お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「赤毛のアン」のそばかすは遺伝? シミ・そばかすの違いと、失敗を防ぐ対処法

真夏の日差しがまぶしい今日このごろ、やっぱり気になるのがお肌のこと。長い時間外にいると、そばかすができちゃうかも……なんて、不安になってしまう人もいるのでは? そもそもそばかすってどうしてできるんでしょう。と、いうことで美容皮膚科専門クリニック「銀座ケイスキンクリニック」医院長・慶田朋子先生に、そばかすの不思議や対策について聞きました!

「実は、そばかすは遺伝性のシミのことなんです。欧米人に多いものなので、日本人の中で本物のそばかすがある人はごく一部。ほとんどの人が、そばかすではなく紫外線の影響でできてしまったシミなんですよ。有名童話『赤毛のアン』の主人公・アンにもそばかすがありますよね」

そばかすが遺伝性だったなんて、知らなかった! シミとそばかすを見分けるポイントってあるんでしょうか?

「見ただけで判断するのは専門医でなければ難しいですが、特徴のひとつは、鼻や頬骨、まぶたの上に砂をまいたような茶色の斑点が4歳~5歳くらいの頃からできていること。シミは、30歳頃から目立ってくるものなので、幼い頃には見られないものなので。また、紫外線に当たると悪化するのも特徴で、夏場は斑点の色が濃くなってしまいます」

先生によれば、年齢を重ねるほど頬骨やこめかみなど、そばかすと同じ部位に紫外線によるシミも出てくるのだとか! そばかすとシミのダブルパンチはちょっと怖い……。

「でも、そばかすが遺伝性だからと言って、まったく治らないというわけではないんです。“美白に心がける”という点では紫外線性のシミ対策をすれば、そばかすを薄くすることもできますよ」

とっても心強いお言葉! というわけで、慶田先生にシミ・そばかす対処法を教えていただきました。

「何より大切なのは、紫外線対策。とくに“日焼け止めの三度塗り”をしてください。日焼け止めに表記されているSPFは、肌に厚塗りした場合の測定値になっているので、一度塗りでは足りません。そして、忘れがちな首のうしろやデコルテ、耳にもしっかり塗ってください。40歳を超えると、それまで紫外線を浴びてきた影響が首周りのたるみとして出てきてしまいます」

“デコルテまでが顔”と思って日焼け止めや美白剤を塗るのがポイント。
また、紫外線は一年中降り注いでいるので、季節や天気に関係なく日焼け対策は必須、とのこと。

「実は、空気がキレイな場所ほど紫外線が強いんです。空気が澄んで色が鮮やかに見える、という状態は紫外線の透過率が上がって、日焼けしやすくなります。雨上がりのキレイな空気や高い山の上なども注意が必要なんですよ」

うーん、清々しいからといって無防備になるのは危険なんですね……。
さらに、美白につながる対策がもう一つ。

「とくに夏場は、美白効果のあるビタミンCとE、肌を若がえらせる抗酸化作用の強いポリフェノールを摂ることをおすすめします。サプリメントで取り入れたり、ビタミンEの多い野菜を意識して食べ、デザートにはビタミンCの多いベリー系のものを選ぶなど、食事から摂取すると効率がいいですよね」

食事やお化粧のように生活の一部としてシミ・そばかす対策ができれば、長く続けられそう!

「そばかすは遺伝性ですが、アラサー世代ならばシミを予防することができます。30代からでもしっかりケアしておけば、5年後、10年後に大きな差がでますよ」

塵も積もれば山となる。最近アラサーの仲間入りをした筆者も、さっそく今日から対策をはじめちゃいます!

(大貫未来/清談社)

取材先プロフィール

慶田朋子先生
銀座ケイスキンクリニック医院長。東京女子医科大学医学部医学科卒業。同大学の皮膚科助手を務め、都内皮膚科・美容クリニックでの勤務へ経てケイスキンクリニックを開設。最も難しい目の下や口周りの細かいシワまで自然に仕上げる高度な技術・美的センスで評価・信頼を得ている。

※この記事は2013年07月04日に公開されたものです

SHARE