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週末の小旅行にオススメ!「グルメトレイン」で秋の景色と食事を楽しもう!

橋村望+ガーラボ

週末の小旅行にオススメ!「グルメトレイン」で秋の景色と食事を楽しもう!

行楽シーズンの秋。車窓から秋の景色を眺めながら、旬の料理を味わえる「グルメトレイン」が全国各地に登場しています。絶景ポイントではスピードを落としたり、車内で生演奏が聴けたりといったさまざまな工夫がこらされています。イタリアンやスイーツ、お酒が楽しめるおすすめのグルメトレインを紹介します。

秋の景色を満喫しながら地域の特産物を味わう

千葉県房総半島のいすみ市・大多喜町を走るローカル線「いすみ鉄道」では、グルメ列車<レストラン・キハ>を週末に運行中です。地域おこしに、2013年7月より運行スタート。おかげで、週末の観光客数は3~4割増えているとか。

西畑駅付近の雄大な緑の谷間をぬけて走る「いすみ鉄道」(千葉県)。2両編成のうちの1両がレストラン。車窓からは港町や田園風景が見られるほか、秋は沿線に揺れるコスモスも見どころのひとつ

西畑駅付近の雄大な緑の谷間をぬけて走る「いすみ鉄道」(千葉県)。2両編成のうちの1両がレストラン。車窓からは港町や田園風景が見られるほか、秋は沿線に揺れるコスモスも見どころのひとつ

「地元大原産の伊勢海老をふんだんに使った料理が楽しめる『伊勢海老特急』にはイタリアンとお刺身の2コースがあります。秋冬が旬の伊勢海老は、身が引き締まって一番美味しい季節。大原港であがったばかりの伊勢海老やアワビなどの素材を活かし、地元の有名店のシェフによる本格的な料理を味わっていただけます」(いすみ鉄道株式会社/広報)

「伊勢海老特急・イタリアンコース」(いすみ鉄道)の秋冬メインメニューは、大原産伊勢海老と魚介のブローデット

「伊勢海老特急・イタリアンコース」(いすみ鉄道)の秋冬メインメニューは、大原産伊勢海老と魚介のブローデット

車窓から日本三景のひとつである「天橋立」を楽しめる京都丹後鉄道。同社では海の幸ランチやスイーツ、ディナーの3種類のコースが食べられる列車が、週末(金土日)のみ1日3本運行中です。

夕日ヶ浦温泉郷付近の車窓からイチョウの紅葉を堪能できる「丹後くろまつ号」(京都府)。絶景を楽しめるよう由良川橋梁付近では列車の速度を落としたり、奈具海岸では一時停車するといったサービスも行われている

夕日ヶ浦温泉郷付近の車窓からイチョウの紅葉を堪能できる「丹後くろまつ号」(京都府)。絶景を楽しめるよう由良川橋梁付近では列車の速度を落としたり、奈具海岸では一時停車するといったサービスも行われている

「3コースはいずれも、北近畿の旬の食材を活かした名物料理をご用意しています。地元の素材を知り尽くしたシェフの監修のもと、冬はカニ、ぶりやひらめなど海の幸の豊かな丹後でとれた魚など旬の味覚を味わっていただけます。丹後の久美浜で育った砂丘甘藷や黒豆をつかったスイーツも女性グループに人気です。3コースを“通し”で乗ることもできます。」(WILLER TRAINS 株式会社/広報)

「ランチコース~丹後のあじわい ランチ列車~」(丹後くろまつ号/京都丹後鉄道)。※メニューは、季節や仕入れの状況によって変わります。

「ランチコース~丹後のあじわい ランチ列車~」(丹後くろまつ号/京都丹後鉄道)。※メニューは、季節や仕入れの状況によって変わります。

お酒をコンセプトにしたユニークな列車も

列車内でお酒を楽しめるプランも登場しています。新潟県の上越妙高駅から十日町駅まで走る観光列車「越乃Shu*Kura」(JR東日本新潟支社)のコンセプトは、ずばり「日本酒」。地酒王国・新潟らしいグルメトレインといえます。

「越乃Shu*Kura」(JR東日本新潟支社)の見どころは、日本海沿岸の夕日や田園風景、雄大な信濃川。日本一海から近いことで知られる、青海川駅では、ホームに降りて心地良い潮風を味わえる(往路で約8分、復路で約19分停車)。

「越乃Shu*Kura」(JR東日本新潟支社)の見どころは、日本海沿岸の夕日や田園風景、雄大な信濃川。日本一海から近いことで知られる、青海川駅では、ホームに降りて心地良い潮風を味わえる(往路で約8分、復路で約19分停車)。

「車内で新潟の地酒の無料試飲サービスや常時5種類の銘柄を味わえる利き酒(有料)を実施しています。列車内では蔵元イベントやJAZZやクラシックの生演奏もあり、20~30代女性に好評です。ご友人同士で女子旅を楽しむ方が多いですね」(JR東日本新潟支社 広報室)

シーズンごとに変わるオリジナルメニュー「水と大地の贈り物」(越乃Shu*Kura/JR東日本新潟支社)。栃尾の油揚げ味噌麩焼き、錦糸卵の海老しんじょうなど(往路)。

シーズンごとに変わるオリジナルメニュー「水と大地の贈り物」(越乃Shu*Kura/JR東日本新潟支社)。栃尾の油揚げ味噌麩焼き、錦糸卵の海老しんじょうなど(往路)。

一方、東京都の多摩モノレールでは、春は東京都酒造組合主催の「地酒列車」、夏には「ビール列車」など、季節によって1日限定のイベント列車を運行しています。冬は山梨の若手醸造家グループ「アサンブラージュ」とワインを楽しむ「ワイン列車」が恒例行事だそう。ワイン列車の運行ルートは、上北台駅を出発し、多摩センター駅を経由立川北駅で終着です。

地上約20メートルの高さから多摩の風景が見渡せる「多摩モノレール」(東京都)。車窓からは立日橋走行中に見える夕陽が見どころ。天気によっては、富士山を見ることができる

地上約20メートルの高さから多摩の風景が見渡せる「多摩モノレール」(東京都)。車窓からは立日橋走行中に見える夕陽が見どころ。天気によっては、富士山を見ることができる

「『アサンブラージュ』は、より上質のワインが造りたいと集まった山梨県内の中小ワイナリーの若手醸造家7人。各車両に醸造家が乗り込み、ワインの魅力について語っていただきます。また、途中の多摩センターでは約50分間停車して、醸造家の方とお客さんとの交流の時間をもうけています」(多摩都市モノレール株式会社/総務部事業課)

今年のワイン列車は12月12日(土)に開催。料金5,100円、定員140名。

今年のワイン列車は12月12日(土)に開催。料金5,100円、定員140名。

いずれもグルメトレインは、事前予約が必要なものがほとんどです。土日のみの運行が中心ですので、事前に調べて早めに計画を。

(橋村望+ガールズ健康ラボ)

※この記事は2015年11月06日に公開されたものです

橋村望+ガーラボ

はしむら のぞみ

フリーライター。編集ライターユニット「ガーラボ」所属。デザイナーとして広告、雑誌、SPツール、Webデザインなど制作業務に携わりフリーに。2014年からWeb媒体を中心にライティング業もスタート。日本酒愛飲家。SSI認定利き酒師・焼酎利き酒師。美味しい酒肴に出会えると幸せです。Twitter/@KIKIZAKEJP

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