お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

いい夫婦とは? いい夫婦になる3つの秘訣

木村泰之(夫婦カウンセラー)

こんにちは、夫婦カウンセラーの木村泰之です。世のなかには数多くの夫婦が存在します。特に、夫婦にあこがれや希望を抱く未婚の方は、将来自分がどんな夫婦を目指していくのか気になるもの。

「いつまでもお互いに高め合う夫婦になりたい」
「相手のことを思いやっていける夫婦になりたい」
「笑顔の絶えない夫婦になりたい」

など、さまざまなイメージを膨らませているはずです。そのなかでも「いい夫婦」とはどういった関係なのでしょうか。今回は、いい夫婦になる秘訣を紹介します。

結婚前にわかる? 「いい夫婦」とは

たとえば、今の恋人と結婚を意識しはじめたとき。その相手とどういう夫婦になりたいのか、少しずつ考えはじめますよね。しかし、そのイメージはあまりにも漠然としているはずです。まずは「いい夫婦」とはどんな関係性なのか、について解説をしていきます。

いい夫婦とは

そもそも 「いい夫婦」とはどういう夫婦なのでしょうか。よくいわれるイメージとしては、お互いを信頼し合い、楽しい時も苦しい時も一緒に歩める2人の像。たしかにそういう夫婦は理想ですが、私が考えるいい夫婦は少し見方がちがいます。どういう関係性かというと、お互いの存在が過剰にならない夫婦です。相手への依存や信頼、助け合いはある程度必要ですが、それが度を越えると、自分の気持ちに弱さが生まれてしまいます。すると、それにつられて相手も弱ってしまい、お互いに成長のない夫婦になってしまうのです。

将来いい夫婦になるカップルの特徴って?

いい夫婦は、相手をしっかりと観察しているもの。お互いの性格や行動力、物事の判断力や人間関係の築き方などをしっかりと把握しているカップルは、将来いい夫婦になれるはずです。このような関係性の2人は、何かトラブルが起こってもしっかりと対応できます。それは、夫婦に客観性を入れているために柔軟性があるからこそ。年齢を重ね、環境や感覚が変わっていっても、トラブルが起こったときに2人で対応できる夫婦は長続きするといえるでしょう。

専門家が教える、いい夫婦になるコツとは?

いい夫婦になるためには、お互いに足りないことや、今後努力すべきことをあらかじめ知っておくといいでしょう。そのためには、主観だけでなく周囲の評判も聞き入れて、相手を客観的に理解しておくことが大切です。

つまり、「好き」とか「愛している」という肯定的で盲目的な感情だけで結婚してしまうのは危険。結婚してから「こんなはずではなかったのに!」という思いをするはめになってしまいます。では、いい夫婦になるためには具体的にどんなポイントを押さえればいいのでしょうか。

いい夫婦になりたい! いい夫婦を目指すコツ

それでは、ここでいい夫婦になるコツを3つお話しします。

相手を異性として意識する

ひとつ目は、お互いをいつまでも異性として意識し合うことです。結婚すると、どうしても夫婦という枠組みに安心してしまいがち。2人の関係性は、なあなあになってしまいます。私が担当する相談者にも多くいますが、どこかで相手の性を無視し、自分の性に合わせようとしてしまうのです。夫と女性同士のような会話をしたり、妻を男性のように雑に扱ってしまっている。

これを繰り返すと、2人のあいだで性差の特徴がなくなり、どうしても同性2人のような関係になってしまいます。会話も行動も緊張感がなくなってしまうのです。そうならないためにも、お互いに異性として意識する心がけが大切です。

出会う前の相手の人生を知る

2つ目は、お互いの家族との結びつきを意識することです。夫婦は生まれも育ちもちがう男女がある時出会って、恋人期間を経て結婚しています。言い方を変えると、出会う前はそれぞれの人生を知らなかったのです。その知らなかった人生のなかで、親兄弟や祖父母、親戚とのコミュニケーションを重ねて、人格形成されています。結婚したからといって、それまでの人生を無視して生きていくわけにはいかないのです。またその出会う前の人生に、今後の夫婦をよりよくする大きなヒントが隠れています。

たとえば、親や兄弟との仲や職業、生まれ育った場所などで相手の性格や思考もある程度推察されるもの。それらを知ることで、相手のことをより理解できるようになるのです。

自分の意見を持つ

3つ目は、自分の意見を持つことです。結婚するとどうしても相手の意見や考えを優先させるほうが美徳のような感覚になりがち。面倒なことには意見せず、相手へ任せっきりになっていませんか? しかし、それでは自分で物事を判断する機会が減ってしまい、相手に押しつけてしまったり甘えてしまったり、好ましくない関係性になってしまうのです。したがって、日ごろから夫婦間でお互いの意見や考えを交わす意識を持つことが必要です。

しかし、「相手とケンカになってしまうのでは」と心配する人もいるはず。これは決して衝突ではなく、2人の合意形成と考えればいいのです。逆に「2人で話し合った結果、決めた」という安心感が得られるのです。

これら3つのコツを結婚する前から意識していくと、漠然とではなく具体的に「いい夫婦」になれるカップルを目指すことができるはずです。

関係に亀裂が!? 夫婦間のNG行動

とはいっても、夫婦にはさまざまな問題が起こるのも事実。時間の経過とともに忙しい毎日に流され、思いやりが足りなかったり、考えが甘くなってしまったりすることで問題が起こるケースが多いのです。

では、どんな行動が夫婦の関係に深い亀裂を生んでしまうのでしょうか? ここでは実例を挙げて説明します。逆に、これらのNG行動をお互い回避すれば、夫婦の決定的なダメージはそれほど大きくないはずです。

夫⇒妻の場合

まず男性の場合ですと、妻に対して浮気やDVなど心身を傷つける行為はやめましょう。女性は、姓も住所も変え、仕事も辞めて結婚するケースがいまだ多くあります。いわゆる「人生を捧げている覚悟」が男性以上にあるわけです。そこに夫からの裏切りがあると、自分の人生を根底から否定されたのと同じようなショックを受けてしまいます。そういう覚悟をわかっていない夫の行動は、修復をイメージできない夫婦の傷へと繋がるのです。

妻⇒夫の場合

女性の場合は特に、義実家(夫の家族)に対する批判は避けたほうがいいでしょう。夫は妻が考える以上に、自分の親や家族を大事にしています。それをわかっていないと、NG行動を起こしてしまうことも。

夫の親は、妻からすると正直距離がある関係性。風習やしきたり、家庭の文化のちがいが如実に出てしまい、妻が嫌な思いをすることもあるでしょう。そんなとき、勢いあまって夫の家族に対する批判的な言葉がつい出てしまうケースが……。

妻のそういった言葉は、夫の心に深く残るわけで、自分の親兄弟を否定された記憶は、夫婦の将来に大きな障害を感じさせてしまうのです。

真剣に向き合うことが、いい夫婦の秘訣

いい夫婦のイメージは、いろいろ考えすぎると、よくわからなくなってしまうかもしれません。しかし、縁あって一緒になるのが夫婦。一生懸命よい関係性を作り上げる努力は、「しすぎる」ということはありません。私の相談者も、みなさん真剣に向き合っていて、その真剣さこそがいい夫婦になる一番の秘訣でもあるのです。

夫婦のことは誰かが手伝ってくれるわけでもなく、自分なりの努力を積み上げるところに意味があります。誰かの目や〇×を気にする関係ではなく、自分たちのなかで納得できるルールを作ってみてくださいね。

(木村泰之)

※画像はイメージです

SHARE