【助産師解説】後陣痛はいつまで?初産婦より経産婦はひどい?

【助産師解説】後陣痛はいつまで?初産婦より経産婦はひどい?

分娩の際、激しい痛みを伴う陣痛。これで痛いのは終わり! ……と思ったら、「後陣痛」(こうじんつう)を体験しびっくりしたママも少なくないようです。出産後にママが経験する母体回復の過程のひとつである後陣痛について、今回はその原因や持続期間ほか、緩和方法などをお伝えしたます。


後陣痛とは? 起こる理由と持続期間

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出産後、産褥期(さんじょくき)にはママの体が妊娠前の状態に戻るためにいろいろな変化が起こります。「後陣痛」はその変化で起きる症状のひとつです。

後陣痛ってなに?  いつまで痛い?

妊娠中、赤ちゃんを育む場所である子宮。赤ちゃんの成長に伴って子宮も大きくなっていきます。分娩後、子宮が徐々に元の大きさに戻ろう(子宮復古)と収縮しますが、その時に生じるのが後陣痛です。

子宮が収縮することにより、子宮と胎盤に栄養を届けるために発達した血管を収縮させ、子宮からの出血を止める大切な役割があります。

もちろん分娩の際に起こる陣痛とは異なりますが、人にって差はあるものの多くのママが痛みを感じるようです。分娩後数時間以内に痛み出し、出産当日や翌日あたりに強く、3日後頃には次第に落ち着いてくることが多いです。

後陣痛の痛みはどれぐらい?

陣痛に似た痛みである後陣痛。実は、妊婦さんの状態によっても痛みの度合いが異なります。

経産婦は後陣痛が強い?

経産婦(すでに出産経験のあるママ)は、後陣痛が強くなる傾向にあります。これは、初産に比べて子宮が収縮するスピードが早いために、より後陣痛も強く感じることがあります。

帝王切開でも後陣痛はある?

経腟分娩とは異なる帝王切開による出産でも、もちろん子宮復古をしますので、後陣痛は発生します。 傷の痛みと後陣痛の痛み、自分では判断がつきにくいかもしれませんが、多くの場合、両方とも痛みのピークは産後1~2日目のようです。

授乳中は痛みが出やすい?

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授乳中は、オキシトシンというホルモンの影響により、後陣痛がより強くなります。オキシトシンは乳汁を分泌する作用のほか、後陣痛を促進させる作用もあるからです。

痛みの緩和に効果的? ためしてみたい5つのコツ

後陣痛は体の回復には必要なものであり、痛みをゼロにすることは難しいかもしれませんが、少しでも痛みを軽くしたいものです。ママの体の状態にも配慮しなくてはならないため、医師や助産師の指示を仰ぐ必要がありますが、ここでは後陣痛の痛みを軽減する可能性のある5つのコツをご紹介します。

(1)痛みがやわらぐ楽な姿勢を探す

本陣痛の時もいろいろな姿勢を試したママも多いかと思いますが、後陣痛の痛みでもママにとって楽な体勢・姿勢でいることで、軽く感じることがあるようです。横になっているときも、横向きや仰向け、膝の曲げ伸ばしなど試してみるとよいでしょう。

(2)気にし過ぎない

痛いのを気にしないというのも無理な話ですが、できるだけリラックスして、心身の緊張をほぐすことで、痛みが軽減する可能性があります。例えば良い香りを楽しんだり、好きな音楽を聴くことで、痛みから多少気をそらす効果も期待できるでしょう。

(3)クッションやさらしを利用してお腹を圧迫する

人によってはクッションやさらしでお腹を多少圧迫することで、痛みが和らぐケースもあるようです。圧迫する場合は、医師や助産師に相談して適切な方法を教えてもらいましょう。

(4)体を温めて血行を促す

お腹周りが冷えないようにすることも、後陣痛の痛み緩和に効果的なケースがあるようです。必要に応じて湯たんぽやカイロ、腹巻などで温めるなどの方法もありますが、やはり医師や助産師に相談してみましょう。

(5)マッサージをためしてみる

適度なマッサージも、痛み緩和に効果的な可能性があると考えられます。医師や専門家に指示を仰ぎ、場合によってはご家族に押してもらうのも良いかもしれませんね。

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痛みをがまんできないときは?

いろいろなことを試しても痛みがつらい場合は、医師に相談しましょう。授乳中でも使用できる鎮痛剤の処方を検討してもらえます。
また、後陣痛の痛みが強く、子宮収縮剤が投与されている場合には、その中止が検討されるケースもあります。

ただし、強い痛みが長引いたり、他にも症状があるときなどは、別の治療や処置が必要となる可能性もあります。自己判断で鎮痛剤を服用するなどせず、まずは医師に相談してください。

まとめ

後陣痛は体の異常ではなく、子宮が元の状態に戻る過程で起こる痛みです。ママの状況によってその痛みには個人差がありますが、2〜3日程度で自然に痛みが引くことが多いです。不安がある場合、強い痛み続く場合などは、医師や助産師に相談しましょう。

この記事の解説助産師
佐藤 裕子先生
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院の総合周産期母子医療センターで10年勤務。現在は助産院マタニティハウスSATOにて、妊娠から出産、産後のトータルケアを担っています。「日々ママや赤ちゃんに寄り添い、笑顔になってくれるのが何よりのやりがいです 」

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:佐藤裕子先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

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