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「ツヤ肌」と「抜け感」が決め手! ナチュラルメイクのやり方

吉田千佳予

近ごろ流行りのナチュラルメイク。「厚塗りしたファンデーションに真っ赤なリップ」といったメイクとは、対極のイメージを持っている人がほとんどだと思います。ではナチュラルメイクとは、どんなメイク方法なのか具体的に知っていますか? 手抜きメイクとナチュラルメイクの違いやナチュラルメイクのやり方を、トータルビューティサロン「アトリエはるか」の吉田千佳予さんに教えていただきました。

メイク中

何が違うの? 手抜きメイクとナチュラルメイク

「時間がない」「面倒くさい」などの理由から、眉を全く整えていなかったり、化粧下地を使わずにファンデーションをつけたりするのが手抜きメイク。では、ナチュラルメイクとはどんなメイクなのでしょうか?

リキッド

ナチュラルメイクとは、ひとことでいうと「自然に見えるように、作り込んだ」メイク。自然に見せるために一番大切なのは、ベースメイクの手抜きをしないことです。素肌からうるおっているように感じる「ツヤ肌」を作りましょう。ポイントメイクは、「抜け感」を作ることを意識します。「抜け感」とは、肩の力の抜けた感じのこと。「抜け感」があると、自然で垢抜けして見えます。「ツヤ肌」と「抜け感」を作ることが、ナチュラルメイク成功のポイントです。

ナチュラルメイクで大切なのは、ベースメイク

自然に見えるように作り込んだメイクが、「ナチュラルメイク」なんですね。それでは最初に、ナチュラルメイクで大切な「ツヤ肌」を作るベースメイクの方法を詳しく教えていただきましょう。

ファンデ

ベースメイクを選ぶコツ

メイクを自然に見せるために、大切なベースメイク。「メイクしてます感」は、ファンデーションが厚塗りに見えることが主な原因です。厚塗り感を出さないためには、メイクのやり方だけでなく化粧品選びも大切。化粧下地は自分の肌に馴染む色で、カサつきやすいタイプなら保湿重視など「肌の状態に合ったもの」を選ぶようにします。ファンデーションは、保湿力の高いリキッドファンデーションが「ツヤ肌」づくりにオススメです。また、首の色と差のない色味のものを選ぶとナチュラルに仕上がります。

ベースメイクの手順

「ツヤ肌」づくりには、肌の保湿がとても重要です。基礎化粧品でしっかり保湿してからメイクを始めましょう。またベースメイクは、基礎化粧品→化粧下地→ファンデーション→フェイスパウダーの順番で行います。

(1)基礎化粧品

洗顔後、化粧水をつけたら少し時間を置いてから乳液をつけ、最後にしっかりハンドプレスして肌に浸透させるようにします。アイテムにはそれぞれ役割があり混ざると効果が薄れるので、化粧水と乳液が混ざらないように気をつけましょう。

(2)化粧下地

乳液をつけて5分経ってから、化粧下地を塗ります。まず化粧下地を、額、あご、左右の頬、鼻の頭の5カ所にのせ、人差し指・中指・薬指の3本を使って内から外へ向けて薄く伸ばしていきます。このとき、指先ではなく指全体を使って伸ばすのがポイント。化粧下地は、肌とファンデーションを密着させる目的があるものです。伸ばした後は、まず肌と化粧下地が馴染むようにしっかりハンドプレスします。

(3)ファンデーション

化粧下地が完全に乾いてから、リキッドファンデーションを額、あご、左右の頬、鼻の頭の5カ所にのせます。次に、頬→額→あご→鼻筋の順にファンデーションブラシで内から外へ向けて、大きく伸ばすように広げていきます。リキッドファンデーションはファンデーションブラシを使うと、ムラなく均一に薄くつけることができるので、ナチュラルに仕上がります。また、毛先についたファンデーションが毛穴を埋めてくれるので「ツヤ感」もアップ。小鼻や口の周りは、ブラシに残ったファンデーションをのせていきます。最後にフェイスラインと首の境目が目立たないように馴染ませてから、ファンデーションと化粧下地の密着を高めるためハンドプレスします。

(4)フェイスパウダー

フェイスパウダーは、パフにしっかりもみ込んでから使います。つけすぎると肌のツヤがなくなるので、Tゾーンや口の周りなどメイクが崩れやすい部分にだけ、パフで押さえるようにつけていきます。

ポイントメイクを自然に仕上げるには

ナチュラルメイクに大切なベースメイクのやり方を具体的に紹介していただきました。では、最後にナチュラルメイクのもうひとつのポイント、「抜け感」のある自然なポイントメイクのコツも教えていただきましょう。

コスメ

眉メイクのコツ

「抜け感」のある眉メイクで大切なのは、自分の眉の形を無理に変えようとしないこと。剃ったりせず、ムダ毛の処理と多少の長さの調整だけにとどめます。眉は濃く描くと「メイクしてます感」がでるので、パウダータイプのアイブロウを使い、眉頭から眉尻までふんわり描くのがオススメ。色は、髪の色よりワントーン明るいブラウンを使うと優しく自然な「抜け感」のある眉になります。もともと眉の色が濃い場合は、このあと明るめのブラウンのアイブロウマスカラを眉全体に塗り、眉の色味を整えます。

アイメイクのコツ

アイメイクで、「抜け感」を出すポイントは色。特にマスカラやアイライナーに、黒を使わないことが自然に仕上げるコツです。マスカラはブラウンを使って、まつげをビューラーで根元から中間までしっかり持ち上げてから1度塗りします。アイライナーもブラウンがオススメ。まつげの際にペンシルタイプで細めに引きます。このとき目尻だけに引くと「抜け感」がアップします。アイシャドウは、ラメが入っていないベージュやブラウンを使います。目を閉じて、まつげの際から上に向けてアイホール全体にぼかすと、ナチュラルなのに目がパッチリ見えます。

チークメイクのコツ

チークメイクは、ベージュや薄いピンク、オレンジなど肌馴染みのよい色を選ぶと「抜け感」が出せます。クリームチークを人差し指・中指・薬指の3本を使って、頬骨の一番高いところにのせてから自然にぼかします。つけているかどうかわからない程度に、肌に馴染ませるのがポイントです。

リップメイクのコツ

リップメイクは、最初にくちびるをリップクリームやリップ美容液で保湿してから行います。リップメイクで「抜け感」を作るなら、輪郭をはっきりさせないこと。薄いピンクなどくちびるよりワントーン明るく、肌に馴染む色を使います。くちびるの色が濃い目の場合は、オレンジ系を使うと自然な感じに。リップは筆を使わず、指の腹でくちびるの中央にトントンという感じでのせてから、くちびるをこすり合わせてつけます。くちびるの端にリップを塗らないのが自然に仕上げるコツです。

まとめ

ナチュラルメイクは、「ツヤ肌」と「抜け感」が決め手なんですね。「ツヤ肌」づくりは、メイク前の肌の保湿とリキッドファンデーションをファンデーションブラシでつけることがポイント。「抜け感」を演出する各パーツのポイントメイクは、肌に馴染みのよい色を使うと自然な仕上がりになります。どのメイク工程も難しいテクニックは不要。ちょっとしたコツで簡単にできるナチュラルメイク、ぜひ試してみてくださいね。

(監修:吉田千佳予)

※画像はイメージです

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