ウサギは寂しいと死んじゃうって本当?「ウソ。ただし12時間以上絶食で胃腸の動きが停滞」

ウサギは日本でも人気のペットです。今回は、このモフモフかわいいウサギに関して調べてみました。「寂しいと死んでしまう」というのは本当なのでしょうか?
アニコム損害保険株式会社 予防推進部 課長の井上 舞さんにお話を伺いました。井上さんは獣医さんです。
ウサギは寂しいと死んじゃう!?
――ウサギは寂しいと死んでしまう、などといわれたりしますが、これは本当のことでしょうか?
井上先生 寂しいから死んでしまうということはありません。ただし、ウサギは本来捕食される動物ですので、ちょっとした環境の変化に強くありません。草食であり胃腸は常に動いている必要があるため、12時間以上絶食をすると胃腸の動きが停滞し、危険な状態となることがあります。
――ご飯をあげるのを忘れないように気を付けないといけないのですね。
井上先生 はい。ウサギの世話をせず数日ほっておくことがあれば死んでしまうでしょう。もしかしたら、そのようなことから、「寂しいので死んだ」と思ってしまう人がいたのかもしれませんね。
ウサギはなぜ食ふんするのか?
――ウサギは食ふんをすることがあるようですが、これはなぜなのでしょうか?
井上先生 ウサギの食べ物は繊維質の多い草であり、本来とても消化が難しいものです。一度で消化吸収できなかった栄養素が、最初の軟便の中にまだ含まれています。
ウサギの消化システムは「食べたものをまず吸収できる分を吸収し、その残りを細菌に発酵させ、利用できる栄養素を作らせて、それをまた吸収・利用する」というものなのです。
ウサギが取った戦略は、「ふんが栄養価が高いんなら、もう一回食べればいいんじゃん!」という感じでしょうか。
後ろ脚のスタンピングが「怒っている」というのは本当でしょうか?
――ウサギが後ろ足をジタバタとスタンピングしていることがありますが、これが「怒っているとき」というのは本当でしょうか?
井上先生 ウサギも感情豊かであり、感情を足で表すことがあります。怒っているときも足を踏み鳴らしますが、敵が来たときに仲間に危険を知らせる合図としても用いられるようです。
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(高橋モータース@dcp)
※この記事は2013年09月17日に公開されたものです