好きな人ができないのはなぜ? 本当の原因と解決策
「好きな人ができない」と嘆いている未婚女性は多いですよね。出会いがない、理想通りの人に出会えないなど、理由はいろいろあるでしょう。好きな人ができない負のループから抜け出すには、どうすればいいのでしょうか? 今回は、女性348名の意見と専門家のアドバイスから、「好きな人ができない本当の理由と解決策」をご紹介します。
<目次>
「好きな人ができない」女性心理を調査!
好きな人は、作ろうと思って作れるものではないですよね。好きな人ができないという女性はどれくらいいるのか、アンケート調査してみました。
女性の約2人に1人が「好きな人ができない」と悩んだことがある!
Q.あなたは今まで「好きな人ができない」と感じたことはありますか?
・はい……47.1%
・いいえ……52.9%
「はい」と解答した女性は、47.1%と半数近く。女性の約2人に1人が、「好きな人ができない」と悩んだことがあるようです。
女性に聞いた「好きな人ができない理由」とは?
今まで「好きな人ができない」と感じたことがある女性は、どうしてそう感じたのでしょうか? 女性を対象に、その理由を聞いてみました。
出会いがないから
・「出会いの場に行かなかったり、ほかのことに興味が向いたりしているため」(34歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
・「出会いがないことと、特に彼氏を作りたいと思っていないから」(34歳/情報・IT/事務系専門職)
理想に合う人がいないから
・「理想が高いので。あとは、人を見るときに減点してしまうので、なかなか難しいと思った」(33歳/学校・教育関連/その他)
・「理想に合う人がいない。頼りがいがない」(30歳/情報・IT/事務系専門職)
好きになっても諦めてしまうから
・「好きになっても、自分には合わないと思い、諦めてしまうことが多い。出会いがなかなかないので、焦る気持ちはある」(32歳/その他/その他)
・「好きになっても、相手に好かれるまでがんばれないから」(26歳/その他/販売職・サービス系)
◎女性の意見・まとめ
出会いがなければ、人を好きになることはないですよね。出会いがあったとしても、その人が自分の理想に合わなかったりすると、好きになれずに終わってしまうのかも。そのため、「好きな人ができない」と感じるのでしょう。
専門家に聞いた「好きな人ができない本当の原因と解決策」
「出会いがない」「理想に見合う人がいない」という女性意見が挙げられましたが、本当にそうなのでしょうか? 好きな人ができない真の原因を知る必要がありそうです。男女の心理のちがいにくわしい、心理コーディネーターの織田隼人さんに、「好きな人ができない本当の原因と解決策」を聞いてみました。
「好きな人ができない」本当の原因とは?
まずは、好きな人ができない女性が抱える「本当の原因」を探ってみましょう。
恋愛を怖がっている
振られるのが怖い、人と接するのが怖い、恋をして自分が変わってしまうのが怖い。このように、自分の変化をいろいろと怖がってしまうと恋愛はできません。恋愛は気持ちが大きく動くので、自分自身にも大きな変化があります。そして、恋愛はうまくいく場合だけではなく、大きな失敗をすることもあります。とても恥ずかしい思いをすることもあります。場合によっては、好きな人から嫌われてしまうこともあります。
そのような怖いことに対して、「怖いから行動しないほうがいい」という考え方をすると、当然人を好きになりそうなときも自分にストップをかけてしまいます。そして相手を警戒し、自分の恋心を封印して、恋心をなかったことにしてしまいます。
毎日、同じことの繰り返しで過ごしている
恋は「刺激」があるときに起こりやすいです。転職したとき、新しく何かをしたとき、旅行に行ったときなど。このような興奮状態のとき、男性が目の前に現れると好きになりやすいのです。
逆に興奮しない、毎日同じことを繰り返している状態だと、人に会っても何も感じず、大事な出会いも見過ごしてしまいます。もちろん、自分から出会いも求めて行動することもないでしょう。余計にいい出会いも減ってしまい、「好きな人ができない」状態に陥ってしまいます。
ほかにやるべきことがたくさんある
人間は、人生のすべてを恋愛に費やすことはできません。仕事に費やす時間も、趣味に費やす時間も必要です。恋愛よりも優先するものが目の前にある場合は、当然ながら恋愛の優先順位は下がり、「今は恋愛よりも仕事!」というように考えるようになります。
こうなると、当然いい男性が目の前に現れたとしても「恋愛はあと回し」と考えるようになり、恋心を自分自身で消していきます。このように恋愛の優先順位が下がりすぎると、恋は起きにくくなってしまうのです。淡い恋心が生まれても、すぐに打ち消してなかったことにしてしまいます。
「好きな人ができない女性」の原因別・解決策
続いて、前述した「好きな人ができない」3つの原因別に、解決策をご紹介します。
「恋愛を怖がっている」場合の解決策
恋愛を怖がっている場合、幸せな妄想をすることからはじめてみましょう。「彼と付き合えたらどんなに幸せだろう」と、頭の中で考えてみてください。このとき大事なのが、具体的な人物に対して妄想を向けることです。電車で同じ車両になった人、仕事で出会った人、などなど。彼と付き合ったらどんな風になるのかな、と幸せな妄想を膨らませることにより、「恋をしたい」という気持ちが徐々にわいてきます。
このような妄想をすることで、自分自身の中にある「恋は怖い」というリミッターを外し、「恋は楽しい」と上書きをすることができます。また妄想を通して、妄想対象である彼のことを本当に好きになれないかどうか、考えてみてください。
「同じことの繰り返しで過ごしている」場合の解決策
恋愛は刺激があるときに起きやすいので、日常を繰り返す以外のことをはじめてみてください。もともと転職を考えていたなら転職したり、引っ越しを検討していたのなら引っ越したりしましょう。今の自分が見ている風景をガラッと変えると、刺激に対して敏感になります。そして今まで見えてなかったものも見えるようになり、恋心も感じやすくなります。「吊り橋効果(※)」というものもあるように、自分が普段から刺激を感じてドキドキしていると恋に落ちやすいのです。そのためにも、まずは自分の環境を変えることからはじめてみましょう。
もちろん劇的に変化があるのが望ましいですが、それが難しい場合は、新しいチャレンジをするのもおすすめです。今までやったことのないスポーツや、これからやってみたいと思っている趣味などにチャレンジしてみましょう。音楽でもイラストでも手芸でも、なんでも大丈夫です。出会いも求めるなら、ビジネス系のスクールに通ったり、バスケやフットサルなど男性が多いスポーツに挑戦してみたりしましょう。
※「吊り橋効果」:吊り橋のような不安定なところで異性に会うと、不安定さのドキドキと恋のドキドキを勘ちがいして、恋に落ちやすくなる効果。
「ほかにやるべきことがたくさんある」場合の解決策
人生において恋愛の優先度を下げている場合、その解決策は「恋愛を優先にすること」しかありません。まず、自分の心に問いかけてみてください。仕事や趣味も大事だけれど、恋愛も大事ではないのか。仕事は転職すればやり直しができるけれど、恋愛・結婚はやり直しもできないし、早めに経験しておいたほうがいいのではないか、と。
恋愛って、のんびり待っているだけでは何も起きないことも多いです。ほしいものがあったとき、それが何もせずにもらえることってそれほどないですよね。ほしいものがあったら、自分で努力して手に入れる。これが大切なことです。
恋愛も同じで、自分から恋人がほしいと思って行動しなければ手に入りません。たまに「待っていたら運命の男性が現れた」と言う人もいますが、それは「めったにないことを自慢している」だけで、ほとんどの人は何かしら努力しています。だからこそ「待っていたら運命の人が現れた」という話が珍しく、持ち上げられるのです。自分自身とも相談し、もし恋愛の優先順位を上げたほうがいいと思うのであれば、出会いの場に行きましょう!
「好きな人ができない」女性がやってはいけないこと
「好きな人ができるまでのんびり待てばいいや」と、安易に考えることはやめておきましょう。そうして40歳・50歳になった人をたくさん知っています。現代ではお見合いも少なくなってきているので、のんびりしているうちに勝手に好きな人ができることは、めったにありません。自分の恋人は、自分で探さなければならないのです。
「今はそのときじゃない」と考えていれば、いつまで経っても「今はそのときじゃない」と考え、恋愛せずに人生が終わってしまうかもしれません。3年間恋愛をせずに生きていれば、5年も10年も同じことを続けてしまうのが人間です。それが20年・30年になると、どんどん人生は終わりに近づいていきます。
「何もせずに待つ」というのは、「消極的ではあるけれど、自分で決めた人生の選択」です。それでいいのなら問題ありませんが、いつか恋愛したいと思っているのであれば、いつかではなく今、恋愛ができるように動きはじめましょう。
まとめ
「出会いがないから好きな人ができない」「理想の人が現れない」と嘆く女性は多いですよね。しかし「好きな人ができない本当の原因」は、恋愛に臆病だったり、自分の中で恋愛の優先順位が低かったりすることなのかもしれません。待っていても好きな人は現れてないので、出会いの場に参加するなど、自ら積極的に行動することを心がけましょう。
(監修:織田隼人、文:ファナティック)
※画像はイメージです
※マイナビウーマン調べ
調査日時:2017年5月11日〜5月13日
調査人数:348人(22〜34歳の女性)