お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

老け顔にバイバイ! 目の下のクマの原因と解消法

福永麻紀

目の下のクマのせいでいつも老けて見られてしまう……そんなふうに悩んでいませんか? 実はクマには種類があり、種類によって原因や解消法がちがうのだそう。今回は目の下にクマができる原因や解消法について北青山Dクリニック福永麻紀先生の解説を元に紹介します。

<目次>

クマとは?

af9920079337m

そもそもクマはなぜ、目の下にだけできるのでしょうか? 目のまわりの皮膚はほかの部位の皮膚と比べ、何かがちがうのでしょうか? クマの解消法について紹介する前に、まず「クマ」の正体について探っていきましょう。

目の下にだけ「クマ」ができる理由

基本的に目のまわりの皮膚は薄く、皮脂腺も少ないので乾燥しやすい上に、刺激に弱いデリケートな部分です。そのため、目のまわりの皮膚に刺激を与えると、色素が沈着して色が変化(茶グマ)してしまいます。また、加齢とともに表情筋が衰えると、まぶたの下にある眼窩脂肪が突出することで影のようなものができてしまう、構造的なクマ(黒クマ)ができてしまいます。

クマの種類&原因

gf1420103786l

クマが目の下にしかできない原因がわかったところで、クマにまつわる驚きの事実がもうひとつ。福永先生によると「クマ」には3つの種類があり、それぞれ解消法も異なるのだとか。そこで次に、クマの種類とそれぞれの原因について紹介します。

(1)茶グマ

茶グマができる原因は、大きく2つに分けることができます。1つめはアトピー性皮膚炎・かぶれ後におこる炎症後色素沈着によるもの。2つめはこすり刺激による色素沈着です。どちらも目のまわりの皮膚のうすい部分に刺激を与えることで起こります。そして、茶グマかどうかを判断するポイントは、クマの部分を指でひっぱったとき、クマも一緒に動くかどうか。「一緒に動けば」、色素沈着による茶グマです。

とはいえ日本人女性の多くは毎日メイクをしているので、日常的に目のまわりに「こすり刺激」を与えています。なので、茶グマはどんな人でもできやすいクマといえるでしょう。

(2)青クマ

青クマができてしまう原因は、ズバリ「血行不良」です。眼精疲労やリンパのつまりなどによる影響が大きく、まぶたの下全体が血管の色のような赤みがかったうすい青緑色になります。

青クマかどうかを判断する方法は、茶グマのときと同じですが、クマが「動かなければ」、青クマです。夜更かしをした次の日などは、疲労から青クマができやすく、肌が色白の人は青クマが目立ちやすいという特徴があります。

(3)黒クマ

黒クマは、加齢によるたるみ(形態的変化)が原因で起こります。目の下にある眼下脂肪を支える筋肉が加齢によって衰えると、眼下脂肪が突出してしまうのです。その突出した下に出てくる影が黒クマの正体です。このクマは、加齢による構造の変化によってできるため、3つの中で一番やっかいなクマですね。

黒クマかどうか、よくわからない場合は、鏡を正面に持って自分の顔を映した状態から、そのまま顔を上の方に上げてみてください。その時に影がなくなれば「黒クマ」です。

目の下のクマ解消法

af9920079360m

ここまで「クマ」の種類や原因について紹介してきました。ここからはいよいよクマの解消法について見ていきましょう。茶グマ、青クマ、黒クマ、それぞれのクマを解消する方法について教えてもらいました。

(1)茶グマの解消法

先ほど紹介しましたが、茶グマの正体は色素沈着です。色素沈着の原因が皮膚炎やかぶれなどの場合は、まずはそれらの治療からはじめましょう。皮膚炎などではなく、長年蓄積された色素沈着の場合は、こすり刺激や紫外線を避けて、美白剤を使うことで目立たなくさせることが期待できます。

そして、茶グマを作らないように皮膚の色素沈着を防ぐためには、日常生活の中で目のまわりに刺激を与えすぎていないかを確認することが第一です。たとえば、クレンジングや洗顔をする際に、目のまわりをこすりすぎてはいませんか? 実は、茶グマの原因はメイクをする中で当たり前にしていることだったりするのです。そのため、アイメイクを落とすときも、「こすらない」で「なでる」ようにしたり、アイクリームを塗るときも、「こすらない」で「抑える」ようにしましょう。何気ないちょっとしたことですが、「目のまわりをこすらない」という意識改革が必要です。

(2)青クマ解消法

青クマが起こる一番の原因は目の疲れです。そのため、自宅でフェイスマッサージやパックをして目のまわりの血行を良くし、疲れを癒やすことがオススメです。また、日常的なスマホ・パソコンの長時間使用も疲労の原因になります。スマホ・パソコンをまったく使わないようにすることは難しいので、まずは1日の使用時間を見直してみましょう。そして、できるだけ目を使う時間を少なくして、たまには目の休息日を作るのもいいかもしれませんね。

また、血行不良を起こすような食生活も避けた方がいいでしょう。これは、どのクマの解消法にも当てはまるのですが、できるだけカフェイン、アルコールの摂取は控えめにして、暴飲暴食もしないように気を付けましょう。

(3)黒クマ解消法

黒クマの正体は、加齢により突出してしまった眼下脂肪の下にできる影なので、メイクなどでは隠せません。コンシーラーやファンデーションなどで消そうとすればするほど目立ってしまうので、メイクでカバーするよりも、顔全体のハリを蘇らせるようなスキンケアや、むくみをとるためのフェイスマッサージ、表情筋を鍛えるためのエクササイズなどをオススメします。

また、皮膚のたるみを引き起こさないように、しっかりと肌の保湿をすることも大事。お肌の保湿と表情筋エクササイズで、顔全体のリフトアップを狙いましょう。 リフトアップすることで、目の下のたるみが改善されるとともに、黒クマの進行を防げます。

しかし、マッサージはやりすぎると茶クマが起こる原因にもなってしまうので、やりすぎないように注意が必要です。

まとめ

3つのクマの種類と、それぞれの原因を教えてもらいましたが、あなたには当てはまるものはありましたか? 日常生活を見直すことで防げるクマもあれば、年齢を重ねるだけでできてしまうクマもあったりと、一言で「クマ」といっても、その世界は意外に奥が深いことがよくわかりましたね。また、福永先生によると、茶グマと黒グマは同時に起こることが多いそう。そのため、本格的にこれらのクマを解消したい場合には、一度、美容皮膚科に相談してみてくださいね。きっと、あなたの悩みに合った解決方法が見つかるはずです。いつまでも、目元に衰えを感じさせない、若々しい女性を目指しましょう!

(取材協力:福永麻紀、文:安倍川モチ子)

※画像はイメージです

※この記事は総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックを行いました(2018.05.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

 

SHARE