仕事も家庭も諦めない! 地元で叶える「沖縄キャリ」。オリオンビール・宮城恵梨奈さんの働き方
「バリキャリ」「ゆるキャリ」……女性の働き方って、本当にこの2つだけなの? 100人いれば100通りの働き方がある。一般企業で働く女性にインタビューし、会社の内側や彼女の働き方を通して、読者に新しい働き方「○○キャリ」の選択肢を贈る連載です。
取材・文:ミクニシオリ
撮影:大嶋千尋
編集:中納俊/マイナビウーマン編集部
都会か、地元か……アラサー女子にとってだけでなく、働く人全員にとって「永遠のテーマ」ともいえる、究極の二択です。
都会は企業の数が多く、働き方や希望職種を選びやすい一方で、高い家賃や人混み、満員電車など、ストレスの溜まる生活を強いられやすいもの。一方田舎は混雑が少なく、憧れるスローライフは送りやすいものの、土地で見つけられる仕事は、都会と比べるとかなり限られてしまいます。
沖縄県に本社を構えるオリオンビール株式会社で働く宮城さんは、ライフステージの変化によって、住む場所を変えざるを得なくなったと言います。就活の軸にもなった「地元である沖縄を支えたい」という思いを胸に、関東×沖縄の2拠点で「ほぼフルリモート生活」をしています。
地元でのUターン就職。花形部署への異動には驚きもあった
オリオンビールと聞くと、沖縄の海をイメージしちゃいます。宮城さんはなぜ、沖縄の企業に就職しようと思ったんですか?
実は私、沖縄生まれ沖縄育ちなんです。大学時代に留学で一度沖縄を出たのですが、就職活動を進めていくうちに「地元・沖縄に貢献したい」と強く感じるようになりました。語学を専攻していたので、グローバル展開している会社に絞っていて、第一志望だったオリオンビールから内定をいただくことができました。
オリオンビールって、海外でも展開されているんですね。
そこからマーケティングの部署に異動されたんですね。
飲料メーカーのマーケティングといえば、花形の中の花形ですよね。
いざ部署異動してみると、日々の業務は地味で堅実な作業が多いんです。私の場合、異動してすぐから担当製品を持たせていただいて、右も左も分からない状態からスタートしましたが、今もその時と変わらずデータとにらめっこしている時間と、会議が大半を占めています。
作業自体は堅実なのかもしれませんが、仕事のやりがいを感じる時もありますか?
一つの案件が終わるまでに数年以上かかることもあるので、やり終えた時はひとしおです。自身がメインで担当した製品がリニューアルして、店頭に並んでいる様子を初めて見た時のことは、今でも忘れられないです。新製品を作る時や製品をリニューアルする時は、お客様の声を反映することが多いので、製品を手に取ってくださった方から嬉しい感想が届いた時も、やりがいを感じますね。
現在はどんな製品を担当されているんですか?
今年の春にリニューアルされたうちの看板製品でもある『オリオン ザ・ドラフト』は、私がマーケティングを担当させていただきました。オリオンビールの代名詞とも言える定番製品で、大規模なリニューアルだったので、私のキャリアの中でもかなり思い入れの深い案件になりました。
私たちがオリオンビールと聞いた時にイメージする製品そのものですね。
具体的にはどんな風に変わったのですか?
味はひと言でいうと、よりスッキリと飲みやすくなっていると思います。発売前には、沖縄県内で試飲イベントも開かせていただき、若い女性からも「前以上に飲みやすい」という声が多く上がって嬉しかったです。キンキンに冷やして、ゴクッといっちゃいたくなるような……。
ライフステージの変化をきっかけに沖縄×関東の2拠点生活をスタート
うぅ……私も飲みたくなってきちゃいました。やっぱりオリオンビールを見ていると、沖縄に行きたくなっちゃいますね。
関東と沖縄だとかなり遠いですね。今はリモートワークが中心の生活ということでしょうか。
では、宮城さん以外にも沖縄以外の土地に住んで、本社に務めている方がいらっしゃるということですか?
はい。例えば他部署には、県外に住みながらリモート中心で働いている社員もいます。職種にもよりますが、個人に合った働き方を会社が一緒に考えてくれるので、今後どんなライフステージに到達しても、オリオンビールでなら働き続けることができるだろうと感じています。
商品を通して、沖縄の魅力を世界へ
人生における一つの山場を超えて、今もオリオンビールで働かれていると思うのですが、今後のキャリアのビジョンはありますか?
オリオンビールに入社した時、沖縄という小さな島から、世界にブランドを発信し続ける姿勢に魅力を感じました。その時の気持ちは今も胸にあります。これからもオリオンビールで働きながら、沖縄の文化、沖縄の人柄、沖縄という土地の魅力を広めていきたいと思っています。まずは世界中の人々が、どこにいてもオリオンビールを飲めるようにすることが目標です!
※この記事は2024年06月05日に公開されたものです