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その知的さは罪。古川雄輝のスマートな視線 #罪な男

魅力のある男性って、本当に罪だと思う。レンズの向こう、彼氏みたいな顔して笑いかけてきたり、コロッと落ちちゃいそうなほどクールな視線を送ってきたり。でも、手は届かない。これ以上はだめ、リアルに好きになっちゃいそう。わかってるけどやめられない。だって、どうにもならなかった仕事のイライラも。恋人とのモヤモヤも。その存在ひとつでなんとかしちゃうんだから。彼らに惑わされる私たちはもう罪な男中毒だ。「罪」をテーマに旬な男性たちの写真を撮り下ろす、スパイスフォト連載。

ここまで突き放された感情を味わったのは、はじめてだ。

それは、古川雄輝の冷淡にさえ感じるスマートな視線ゆえなのか。彼は、私たちを寄せつけない空気感を纏う。でも、それがいい。慶應大学理工学部出身、その素顔はネイティブな英語を操る帰国子女。180cmの背丈に映える細身のスラッとしたスタイルも、射抜かれたらドキリとする切れ長な瞳も、白くて長い指先も。すべてが完璧で、それは近づくのを躊躇してしまうほど。

罪な男#01 古川雄輝「その知的さは罪」

「知的なんてイメージを持たれるのは正直困りますね。実際の僕は、頭がいいわけじゃないから(笑)」

「英語は、子どものころ住んでいたカナダのテレビ番組を見て覚えました。学校から帰ってくると、ちょうど『スパイダーマン』と『ザ・シンプソンズ』のアニメが流れていて。『スパイダーマン』は日本に先駆けて知っていたけど、『ドラゴンボール』は逆。僕が当時見ていたアニメでは、まだ悟空にしっぽが生えてた(笑)」

「学生時代に得意だったのは数学。海外で生活してたときは、数学の授業を飛び級していたくらい。向こうでは、英語の授業って日本でいう国語みたいなものだったから。僕、国語の成績はよくないほうなんです。大学で理工学部を選んだのも、そんな理由が関係してる」

「もし俳優じゃなかったら? 就職活動ではメディア関係の企業を受けていたから、この現場にいるみなさんと同じような仕事をしていたかもしれないですね。それか、あのまま大学院に進んでいたら今ごろはエンジニアをやっていたと思う。でも、『なりたかったもの』がそこにはないと思ったから、俳優の道を選びました」

「知的かどうか、を軸に女性を好きになることはないです。大切にしているのは『いい子』かどうか。かわいい子っていっぱいいますけど、いい子はなかなかいないので。いい子の判断基準は、自分よりも相手を優先して行動しているか、っていう部分ですね」

レンズ越し。彼が魅せる視線から逃げられない

突き放されたとしても、惹かれるのはなぜなのか。知的さの宿る冷たい視線を、やっぱり私たちは追いかけてしまう。だって、本当に一瞬だけ。彼が隙のある笑顔を覗かせるから。それは、どこまでも策士な彼の罠? それともぎりぎりで見せてくれる本心? そして、また冷めた視線に変わっていく。近づくことを許されないのに、逃げることも許されない。ああ、やっぱり彼は罪な男だ。

古川雄輝出演 映画『曇天に笑う』

舞台は、文明開化が進む明治初期。琵琶湖のほとりにある大津では曇り空が続き、町の人々はオロチ(大蛇)の復活が近いのではないかと不安を抱いていた。そんな中、町を守ってきた曇(くもう)神社の14代目・曇天火(福士蒼汰)がその復活を阻止するべく、たったひとりで背負う決意をする。一方、政府が管轄する特別チーム・犲(やまいぬ)も、隊長の安倍蒼世(古川雄輝)を筆頭にオロチを封印するために動きはじめ……。

2018年3月21日(水・祝)全国公開
(C)2018映画「曇天に笑う」製作委員会 (C)唐々煙/マッグガーデン

(取材・文:井田愛莉寿/マイナビウーマン編集部、撮影:三宅祐介、ヘアメイク:赤塚修二(メーキャップルーム)、スタイリスト:五十嵐堂寿)

※この記事は2018年02月15日に公開されたものです

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