成人式の「振り袖」っていくらぐらい!?「振り袖単体:19万」「一式:35万」
毎年1月の成人の日には、振り袖で着飾った新成人の女性たちが艶やかに街を彩ります。成人式の機会に初めて振り袖を購入する女性も多いことでしょう。そこで今回は、振り袖について取材しました。
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株式会社 鈴乃屋 商品部バイヤーの新橋由希夫さんにお話を伺いました。鈴乃屋は1947年創業の呉服専門店です。
「古典柄」「赤」を選ぶ女性が多い!
――成人式を機に振り袖を購入する女性が多いと思われますが、近年何かトレンドのようなものはありますか? どのようなデザインが売れるなどは?
新橋さん デザインについては「古典柄」の方が売れる傾向にあります。
振り袖には大きく分けて「古典柄」と「モダン柄」があります。簡単にいいますと、「古典柄」というのは、昔ながらのデザイン、例えば「桜」や「梅」などをあしらったもの、「モダン柄」というのは、例えば「バラ」をあしらったりした現代的なもの、ですね。
――「古典柄」を選ぶ人が多いというのは何か理由があるのでしょうか?
新橋さん そうですね、「古典柄」の振り袖ですと、そのときの流行に左右されないですから、長く着られるという考え方、また、自分に娘ができたときに譲れるといった意識をお持ちなのかもしれません。
――他に何かトレンドはあるでしょうか?
新橋さん 色でいえばやはり「赤」を選択されるお客さまが多いです。これは近年のことではなく、ずっとなのですが。華やかだからでしょう。
振り袖の売れ筋価格帯は?
――価格を知りたいのですが、よく売れる振り袖はいくらぐらいの商品なのでしょうか?
新橋さん 振り袖単体ですと、仕立て上がり価格で「19万円から23万円」ぐらいの商品がよく売れております。
●……「仕立て上がり価格」とは、すぐに着られる状態(仕立て上がっている状態)での価格という意味です。
――振り袖だけでなく、必要なものを全てそろえたらいくらぐらいになりますか?
新橋さん 「トータル」でコーディネートしますと「35万円から36万円」ぐらいになります。
――トータルですと何をそろえればいいのでしょうか?
新橋さん そのまま着ていただければ大丈夫なような一そろえは下のようになります。
・振り袖
・袋帯
・長襦袢
・伊達衿
・帯〆
・帯揚げ
・草履
・バッグ
・ショール
・髪飾り
・肌襦袢
・裾よけ
・腰紐
・伊達〆
・帯板
・帯枕
・足袋
・衿芯
――これだけそろえても、先ほどの「35万円から36万円」という価格になるのでしょうか?
新橋さん 平均でそういった価格です。
――上を見るときりがないのでしょうが、高価な振り袖というといくらぐらいになりますか?
新橋さん 私どもがカタログに掲載している、最も高価なもので128万円です。ただし、これは表地だけですので、裏地、また仕立てをいたしまして、仕立て上がり価格になりますと139万4,500円[税別]になります。
――なるほど。やはり高価なものはそのくらいの価格になるのですね。
サービス内容を確認しましょう!
――振り袖を購入する女性にアドバイスをお願いいたします。
新橋さん まず価格ありきだと思いますので、購入予算をしっかり確認することです。どんなに気に入ったものがあっても予算をオーバーしていると困られると思いますので。また、サービス内容をよく確認されるのが良いと思います。
呉服屋によって、また商品によって、付いている「サービス」が異なっています。例えば、「着付け無料」などですね。これが「一回無料」なのか、「何回でも無料」なのかなど、違っている場合があります。ですから、サービス内容はよく比べて、検討されるのが良いでしょう。
――ありがとうございました。
⇒『株式会社 鈴乃屋』公式サイト
http://www.suzunoya.com/
Photo(C)きもの鈴乃屋
(高橋モータース@dcp)