「同窓会には行けません」の上手な言い方は? 欠席でも気まずくない返し方を紹介
同窓会に行きたくない時、「同窓会には行けません」とストレートに伝えるのは何だか気が引けるもの。しかしどんな返し方をすればいいのか悩む方も多いでしょう。そこで今回は、級友からの誘いを断る際に使える理由や文章の例を、コラムニストのやうゆさんに教えてもらいます。
同窓会の案内が届いて、少し憂鬱(ゆううつ)になっていませんか? 「せっかくの機会だけれど、何となく気が進まない……」という時、どのように断ればいいのでしょうか?
この記事では、同窓会の誘いに対する上手な返し方や、断っても気まずくならないためのポイントを紹介します。相手の気持ちを考えながら、誠実に対応する方法を学んでいきましょう。
同窓会に誘われたけれど行きたくない時の上手な返し方5選
同窓会を断る理由は人それぞれですが、相手に失礼にならない断り方をしたいもの。ここでは、当たり障りのない5つの理由と、それぞれの状況に応じた上手な言い方を紹介します。
(1)仕事の都合を理由にする
ビジネス上の予定や重要な案件があることを伝え、参加できない旨を丁寧に説明する方法です。仕事には責任が伴うため、これを理由にすると「それなら仕方ない」という印象を与えやすいでしょう。
例えば「申し訳ありませんが、当日は重要な会議が入っており、参加が難しい状況です」といった具合で、ただ「仕事で」というよりは少し具体的に伝えるのがポイントです。
(2)家庭の事情を理由にする
育児や介護など、家庭の事情を簡潔に説明し、理解を求める方法もあります。
「子どもの学校行事と重なってしまい、今回は参加を見送らせていただきます」「家族の看病をする必要があって、今回は参加が難しいです」など、相手も納得しやすい理由を挙げましょう。
(3)体調不良を理由にする
自身の健康上の理由を挙げ、参加が難しい状況を説明するのも1つの方法です。
「最近体調を崩しており、長時間の外出が難しい状態です」などと伝えれば、相手も心配し、無理強いはしないようにしてくれるはず。具体的な病名までは言う必要はないでしょう。
(4)予定の重複を理由にする
他の重要な予定と重なっていることを伝え、申し訳ない気持ちを示す方法です。例えば「以前から計画していた旅行と日程が重なってしまい、参加できず残念です」といった説明が効果的でしょう。
ただしこの時、簡単にずらせそうな予定を伝えてしまうと、「旧友との集まりよりもそんなことを優先するのか」と思われてしまう可能性も。
旅行や親友の結婚式など、変更の利かない内容を伝えるか、「所用のため」「どうしても外せない用事があって」のように、あえて詳しく述べないのも1つの手です。
(5)金銭的な事情を理由にする
経済的な事情を控えめに説明し、参加が難しい状況を伝える方法もあります。
直接的な表現は避け、「現在、家計の見直しをしている時期で……」といった婉曲的な言い方をするのがいいでしょう。
同窓会の断り方の例文
次に、状況に応じた適切な断り方を、具体的な例文で紹介します。フォーマルな案内状への返事と、LINEなどカジュアルな誘いへの返事の、2パターンを見ていきましょう。
(1)案内状などフォーマルな誘いへの返事の場合
封書の案内状など、ある程度かしこまった誘いの場合は、こちらも丁寧な言葉遣いを用いて意思を伝えましょう。
【例文】
この度は同窓会のご案内、誠にありがとうございます。
懐かしい皆さまにお会いできることを楽しみにしておりましたが、誠に申し訳ございません。当日は仕事の重要な案件が入っており、参加を断念せざるを得ない状況でございます。
出席される方々にくれぐれもよろしくお伝えください。ご盛会を心よりお祈り申し上げます。
(2)LINEなどカジュアルな誘いへの返事の場合
カジュアルな文面の場合も、感謝と謙虚な姿勢が大切です。
【例文】
同窓会のお誘い、ありがとう!
久しぶりに○年○組のメンバーに会えるのを楽しみにしていたんだけど、実は最近体調を崩していて……。残念だけど、今回は参加を見送らせてもらうね。
みんなによろしく伝えてください! 楽しい会になりますように。
また、関係性にもよりますが、上記に絵文字などを組み合わせると、より感情が伝わりやすいでしょう。