お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【特集】結婚では幸せになれない!? 脳科学から見た男女の結婚観のちがい

岡井美絹子

黒川伊保子

男女で感じる“幸せ”にもちがいがある!?

黒川さんによると、男女で感じる“幸せ”にもちがいはあるそう。

「女性は、“共感”してもらうことで幸せを感じるもの。『悲しい』と言ったら、彼には『そうだね。大変だったね』と言ってほしいし、『疲れた』と言えば、『僕がご飯を作るよ』と言ってやさしくしてもらいたい生き物なんです」とのこと。

一方で男性は、結婚生活に“責務”を求め、それが“幸せ”につながるのだそう。

「男性脳は、責務を果たすことが快感なんです。たとえば、電球を交換してもらうとか、ビデオ予約をお願いするとか、簡単なことで大丈夫なので、わかりやすいことが大事。頼りにされることで、自分の存在意義を確認することができるんです。なので、結婚生活を安定させるためには、『あなたがいないと私は生きていけない』、と思わせることが大切。たとえ本当は自分でできたとしてもです」と黒川さん。

そうすれば、外で若い女性と恋をしたとしても、「俺があいつを捨てたら、ビデオの録画予約ができないだろうな」と、心配になって帰ってきたりするのだとか。

「そして重要なことは、『やっぱりあなたじゃないとダメね』と、任務を遂行したらかならずほめることです。全身全霊で彼を頼っていれば、男性は幸せを感じるものなんです」

相性のよさを見極めるポイントとは?

では、結婚相手を見極める上で、相性のよさはどこで見ればいいのでしょうか?

「女性の場合、相性のよさは、手をつないでみて嫌と感じるかどうか、でわかります。ただ、初対面などでそれができない場合は、相手の本質に触れるような質問をしましょう。『一番最近泣いたのはいつ? なんで?』『子どものころ、どんな先生が好きだった?』など、その人がいったいどんなことで心が動かされるのか、どんな人に興味を持つのか、相手の核心をつく質問を心がけて。そこで共感できる相手だと、手をにぎったときに気持ち悪くならない可能性が高いです」

結婚相手を選ぶには“穏やかな感情”と“母性”がカギ!

30歳を過ぎると、20代のころのようにはなかなか“好き”という感情が生まれなくなってきた、と感じている女性も多いはず。黒川さんによると、それは当然のことだそう。

「恋愛能力のピークは、フェロモンを識別する能力が一番厳しい25歳のとき。30代になると、このころの強力な恋心は薄れていくものなので、『この人といると安心するなあ』、くらいの穏やかな感情で選べばいいんです。あとは、この人にご飯を食べさせてあげたいと思えるかどうか、この人においしいものを食べさせてあげたいと思えるかどうか、母性で相手を選べば、幸せでいられると思います」

収入や職業などの条件で選ぶことは、顕在意識がやっていることで、顕在意識は潜在意識に比べて、脳の数%しかないそう。ほんの数%の意識がいいと思うところで、相手を選んだところで幸せにはなれないのだとか。今、まさに婚活中のアラサー女性たちは、男女の脳のちがいを楽しみながら、“穏やかな感情”と“母性”を頼りに、結婚相手を探してみてくださいね。

(岡井美絹子)

 

※この記事は2015年10月16日に公開されたものです

岡井美絹子

出版社勤務を経てフリーライターに。女性誌や女性向けWEB媒体で、ビューティ、グルメ、インタビューをメインに記事を執筆。旅好きで、年に2~3回は海外でしばしのエスケープを楽しむのを至福としている。猫をこよなく愛し、現在2匹の愛猫とまったり同居中。

この著者の記事一覧 
黒川伊保子

脳科学の見地から「脳の気分」を読み解く感性アナリスト。「市場の気分」を読み解く感性マーケティングの実践者であり、「男女脳の気分」を読み解く男女脳論の専門家、「ことばが脳にもたらす気分」を読み解く語感分析の専門家でもある。人工知能(AI)エンジニアを経て、2003年、世界初の語感分析法サブリミナル・インプレッション導出法を発表、独自の感性分析術が注目を浴び、感性研究の第一人者となる。

脳の研究からくりだされる男女脳の可笑しくも哀しいすれ違いを描いた随筆や恋愛論、脳機能から見た子育て指南本、語感の秘密を紐解く著書が人気を博し、日本テレビ「世界一受けたい授業」をはじめ、フジテレビ「さんまのホンマでっか!? TV」など、TVやラジオ、雑誌で活躍。

近著に「恋愛脳」、「キレる女 懲りない男」、「英雄の書」などがある。

株式会社感性リサーチ
http://www.kansei-research.com/

オフィシャルサイト
http://www.ihoko.com/

『女の機嫌の直し方』(インターナショナル新書) 著書コメント:「女性脳のトリセツ完全版。彼氏に「私のトリセツ」と贈ってほしい。きっと優しくなります」

『女の機嫌の直し方』(インターナショナル新書)
著書コメント:「女性脳のトリセツ完全版。彼氏に「私のトリセツ」と贈ってほしい。きっと優しくなります」

『アンドロイドレディのキスは甘いのか』(河出書房) 著書コメント:「人工知能と人類の付き合い方を説いた一冊。女性AI研究者が見つめてきたAIの真実」

『アンドロイドレディのキスは甘いのか』(河出書房)
著書コメント:「人工知能と人類の付き合い方を説いた一冊。女性AI研究者が見つめてきたAIの真実」

この著者の記事一覧 

SHARE