トータルで258万円!? 出産と育児でもらえるお金事情
妊娠出産というと、まだ遠い先の話かもしれませんが、産む産まないに関係なく「産むのに必要なカラダ」について知っておいて損はないはず! “そのとき”が来たら、はたして自分は産めるカラダなの? そもそも、妊娠出産ってどういうもの? 自覚症状がないまま進むカラダの異常って!? 知らないことだらけの「いつかそのとき」のために、ぜひ女子のみなさんに見ていただければと思います。
妊娠出産について知りたいことを読者にアンケートで聞くと、必ず挙がってくるのが、カラダの話とともに「出産や子育てにかかるお金」の話題。【前回】女性のライフスタイルに詳しいライター・三浦天紗子さんから「妊娠出産にかかるお金って、意外とどうにかなりますよ」と教えてもらいましたが、それってリアルなところはどうなのでしょうか。
そこで、妊娠出産後も働くとどんなメリットがあるのか、“もらえるお金事情”について社会保険労務士の佐佐木由美子先生に教えてもらいました。
出産と育休でもらえる、驚くべき金額!
「子どもが生まれてもお祝い金くらいしかもらえないでしょ? と皆さん言いますが、そんなことはなくて、産休前に20万円台前半の給与をもらっていた人では、トータルで200万円近くもらえます」
へー、お金をもらえるんですね♪ え、200万円って!? そ、そんなにもらえるんですか?
「はい。2010年6月に育児介護休業法が大きく改正されて、働く女性に有利になりました。それ以前とも状況が大きく異なりますので、最新の制度に基づく正しい知識を身に着けておいてください。中には自分で申請しないと取り返せないお金もありますから、今から知っておくと、いざというときに困りませんよ」
わかりました! ところで200万円近くもらえるというのは……。
「働く女性の場合、3つの給付金がもらえます。しかもすべてが非課税です。だから翌年の住民税がかからないことも。これで働く女性に対する制度がものすごく手厚いのがわかっていただけたと思います。だから、仕事をやめるかどうか悩んでいる女性には、悩むのだったら続けてみてとアドバイスしています。
出産を機にやめてしまえば、出産の年は天引きされる給与がないので、前年の住民税を自分で払うことにもなります。すると「こんなにお金がかかるんだ」と住民税を実感することになるでしょう。やめなければ出産と育児でもらえるお金がある訳ですから、それで何とか払っていけるのですよ」