どうして? 仕事で納得いかないときの対処法
与えられたタスクを順調にこなしていても、どんなに笑顔で対応していても、予想していない方向から突然理不尽な出来事が降ってくる……それが仕事というもの。がんばっていればいるほど、納得いきませんよね。いくらそれが仕事だとわかっていても、なんだか心がモヤモヤ……。そんなとき、みなさんはどうしているのでしょうか? 今回は、仕事で納得いかない出来事に遭遇した人たちのエピソードから、そうなった場合の対処法を探ってみたいと思います。
仕事で納得がいかないのはこんなとき
仕事の内容は人それぞれだと思いますが、「納得いかない!」と思ってしまうことって、ある程度みなさんあるのではないでしょうか? まずはそんな経験を聞いてみました。
仕事では、納得いかないことがあって当たり前
まず、仕事において納得いかない出来事を経験したことがある人はどれくらいいるのでしょうか?
Q.あなたは仕事で納得がいかないと感じた経験はありますか?
はい(83.3%)
いいえ(16.7%)
※有効回答数383件
結果はご覧のとおり、なんと8割以上の人が仕事において納得がいかないと感じた経験があるようです。それでは、気になるその内容を探ってみましょう。
いまだに納得いかない!私の体験談
上司の指示がコロコロ変わってやり直し
・「上司からの指示で仕事を仕上げたのに、コロコロと意見が変わって、結局仕上げた仕事を一から見直して修正しないといけない場合が多いこと」(29歳/商社・卸/クリエイティブ職)
自分のミスじゃなくても怒られる
・「自分がミスしたわけではないのに怒られ、謝らなければならないこと」(22歳/その他/販売職・サービス系)
同僚に手柄を横取りされる
・「自分が獲得した仕事なのに、同僚に横取りされてしまったこと」(29歳/その他/事務系専門職)
丸投げして文句だけの上司
・「やったこともない企画の概要しか提示せず、ほぼすべてを丸投げされたこと。最初はサポートすると言ったのに、何もしてくれない。それなのに期日ギリギリまで確認に来ず、遅すぎると文句だけを言う上司」(27歳/医療・福祉/専門職)
サービス残業
・「どれだけ残業をしても残業代をつけられない環境」(27歳/医療・福祉/専門職)
大半の意見は、上司や同僚に対してのもの。「裏切られた」「理不尽に怒られた」「自分だけが損な役回りをさせられる」など、思わず説明を求めたくなるような状況にイライラしていることがわかりました。また、報酬にまつわる理不尽さに、納得いっていない人も多く見られました。では、そんな環境の中、どうすればよりスムーズに仕事に取り組むことができるのでしょうか。
仕事を円滑に進めるためにはどうすればいいのか
仕事はひとりで進められるものもあると思いますが、クライアントや一緒にタッグを組む同僚など、やはりある程度は人を介しての作業が必要になってきます。そうなると、「あれ?」と思ってしまうハプニングは多かれ少なかれ発生しますよね。そんなときの対処法についても聞いてみました。
納得いかないときはどうしている?
がまんする
・「これは仕事だから仕方ないと、自分の気持ちを抑え込んだ」(27歳/その他/その他)
・「納得がいかなくても、仕事上、上司の言うことを尊重しなければならずがまんした」(29歳/金融・証券/販売職・サービス系)
然るべき人に相談する
・「上司にしっかり不満をぶつけるか、人事や総務など取りまとめの部署へ相談する」(24歳/電機/秘書・アシスタント職)
・「上司や先輩に相談して打開策を考えた。友だちに相談して気持ちの整理をした」(28歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)
とりあえず意見は言う
・「自分の意見を伝え、上司の意見もしっかり聞く。上司の意見がまちがっていない限りは折れる」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「すべての仕事をこなしてから、『次回からはこのようにしていただくといいと思います』と、仕事の内容を事細かに書いてメールで送りつけた」(26歳/その他/その他)
結果を見ると、あきらめたりがまんしたりするパターンが半分。そして、相談したり意見を言ったりするパターンが半分。納得できないことに対してはっきりと伝えるという声が半数あった理由は、がまんすることで、自分に非があることを認めてしまう……といった理由もあるようです。そのほか、「それも仕事のうち」と自分に言い聞かせる人や、プライベートを充実させてストレスを発散するという人もいました。では、納得できないことが起こってしまう前に、それを防ぐための策はあるのでしょうか?
納得いかない! となる前の予防策はある?
自分の立場を確立しておく
・「自分が思っている考えをはっきりと言うこと」(28歳/不動産/秘書・アシスタント職)
・「不満は早めに吐いて、追い込まれないようにする。メールで証拠が残るようにする」(34歳/その他/事務系専門職)
全力で仕事に取り組む
・「全力投球と確認を徹底しています」(33歳/金融・証券/事務系専門職)
・「なるようになると思って、全力でできることをする」(31歳/医療・福祉/専門職)
自分本位にならない
・「相手の考えも尊重する。自分の考えだけを突き通さないようにしている」(23歳/その他/事務系専門職)
・「その人が言ったことにも理由があると考え、なぜそんな風に言ったのかということを考えたり、聞いたりする」(26歳/学校・教育関連/専門職)
もうなるようにしかならない……という悲観的な意見も見受けられましたが、それでもいろいろな方法が挙がりました。まずは、仕事に隙を作らないように、全力で取り組むこと。そして、責任を押し付けられないように、先に自分の意見があれば伝えておくこと。あとは納得する・しない以前の心構えとして、「相手にも立場や思いがある」ということを念頭に置くこと。「もし自分が相手だったら、どんなことを考えるだろう?」と察することで、すべてではないかもしれませんが回避できることもあるはずです。
事前にガードを固めて、気楽に構えるべし
仕事に携わっていると、どうしても一筋縄ではいかないことも出てきてしまいますが、そうなったときには気楽に構えるのも大切です。深く落ち込まず、気持ちを切り替えていきましょう。そして、できれば事前に上司の特徴を把握したり、「こうなった場合は……」という過去のケースなども参考にし、なるべく自分の身に災いが降りかからないよう、ガードを固めるのも手です。みなさんの仕事が、滞りなくすっきりと進みますように!
(真貝まどか)
※画像はイメージです
マイナビウーマン調べ
調査日時:2018年6月1日~6月4日
調査人数:393人(22~34歳の未婚女性)