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乾燥肌による「かゆみ」……。どんな対策をすればいいの?

友利新

石部千晶/六識

乾燥肌の人は、かゆみに悩まされることが多いはず。無意識のうちにかいてしまって、肌がボロボロになってしまう人も少なくないでしょう。そこで今回は、乾燥肌によるかゆみを抑える方法とかゆみを防ぐコツを、皮膚科医の友利新先生に教えてもらいました!

<目次>

肌が乾燥すると、かゆくなるのはなぜ?

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肌がかゆみを感じる二大要素は、「乾燥」と「外的刺激」。逆をいうと、乾燥がなければ、かゆみは基本的には起こらないのです。

肌のバリア機能が高ければ、肌が外的刺激に負けないので、かゆみを感じることはありません。乾燥で皮膚のバリア機能が低下してしまうと、ホコリなどの外的刺激を受けることで、かゆみやピリピリとした痛みが生じます。外的刺激はホコリだけでなく、外気や花粉、洋服、髪の毛があたるなど、要因はさまざま。これからの季節は特に、紫外線にも気をつけましょう。

セルフケアでかゆみを抑えるには?

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セルフケアでかゆみを抑えるには、「保湿」をするしか方法はありません。ですが、かゆみは肌が炎症を起こしているというサイン。かゆみが出た時点で、病院に行くことをオススメします。なぜなら、かいてしまったり、まちがえたセルフケアをしてしまったりすると、どんどん炎症が広がって、かゆみが悪化する可能性が高くなるからです。かゆみに関しては、セルフケアで治すのは難しいので、病院で正しい治療を受けるようにしてください。

また、熱いお風呂は皮脂が流れおちてしまうので、あまりオススメできません。熱いお風呂に入りたいのであれば、お風呂あがりにボディクリームなどで保湿ケアをていねいに行ってください。食べ物に関しては、辛い物など発汗する作用があるものは、血流がよくなってかゆみが悪化してしまう場合があるので注意が必要です。ほかにも、化繊のようなチクチクする洋服は、肌への刺激となりかゆみを起こしてしまいます。身体や首元にかゆみがある場合は、天然素材の洋服を選ぶのがベストだと思いますよ。

そして、事前にかゆみを防ぎたいのなら、かゆみを抑える方法と同じく「保湿」をするしかありません。保湿して、外的刺激に影響されない強い肌を手に入れましょう。

病院での治療は?

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病院では、塗り薬を処方することがほとんど。かゆみの原因がアレルギー性によるものであれば、抗アレルギー剤を処方することもあります。治療は1回では終わらないので、何度も通って状態をチェックしながら進めていきます。

実は、病院で薬をもらっても「薬は怖いから」とか「もう治ったから」といって、途中で使用するのをやめてしまう方がけっこういらっしゃいます。ですが、皮膚の表面の炎症が収まっても、奥の方にはまだ炎症が残っていることがよくあります。なので、先生から「薬を塗らなくていい」と指示が出るまで、量や回数を守りながら薬を塗り続けましょう。地道ではありますが、それが改善への一番の近道ですよ。

まとめ

かゆみが起こるということは、肌が乾燥している証拠。乾燥してかゆいのはわかるけれど、かいてしまうと悪化の一途……。取り返しがつかないことにならないよう、プロの正しい診断を受けて、コツコツ改善を目指しましょう!

(取材協力:友利新、文:石部千晶/六識)

※画像はイメージです

※この記事は総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックを行いました(2018.05.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

 

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