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空気を読む力は練習で身につく? 空気を読む方法

平井妙子

小村由編

空気を読むことができないのはなぜ?

前提として、「空気を読む=場の雰囲気を読み取る」という意味合いで解説します。

まず「空気を読めない」性格としては、大きく2つが挙げられます。

空気を読めない性格

自己中心型

ひとつ目の性格は自己中心型と言って、まわりがどうであっても、自分の考えや気持ちを第一に行動するタイプ。このタイプの人は威圧的で攻撃的な人が多く、せっかちな印象を受ける人もいます。

マイペース型

2つ目の性格はマイペース型と言って、環境や人とは関係なく、自分のテンポ・リズムで行動するタイプです。こちらのタイプの人は、自己中心型の人とは反対に、おっとり・ゆったりとした印象を受けます。

しかし、性格だけでは判断しにくい点も。心理的に分析すると以下のようにさまざまなパターンがあります。

心理的要因

五感をうまく活用していない

視覚的情報(目で見て得られるもの)、聴覚的情報(会話・音など耳から得られるもの)、触覚的情報(その場から感じる温度やエネルギーなど)などの五感を十分に得ることができていなかったり、逆に一定の情報だけが優位に働いている場合があります。

現状把握ができない

自分のまわりで起こっている経過的な流れを認識できず、全体像が掴めていない状態です。

人の話を聞かない

人の話を「聞きたくない人」と「聞けない人」がいますが、両者とも他者とのコミュニケーション能力が低下しています。

相手の気持ちを汲み取れない

相手の会話や表情、態度などの観察ができていないため、他者の心情を察することができていないパターンです。

意識のベクトルが自分に向いている

他者に興味や関心がなく、自分の気持ちや思いに意識が向いているので、外側にアンテナを張っていません。そのため、状況を察知できていない状態です。

空気を読み取る速度が速い、あるいは遅い

会話が速い人と遅い人、食事が速い人と遅い人がいるように、空気を読み取る速度もそれぞれちがいます。早すぎてまわりの人を置いて先走りしたり、遅すぎて置いていかれたりすることも。そのため、他者と合わせることが難しくなります。

感情の起伏が激しい

自分の中で起こる感情に振り回され、それに伴うものだけに意識や視点が向くため、周囲に意識が向いていない状態です。

精神的に落ち込んでいる

ネガティブな意識になると、目線も下に向きがちで姿勢も悪くなります。これらが理由で視界からの情報も少なくなり、現状把握がますますできない状態になります。

思い込みが激しい

「〇〇のときは□□だ」「△さんは××だ」というように、自分の中で答えが決まっているなど、ルーティン思考となっている状態です。

興味がないことには無関心

自分の好きなことや興味のあることにのみフォーカスしているため、ほかのことに気づきません。焦点が狭い状態です。

空気を読んでいないと自覚していない

そもそも空気を読んでいない人、例えば、皆が帰える支度をしているのに「それでさぁ~♪」と話し続ける人などです。本人はただ楽しい話をしているだけにすぎず、皆が帰りたい気持ちや不快な感情になっていることにまったく気づいていません。しかし、自覚がない人のほうが多数です。

以上のように「もともと空気を読む力がない」というだけでなく、「空気を読めないとき」というタイミングがあります。誰しも、そのときどきの心理的状態によって「空気が読めていない」ことは起こり得ることなのです。

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