、天と地ほどの差があります。
断ってもフォローすれば、「話しづらい人」にはなりません。
周りから話しやすい人と思われている? 10の質問で診断します!
話しやすい人になるためには、自分から!
いったんまとめます。
話しやすい人:話すときに安心感があり、フランクに気兼ねなく話すことができる人
話しづらい人:話すときに緊張感や不安感といったストレスを感じる人
「話しやすい人」になるために必要なことは、人に対してオープンマインドで接することです。
自分から「私はこの場を楽しもうとしています。あなたに興味があります」ということを、表情や言葉など多方面から示していくということです。
「そうはいっても、いきなり話しかけるのはハードルが高いし、笑顔で話すのも苦手……」と悩む人は、まず「挨拶」を実施してください。
「おはようございます」「お疲れさまです」「お先に失礼します」という定番フレーズも、毎日職場で声に出していれば立派なコミュニケーションフックになります。
最悪、誰も答えてくれなくても「ま、いっか」で流せますし、返してくれればちょっとうれしくなります。
「職場だし」と手抜きせず、会話の一歩を踏み出そう
持って生まれた性質も大きいですが、雰囲気作りや会話は慣れに左右されます。
仮に同じ人物が新卒から新規営業だった場合と、事務職だった場合、10年後には「初対面」への慣れに雲泥の差が出るはずです。踏んだ場数がまったくちがう。
逆にいえば、反復によって「これが普通」というレベルを上げることで、苦手意識なく実行できるようになります。
呼吸をすることを「苦手だ……」と思う人がいないのは、考えるまでもなくできる反応だからです。
「話しやすいほうがいいかなぁ」とうっすら思っていても、「仕事をしてたらいいか~」と放置しがち。
たしかに職場は仕事をする場ではありますが、週5日も過ごす生活の占有率の高い場所です。
より「楽に」仕事をするためにも、「話しやすさ」を磨いてみることをおすすめします。
(ぱぴこ)
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