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ニキビは潰すべき!? 潰していいニキビ&正しいニキビの潰し方

友利新

白く盛り上がったニキビ……気になって潰してしまう人も多いのでは? 巷では「ニキビは潰すと早く治る」とか「ニキビは潰してはいけない」とか聞きますが、どちらが正しいのでしょうか? 今回は潰していいニキビ&正しいニキビの潰し方について皮膚科医の友利新先生の解説を紹介します。

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潰すと早く治るって本当? ニキビの段階&潰していいニキビ

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そもそも「ニキビ」といっても白いものや赤いものなどさまざま。そこでまずはじめに、ニキビの種類について見ていきましょう。友利先生にニキビの段階、そして潰しても大丈夫なニキビの種類について教えてもらいました。

ニキビの段階

ニキビに種類はない

そもそも医学的に、ニキビに種類はありません。みなさんが聞いたことのある白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄色ニキビというのは、ニキビの「段階」を表した言葉となります。白ニキビからはじまって、黒、赤、黄色と悪化していきます。

毛穴に皮脂がつまって「白ニキビ」に

ニキビは、角質が厚くなり、毛穴を塞いでしまうことが原因で発生します。塞がった毛穴には皮脂がつまり、指で触るとざらざらします。この状態を白ニキビといいます。

黒ニキビはニキビではない

毛穴に詰まった皮脂が過剰になると、やがて皮脂が酸化して黒くなります。これを一般には「黒ニキビ」といいますが、厳密には黒ニキビは「ニキビ」ではありません。毛穴につまった黒ずみを指し、代表的なものに「いちご鼻」があります。

黒ずみはやがて炎症を起こして赤ニキビ、そして黄色ニキビに

黒ずみを放っておくと、やがてそこに、皮脂を大好物とするニキビ菌が増殖して炎症を起こすようになります。これを「赤ニキビ」といいます。赤ニキビが悪化すると、やがて中に膿がたまって「黄色ニキビ」に変化します。

潰していいニキビって?

「白ニキビ」は、角質が厚くなり毛穴に皮脂が溜まっている状態。まだ炎症を起こす前の状態のため、潰してOKです。皮脂の分泌を改善すれば、ニキビの治りが早くなります。逆に潰しちゃいけないのが、すでに炎症を起こしている赤ニキビや黄色ニキビの状態です。この状態になってしまったニキビは潰さず、炎症を抑えるニキビ専用の薬を塗りましょう。

潰すと早く治る理由

通常ニキビは、「白→黒→赤→黄色」と段階を経て自然に消滅していきます。しかし消滅するといっても、一度炎症を起こしているので、その部分は茶色く色素沈着して落ち着きます。このように、ニキビが自然に消えるまでには時間がかかるのですが、白ニキビを潰して「白→茶色く色素沈着」とステップを省略することで早く治るというわけです。どうしても色素沈着せずキレイに治したい! という人は、潰さず触らず、ニキビが自然に治るのを待ちましょう。

必ず守ってほしいのは、潰すのは「白ニキビ」の状態だけにすること。赤ニキビや黄色ニキビを潰し、見た目的には平らになったとしても、中は引き続き炎症を起こしています。また、清潔じゃない環境下で潰すことにより、傷口から細菌が入って炎症が長引いてしまうことも。炎症が長引くと、色素沈着が強く残ってしまうケースもあるため、ニキビを潰すなら、なるべくクリニックの利用をおすすめします。

とはいえニキビひとつに対してわざわざクリニックに行くのは……という人もいるでしょう。そこで次に、ニキビの正しい潰し方についてお話しします。

ニキビの正しい潰し方&注意点

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ニキビのステージによっては潰したほうが早く治ることがわかりましたね。ここからは、ニキビの正しい潰し方や注意点について見ていきましょう。

正しいニキビの潰し方

必ず「清潔」な状態で行う

ニキビを自分で潰すときの一番のポイントは「清潔な環境下で行う」ことです。そのため、たとえクリニックで使っているような、ニキビを潰す専用の器具を持っていても、使用前に滅菌処理をしていなければ、使用はNGです。おすすめはドラッグストアなどで売っている“滅菌”された綿棒(1本1本梱包されたもの)です。こちらを2本と、ニキビの細菌と炎症を抑える塗り薬を用意しましょう。

注意点

潰した後は塗り薬を必ず塗る

潰し方ですが、ニキビを綿棒で挟むようにして優しく角質を押し出すだけでOKです。潰した後は、ニキビ専用の薬を忘れずに塗りましょう。色素沈着が残りにくくなるうえ、細菌が入って炎症を起こす可能性が減ります。潰したあとは化粧も控えたほうがいいため、夜寝る前に行うのがいいかもしれません。

繰り返しますが、ニキビを潰すときは、「清潔な状態」が一番となります。潰す前にしっかり手を洗い、滅菌されている綿棒を使うようにしましょう。

まとめ

潰していいニキビや正しいニキビの潰し方について紹介してきました。いかがでしたか? ニキビができると1日中気分が上がりませんよね。早く治したい! と現在お悩みの人もいるでしょう。そんな人たちはぜひ、先生のアドバイスを参考にしてみてくださいね。また、自分でやることに不安がある人はクリニックでやってもらいましょう。

(文:友利新、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.06)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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