まさか! 職場の非常識な人エピソードと上手な対処法5つ
職場に「この人、非常識だな……」と感じる人はいますか? こちらが思いつきもしないことをやってのける人たちは、一体何を考えているのでしょうか? 外資系企業に勤めるOLコラムニストのぱぴこさんが実際に見聞きした非常識な人のエピソードと併せて、対処法についても教えてくれました。
「意味が分からない……」。
会社でそうつぶやいたことはありますか? 私は日々つぶやいていて脳の血管が切れてしまいそうです。
2020年5月現在、東京は非常事態宣言中であり、今までにない規模で在宅勤務の波が広がっています。とはいえ、週5で「仕事」を行うことは変わらず、職場の人と関わる時間も変わらずです。
非常識な人とのコミュニケーションも、完全に排除はできないのです……つらい。
職場の非常識な人エピソード
職場における「非常識」の種類は大きく2パターンあります。
1.仕事の進め方や品質についての非常識
2.生活態度や言動についての非常識
職場で私たちがメインでやるべきことは当然、仕事です。そのため、仕事を円滑に回すための「常識」が欠けている人がいた場合のインパクトはかなり大きいです。
また、同じスペースにいる場合は週5日、顔を合わせるため生活習慣部分の「常識」がかけ離れていても、軋轢が生まれます。
もちろん会社の風土によっても常識・非常識のラインは変わります。ここからは非常識な人の具体的なエピソードを確認していきましょう。
(1)遅刻・欠勤を無断で実行する
無断での遅刻・欠勤が続くとなれば非常識と言われても仕方ありません。友人の会社では、新卒研修中に無断遅刻・欠勤を複数回行った強者がおり、人事が指導をしたところ退職したそうです。
(2)顧客や上司に敬語を使わない
言葉遣いの問題は大きいですね。キャラで許される場合もありますが、非常識です。私が知っているのは、「留学していた!」という新卒ちゃんに、英語でのメール送付を頼んだら、ギャル英語でフランクなメッセージを先方に送付していた……なんていう話です。
(3)自分の仕事が残っているのに、一言も言わずに帰る
ワークライフバランスが重視されている昨今、プライベートと仕事を分けようという意識も高まっています。が、「今日やる仕事」が終っていないのに悠然と帰宅、かつ一言も連絡なし……は非常識です。
(4)机がごみだらけで、まったく片付いていない
衛生面と景観に問題ありのパターンです。「机が片付いていない」は固定席がある会社で問題になることが多い項目です。周囲の人の迷惑になることはもちろん、「汚さ」の判定も一定レベルを超えると非常識に突入します。
(5)業務時間中に頻発する休息、業務外の行動
業務時間中、めちゃくちゃネットサーフィンをしている、ずっと私用電話をしている……などです。私は過去、上司が仕事をしていると思ったら常にAmazonで買い物をしており、荷物も会社に届く……という非常識を目の当たりにしました。
非常識な人の4つの特徴
理解を超えた「この人なんなの!?」という感情が積もり積もると怒りに変わります。人間は「意味が分からない」ものに瞬間的に拒否反応が出るものです。自分が怒りで疲れてしまわないように、まずは非常識だと思う人の特徴を把握しましょう。
(1)「ごめんなさい・ありがとう・どうぞ」が言えない
人に迷惑を掛けたら謝る、何かをしてもらったらお礼を言う、協調するために譲る。非常識な人だ、と思われる人は基本的にこの3つができません。人が社会生活を送る基本ができないと衝突することは増えます。
(2)自己中心的で自分が良ければいいと考えている
他人のことなど気にせず「自分が愉快に暮らすことができればいい」と思っていると、周囲と歩調を合わせるという発想は出ません。
(3)周囲の目線や評価に無頓着
悪意が無くても、人にどう見られるか? といった外部目線が全く気にならない結果、「非常識」と言われる行動を取る人はいます。身だしなみなど、頓着ない人がシワシワのスーツを着ていて「非常識」と見られる場面などは想像しやすいです。
(4)「当たり前」の世界線が違う
その人にとっての「当たり前」が別のコミュニティでは「非常識」になる可能性はあります。
例えば、私がいた外資ITは役職名で呼ぶことはなく、CEO含めて「○○さん」と呼ぶ文化で、こちらから声を掛けることも普通ですが、そうではない会社で同じことをすれば非常識と言われます。
あなたやあの人は常識のあるタイプ? 診断でチェックしてみましょう。
非常識な人への上手な対処法5つ
気になりだすと、全てが嫌になってしまう……という危険性をはらんでいる非常識な人への対応ですが、なるべくうまく対処するにはどんな方法があるのでしょうか。
(1)距離を取る
効果があるのは、物理的に距離を取ることです。視界に入れず、関わらず……ができれば一番良いです。が、自分のチームの人だったり、隣の机だったりとそう簡単に「関わらない」ができない可能性があります。ですが、最も効果的な手段であることは覚えておきましょう。
(2)割り切る
(1)よりも精神修行が必要になりますが、「こういう人なのだ」と割り切って心頭滅却するのも手段の一つです。根本的な解決にはなりませんが、気にしない努力で切り抜けられるのであれば、意味はあります。
(3)指摘して改善を促す
面倒ですが、「直してほしい」ことを伝えてコミュニケーションを図るという手もあります。本人に悪意がなく「本当に気が付いていなかった」場合などは、これですんなり解決することもあります。
(4)周囲の人にも相談する
「自分だけが思っているのか、周囲も思っているのか」というのは案外重要です。自分が困っている行動について、周囲の人から見るとどう映るのか? を確認してみましょう。
周囲も困っているのであればガス抜きもできますし、そうでもないのであれば自分の感じ方を振り返る機会になります。
(5)上司へのエスカレーション
あまりにも非常識が過ぎる、自分に業務影響や心身の影響が出る場合は、職場のことなので上司に相談し、しかるべき対応を取ってもらうことを考えるべきでしょう。
「当人同士で解決を」と言われる可能性もありますが、何が問題なのかという点を「報告した」というエビデンスを残す意味でも大切です。
相手の行動を把握して、自分がストレスを溜めないようにしよう
非常識な人がいると「なんで!?」「どうして!?」と気持ちを揺さぶられてストレスを溜めてしまいがちです。ただ、自分が普通だと思っていたことが非常識だったなんてこともあるので、「違い」を理解して共存できれば一番いいですね。
しかし、単純な違いで済まない「悪影響が出る非常識行動」を続ける人がいるのは、職場全体の効率や居心地の悪さを招きます。
過度に我慢したり、「私が悪いのではないか?」と思い悩まずにガス抜きしていきましょう。
(ぱぴこ)
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