【医師監修】妊娠初期のおりものの状態とは?色や量の注意点

【医師監修】妊娠初期のおりものの状態とは?色や量の注意点

妊娠を待ち望む女性にとって、妊娠による体の変化やサインは知っておきたいもの。そのひとつ妊娠初期の兆候として、おりものの変化が見られる人がいます。また、妊娠がわかった後でも、おりものの変化がトラブルのサインのひとつになることも。ここでは、妊娠したことでおりものがどのように変化していくのかについてみていきましょう。


妊娠初期のおりものの特徴、おりものと妊娠の関係について

<疑問1>妊娠初期のおりものの特徴は?

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※画像はイメージです

妊娠前と妊娠後ではおりものの様子が変化するのが一般的です。妊娠初期にはどのように変化するのでしょうか。

妊娠するとおりものが増える傾向に

妊娠すると卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が増え、その影響でおりものが増えます。エストロゲンの分泌は妊娠週数が進むにつれて増えていくので、おりものも妊娠中は増加傾向になります。

妊娠初期のおりものってどんな状態?

一般的に、妊娠初期には水っぽいゼリー状様のおりものが増えていきます。色やにおいが変化する場合もあり、透明や白から濃いクリーム色になったり、生臭いような酸っぱい臭いになったりします。

ただし、妊娠初期のおりものの状態には個人差があるので、どのように変化するかは人それぞれです。いつもと変わらないと感じる妊婦さんもいるようです。

【医師監修】妊娠超初期はおりものも変わる? 関連する気をつけたい病気

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/1056

妊妊娠がわかると、体に起き始めたさまざまな変化に意識が向きます。特に妊娠初期(~13週)の頃は、体調や生活の大きな変化を感じる人も多いでしょう。また、妊娠初期の中でも生理予定日前などのごく早期を、俗に「妊娠超初期」と呼ぶこともあるようですが、この時期は体の些細な変化でも「これは妊娠の兆候?」と気になるものです。

妊娠中のおりものの注意点は?

腟内にはさまざまな細菌がいますが、通常は乳酸菌が多く存在してバランスを保っています。ところが、妊娠によって、このバランスが崩れ、トラブルを引き起こすこともあります。

トラブルを予防するためにも、妊娠中は通気性のよい下着をつけ、なるべくこまめに取り替えて清潔に過ごしましょう。量の多さが気になるときは、おりものシートや尿漏れパッドを使用して対策してください。

酒かす状や粉チーズ状のボロボロしたもの、黄緑色、嫌な臭いのあるおりものは、何らかの真菌や細菌などの感染症にかかり、炎症を起こしている可能性があります。

特に外陰部に強いかゆみを伴う場合は、腟カンジダ症や腟トリコモナス症が疑われます。妊娠中に自分で洗浄することは、子宮に刺激を与えるリスクがあるのでおすすめできません。炎症がひどくなると切迫流産を引き起こす可能性もあるため、早めに医師に相談したほうがよいでしょう。胎児に悪影響のない抗真菌薬の腟錠やクリーム・軟膏が処方されます。

おりものの変化やかゆみの症状があらわれにくい細菌性腟症などの感染症もあります。妊娠初期のおりもの検査実施の有無は病院によって異なっています。症状があまりなくても気になる場合は医師に相談してみましょう。

ピンク色、赤、茶色のおりものの場合は、出血を伴っていることが考えられます。全てが心配なおりものというわけではありませんが、出血を伴うおりものがあり、腹痛がある場合は流産や切迫流産などの可能性もありますので、すぐに受診しましょう。

<疑問2>おりものの変化から妊娠の有無はわかる?

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妊娠でおりものが変化するならば、おりものは妊娠の兆候となり得るのでしょうか。

おりものが妊娠で変化する理由

おりものの変化は、女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)のバランスに関係があり、とくにエストロゲンの分泌に比例しています。

生理の時期はエストロゲンの分泌が少ないため、おりものも少なくなっています。エストロゲンが多く分泌される排卵時期にはおりものが多くなり、形状もとろみのある状態になります。これは、おりものが受精を助ける働きをするためです。

受精卵が着床しなかった場合は、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が徐々に減り、おりものが減少するとともに生理がきます。

一方で着床が成立すると、エストロゲンとプロゲステロンが多く分泌され続けるため、おりものも多い状態が続きます。

おりものの変化が妊娠の兆候になることも?

最終月経開始日を妊娠0週0日として数え、排卵はそこからおよそ2週間後に起こるといわれています。妊娠するためには受精卵が子宮にたどり着き、着床が完了しなければなりません。着床が完了するのは、排卵してから約1週間後です。

その日が最終月経開始日から3週間後にあたり、すなわち妊娠3週ということになります。

その約1週間後が次の生理にあたる時期となり、妊娠していなければ通常はおりものが減少しますが妊娠が成立していると増えたままという状態が続きます。また、着床出血と呼ばれる凝固した血液成分が混ざった茶色いおりものが出るケースもあります。

同様に、着床出血が混ざってピンク色のおりものになる場合もあります。

このように、メカニズムだけを見ればおりものの状態は妊娠の兆候になるとも考えられますが、おりものの変化は個人差があるので、これだけで妊娠の有無を判断・確定することはできません。また、変化は急激に起こるというわけでもないので気づきにくい場合もあります。

妊娠を待ち望んでいるときは、少しの変化や兆候にも特に敏感になってしまうものですが、あまり気にしすぎず、正確に判断ができる時期を待つのが望ましいでしょう。

妊娠したかもしれない時の注意点

生理予定日のころにいつもと違うおりものの状態になったら、妊娠した可能性はあります。ただし、おりものの変化は個人差があり、妊娠以外、過労やストレスでも変化することがあるため、おりものの変化だけで妊娠を確定することはできません。

妊娠したかもしれないと思っても慌てずに、生理の有無を確認したうえで、生理が来ないときは予定日の2~3日以降に妊娠検査薬で確認してみましょう※。

※妊娠検査薬は、妊娠4週以降(生理の予定日から2日~3日以降)を過ぎないと正しく陽性反応が出ません。

まとめ

おりものはその時々のホルモンバランスや体調の変化によって量や色、においなどが変化するため、女性の体のバロメーターとも言われます。妊娠による体の変化を知らせるサインの1つにもなりますが、おりものの変化だけで妊娠がわかるというものではありません。おりものの状態や変化には個人差があるので、日ごろから普段のおりものの状態をチェックしておくといいでしょう。体調の変化や疾患などに気づきやすくなり、自己管理に役立ちます。

妊娠中のおりものの増加は生理現象なので心配はいりませんが、ムレやトラブルを防ぐためにも通気性の良い下着をつけ、なるべくこまめに取り替えて清潔に過ごしましょう。

この記事の監修ドクター
総合病院土浦協同病院 坂本雅恵先生
1990年東京医科歯科大学卒業、同年産婦人科入局
東京医科歯科大学大学院を卒業後、2003年より総合病院土浦協同病院勤務。2009年より産婦人科部長、2015年より総合周産期母子医療センター長。
医学博士、産婦人科専門医、指導医、周産期専門医、指導医(母体・胎児)

(島田直子/毎日新聞出版MMJ編集部)

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、[内閣官房][厚生労働省]妊婦に関する情報[日本小児科学会]幼児に関する情報など公的機関等で発表されている情報をご確認ください。

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