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【新連載】ダイエット目的で入会したジムで出会った、運命の人!?

それでもかなりムリをしながら、
わたしは何とか一日おきにジムへ通い続けた。
こうなるとある意味、恋というより、
執着や執念に近い気持ちになってくる。
それは決して美しくはないが、
半分寝ていても体が動いてしまほど、
強くて頼もしい気持ちだった。

その日ともかく家を出て、
フラフラしながらも執念でジムへたどり着いた。
「おはようございます!」
ちょっとしんどいと思いながらも、
長嶺コーチの白い葉のまぶしい笑顔を見ると、
ああ、来てよかったと思う。

それからプログラム通り、
まずはマシンで軽いランニングを始めた。
でも今日に限って足がもつれるような感覚で、
うまくスピードが上がらない。
おかしい、おかしいと思っているうちに、
またしてもみるみる周囲が暗くなって、
体が動かなくなってしまった。

でもその後、朦朧とした意識の中で、
長嶺コーチに抱きかかえられ、
マシンルームから運ばれたことだけは覚えている。

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