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ミートソースをこぼした! 家庭でできる洋服のしみ抜きポイント

大切な洋服ほど汚してしまうことってありますよね。私も最近、お気に入りのブラウスにスパゲッティのミートソースがはねてしまいました……。クリーニングに出す時間もないし、家庭でできるシミ抜き方法があればうれしい!

そこで今回は、“染み抜きの達人”としてさまざまなメディアに取り上げられている、染み抜き専門店「染み抜き化学研究所」の佐藤大輔さんに、汗ジミ、食品ジミ、泥汚れなどの代表的なシミの抜き方を教えてもらいました!

泥汚れ

1)泥の汚れ部分に洗濯用洗剤をつけて、歯ブラシなどでやさしくこする。
洋服がいたむので、強くこすり過ぎないのがポイント。

「泥汚れは“石”そのものなので、どんな薬品を使っても溶けません。なので、歯ブラシで繊維から泥を滑り出させる感覚で、洗ってみてください。墨汁のシミも同じです。かなり頑固な汚れと言っていいでしょう」

泥汚れが落ちにくいのは、石だからなんですね。雨の多いこの季節、泥がはねてしまったらこの方法で洗ってみます!


■汗ジミ
1)洗面器などの容器に汗ジミのついた服とお湯(30℃~40℃以上)を入れ、酸素系漂白剤を投入。30分~1時間つけ込む。
2)普段通り、洗濯用洗剤を使って洗濯する。

「汗ジミは水に溶ける水溶性のシミなので、酸素系漂白剤を使ってシミを分解できます。酸素系漂白剤は、お湯を使わないと活性化しないので、つけおきは必ずお湯にしてください。ただ、服の素材によっては変色してしまうことがあるので、服の目立たない部分で一度テストすることをオススメします」

染み抜き化学研究所の依頼の中でもっとも多いのが、この汗ジミだとか。たしかに、白い服の襟あたりに汗ジミが付いているのを見たときはゲンナリしますよね……。

食品ジミ(例:ミートソース)

1)洗濯用洗剤をシミの部分につけ、やさしくもみ洗いしてお湯ですすぐ。

2)洗面器にお湯(30℃~40℃以上)と服を入れ、酸素系漂白剤を投入。30分~1時間つけ込む。
3)普段通り、洗濯用洗剤を使って洗濯する。

「ミートソースのシミは、水と油の汚れ。酸素系漂白剤は、基本的に油溶性のシミには効かないので、先に洗濯用の合成洗剤を使って油ジミからもみ洗いします。その後、酸素系漂白剤でつけおいて水溶性のシミを分解しますが、汗ジミと同じように服の目立たない部分でテストするのを忘れないでください」

佐藤さんによれば、「漂白剤」を使うときに気をつけるべきポイントがあるそう。

「酸素系漂白剤は色柄物にも安心して使用できますが、いちばんやってはいけない間違いが“塩素系漂白剤”を使ってしまうこと。塩素系では、成分が強すぎて脱色してしまうんです。この間違いをしてしまう方が結構多いですね」

脱色!? 同じ漂白剤だからって、間違えて使ったら大変なことに……!
買うときには気をつけなくちゃいけませんね。

染み抜きの達人に伝授してもらった「家庭でできる染み抜きのコツ」。さっそくお家で試してみては?

(大貫未来/清談社)

佐藤大輔/染み抜き化学研究所
ペンキや接着剤などの家庭では落とせない特殊なシミを、一点一点手仕上げで染み抜きしてくれる、染み抜き専門店「染み抜き化学研究所」の代表を務める。「染み抜きの達人」としてメディアに登場することも多い。
http://www.simiken.com/

※この記事は2013年06月06日に公開されたものです

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