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【○○な男#04】「今、いちばん一途な男」志尊淳ロングインタビュー

今もっとも旬な男の素顔に迫る連載「今、いちばん○○な男」。今回は、11月25日(土)公開の映画『覆面系ノイズ』で、ヒロイン・ニノの声に惹かれ、彼女を想って曲を書き続ける青年・ユズを演じた志尊淳さんが登場。その素顔は一体どんな「男」? 作品に込めた思いや仕事観、恋愛観を覗いてみました。

「やるからにはとことんやらないと気が済まない」

――ユズは小さいころから音楽への道を迷わず進もうと決めていた青年ですが、志尊さん自身はどういった経緯でこのお仕事をするようになったんですか?

もともと芸能界に入りたいという気持ちはなくて、自分にはほど遠い世界だと思っていました。でも、学生時代に街でスカウトされるようになって、「自分にもできるのかな?」と思いはじめたのがきっかけですね。それから読者モデルをやるようになり、編集部の方からも「(芸能の仕事を)やってみなよ」という言葉をもらっていたんです。そんなとき、たまたま雑誌で見かけたオーディションを受けたらグランプリをいただくことになって。最初は軽い気持ちだったけど、はじめたら気が済むまでやらないと納得できない性格なんですよ。だから、せっかくやるならとことんやろうと決意して、役者の道を目指すようになりました。

――「とことんやろう」という気持ちは今もずっと変わらない?

そうですね。毎回毎回「この仕事が最後」という気持ちで、悔いの残らないようにやろうと思っています。そう思っているからこそ、ひとつひとつの仕事に熱中できる。両親からも「やるなら筋を通しなさい」と言われているんです。その一方で「何かあったら、いつでも帰ってきなさい」とも話してくれていて。そんな周囲の支えもあり、今は仕事に打ち込めています。

「自分で言うのもヘンだけど、僕も一途。そこはユズと似てるかな」

――では、映画について聞かせてください。完成した作品を見ての感想はいかがですか?

登場人物たちがエネルギーを持って誰かを想い続け、そこで成長していく姿が観た人の背中を押すような作品になりましたね。好きって言えない気持ちをそれぞれが抱え、だけど光に向かって歩いていく感じがキラキラしていてまさに青春だなって。

――ユズを演じる上で大切にしたことはありますか?

やっぱり原作があるものなので、ユズのイメージを壊さないよう大切に演じました。でも、やるからには実写でやる意味をしっかり持たせた作品にしたかった。なので、原作の世界観を大事にしながら、映画としてオリジナルな部分をどう作り上げていこうか考えていました。ユズはセリフが少ない役なので、揺らいでいる感情や葛藤の表現がいちばん難しかったですね。

――ユズは一途にニノのことを想い続けますが、ご自身との共通点ってありますか?

自分で言うのもヘンですけど、僕も一途だと思います。僕にとっては、それが当たり前で。ただ、ユズは気持ちを表に出せないところがあるけど、自分はわりと出すタイプなんです。だから、そこはちがうのかも。好きな人に対してだけではなく、ひとつのことを思い続けたり、それに向けたエネルギーが大きかったりする部分は似てるのかなと思います。

――志尊さんの一途さがユズの役柄にも現れていましたよね。ちなみに、彼のような片想いをしたご経験は?

ありますよ、それは! さすがにユズほど長いものではないですけど。

――じゃあ、ユズの気持ちに共感しましたか?

ユズとは環境がちがうので一概には言えないですけど、「振り向いてもらえないもどかしさ」はわかりますね。とはいえ彼のように6年もの間、会えない相手のことをずっと想い続けるのは本当にすごいことだなって思います。さすがにそこまではできない!

――しかも、ユズは想いを寄せるニノの恋を後押ししますよね。好きな人がほかの人を好きだった場合、志尊さんは応援してあげられますか?

ユズは心から応援したいと思って応援しているというよりも、それしかできないというか。複雑な気持ちの中で、結果として応援しているんだと思うんです。僕の場合は、その前に1回当たって砕けてみるかな。そうじゃないと、気持ちが整理できないと思うから。

「気持ちに決断を下すのって、人が成長する瞬間だと思う」

――今回、劇中でギターに初挑戦されたんですよね。

クランクインする2カ月くらい前から、週1回、2時間程度の練習をしていました。最初は弦の押さえ方やギターの触り方などの所作を教えてもらって、次にメジャーコードだけで弾ける曲に挑戦しました。実際に演奏シーンで使う曲をいただいてからは、その曲をひたすら練習していましたね。

――物語のクライマックスとなるライブシーンは圧巻でした! そこで披露した『Close to me』はどんな思いを込めて演奏されたのですか?

曲を聴いて、歌詞を読んで「(ユズだったら)どんな気持ちで演奏するんだろう」ということを考えました。あとは、全員でひとつの音を奏でるので、みんなでグルーブ感を出せるよう意識したり、ニノと目線でコミュニケーションをとったりすることも大切にしましたね。最後は「みんなで楽しもう!」って思いを込めて演奏しました。

――ユズはニノの声に惚れ込んでいますが、実際に中条あやみさんの歌声を聞いたときはどうでした?

線が細いのにすごくパワフルな歌声だったので、はっと驚かされましたね。きっと裏ではプレッシャーもあって大変だったと思うんです。だけど、それを見せずにがんばっていて。だから僕らも「支えなきゃ」っていう気持ちになりました。

――音楽を通じて一体感が生まれたんですね。では最後に、作品の見どころを教えてください。

この作品で描かれた「抱えている気持ちをどうするか」という葛藤って、いくつになってもそんなに変わらないと思うんです。ずっと抱えている想いに対して自分で決断を下すのって、人間がぐっと成長する瞬間のひとつですよね。だから、そこを見届けてほしい。セリフが少ない分、ユズの場合はその裏に込められたメッセージ性があるんです。そんなところにも注目して観ていただきたいですね。

志尊淳の素顔は「今、いちばん一途な男」

ひとつひとつ、ていねいに言葉を選んで話してくれた志尊さん。「やるからにはとことんやろう」と思ってはじめた役者の仕事を、毎回「これが最後」と思いながら全力で取り組む姿は、自身が演じたピュアでまっすぐなユズの姿とも重なる部分が。そんな志尊さんは「今、いちばん一途な男」と言えるのではないでしょうか。

志尊淳(しそんじゅん)プロフィール

1995年3月5日生まれ。東京都出身。2011年、俳優デビューし、2014年には『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日系)で主演・ライト/トッキュウ1号役を務める。主な出演作は、ドラマ『きみはペット』(フジテレビ系)『植木等とのぼせもん』(NHK)、映画『帝一の国』『サバイバルファミリー』など。2017年、『春のめざめ』で舞台初主演を果たす。11月25日に『覆面系ノイズ』が公開。また、12月1日には『探偵はBARにいる3』が公開され、2018年1月5日からはNHK初主演となるドラマ10『女子的生活』がスタートする。

(取材・文:落合由希、撮影:中川有紀子、編集:井田愛莉寿/マイナビウーマン編集部)

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