入りにくい「意識高い系」レストラン【イラストコラム】
近年巷で噂の「意識高い系」。主に人物に対して使われる言葉ですが、「意識高い系」のお店もあるそうな。
・店主のうんちくが壁にずらり
・メニューには生産者の顔写真入り
・ルールが細かい
・室内は暗め
・スタッフの名札にコメントが書いてある
・トイレにもメッセージが……
店主のうんちくパラダイスや独自のルールがあるところ、たまにありますねぇ。「そのアスパラはなにもつけずにまず一口たべてみて!」とかね。
わかるよ、わかるけど……。
エンターテイナー精神から「わぁーほんとだぁ、素材のままでもあまくておいしいぃ!」みたいな、おそらく求められているであろうリアクションをとってしまうのですが……。正直を申せば、味がついてた方が絶対うまいと思う。
トイレのメッセージで「いつも綺麗につかってくれてありがとう」的なやつは、先回りして「いい子だねぇ」と言われることで「いい子」を演じなくてはいけなくなる時のあの感覚を思い出す。
ここまで書いてきてなんなんですが、「意識高い系」ってなんとなくはわかるけど、ちゃんとは知らないなぁと思って調べていたら、
「インド旅行で価値観変わったと言う」
「シタールを弾き始める」
「意識が高くなりすぎてインドから帰ってこなくなる」
というインド満載の記述を目にして、余計実態がわからなくなりました。
文・イラスト MARI MARI MARCH(マリマリマーチ)/OFFICE-SANGA
※この記事は2015年10月31日に公開されたものです