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あごニキビができる原因と早く治す方法

三輪菜つ美

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女性の中には、ニキビに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。顔のニキビは目立つので、どうしても気になってしまいますよね。人それぞれニキビができやすい場所は異なりますが、今回はあごにニキビができてしまう原因や対処法について、皮膚科医の三輪菜つ美先生に解説していただきました。

あごニキビの原因とできやすい人の特徴

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あごはそれほど汗をかかない場所ですが、どうしてあごにニキビができてしまうのでしょうか。あごにニキビができる原因と、ニキビができやすい人の特徴について、三輪先生に教えていただきました。

あごにニキビができる原因

三輪:あごはあまり汗をかかない場所なので、汗腺はほとんどありません。しかし、比較的皮脂腺の分布が多いため、皮脂が詰まりやすい場所ではあります。また、汗腺が少ないあごは乾燥しやすく、インナードライになりやすいため、ニキビができやすいのです。

女性の場合、排卵日から生理までの2週間前後に、あごニキビができやすくなります。この時期は黄体ホルモンと呼ばれるプロゲステロンの分泌が増えて、皮脂が過剰分泌されやすくなるからです。また、あごは男性ホルモンの影響も受けやすい場所でもあります。ストレスがかかって自律神経が乱れると、男性ホルモンの分泌が過剰になり、皮脂分泌が活性化されてニキビができやすくなるのです。

あごにニキビができやすい人の特徴

三輪:あごにニキビができやすい人の特徴のひとつに、無意識のうちに「手で触っている」ということが挙げられます。手にはさまざまな雑菌が付着しているので、さわればさわるほど、皮膚に雑菌が入り込みやすいのです。また、あごはTゾーンや頬と比べて、スキンケアがおろそかになりがちです。洗顔料のすすぎ残しが多い人も、あごにニキビができやすいと言えるでしょう。洗顔をするときは、洗い残しのないように気をつけてください。

あごニキビを早く治す方法

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あごは雑菌がつきやすく、洗い残しが発生しやすいことから、ニキビができやすい場所であることがわかりました。それでは、もしあごにニキビができてしまったら、どうやって治せばいいのでしょうか。三輪先生に教えていただきました。

三輪:あごに限らず、ニキビができるときはビタミンが不足している場合が多いです。ビタミンのなかでも、特にニキビと関係深いのは「ビタミンB」と「ビタミンC」です。

ビタミンB

ビタミンBは、肌が健康な新しい細胞を作るのに欠かせない栄養素で、不足するとニキビ、肌荒れ、口内炎などが起こりやすくなります。

ビタミンC

ビタミンCは美肌には欠かせない栄養素で、ニキビ治療には特に効果的です。ニキビの原因となる過剰な皮脂分泌を抑えたり、「活性酸素」と呼ばれる皮膚に悪影響を与える物質を無害化したりする働きもあります。また、体内でのコラーゲン合成にもかかわっているため、ビタミンCが十分にあると肌のターンオーバーが円滑になり、毛穴の詰まりやニキビの炎症を抑えてくれます。

ビタミンには肌にうれしい効果がたくさんあるので、日ごろから意識して摂取するようにしましょう。また、ニキビができているときは、なるべく酒類の摂取を控えてください。酒類に含まれる糖分は皮脂の原材料となり、皮脂の過剰分泌を招いてニキビの治りが遅くなってしまいます。

あごニキビを防ぐ方法

 

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あごにニキビができるのを防ぐためには、どんな対策が必要なのでしょうか。三輪先生に聞いてみました。

三輪:ストレスをできるだけ減らして、ビタミンを積極的に摂取し、睡眠時間を十分に取りましょう。スキンケアでは、洗いすぎに気をつけてください。洗いすぎを防いでしっかりと保湿することで、肌本来の機能が戻り、ニキビもできにくくなるでしょう。

まとめ

あごニキビの主な原因は、肌に直接侵入する雑菌や、ストレスや睡眠不足などによって引き起こされるホルモンバランスの乱れです。食生活や生活リズムを見直して、生活習慣の改善を行うとともに、丁寧な洗顔で洗い残しのないように注意しましょう。

(文:三輪菜つ美、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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