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結婚もしたいけど、今は仕事を頑張りたい。忙しい時に彼との関係を壊さないコツ

#お仕事ハック

ヨダエリ(コラムニスト)

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「彼氏に仕事を理解してもらいたい」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

彼氏に仕事を理解してもらいたい

最近、今までやってきたことがようやく形になり、仕事を楽しいと感じるようになりました。その分、残業や土日出勤も増えていますが、それでもこうしてキャリアを積んでいきたいと思っています。

ただ、そんな私を彼氏が良く思っていないみたいで、「結婚して家庭を築くんだったら、その働き方だと難しいんじゃない?」と言われています。私もいずれは結婚や出産もしたいと思っていますが、今は自分のキャリアを優先したいんです。このことをどうやって伝えたら彼氏に分かってもらえるのでしょうか?(営業職/20代)

現代のカップルあるある、ですね。つい先日も、似たお悩みを電話相談で聞いたばかりです。

なぜ男性は、パートナーの女性が目一杯働くことを不満に思いやすいのか? なぜ自分も家事や育児をすればいい、と思えないのか?

理由はいろいろあるでしょうが、まず男性は自分では出産ができない。産むのも母乳をあげるのも母親なんだし、その後の育児も家事も女性がやった方がなんとなくスムーズじゃない? と無意識に思っているフシがあると思います。

この「なんとなく」「無意識に」がモンダイで、出産や母乳をあげるのは確かに無理でも、それ以外の育児や家事は男性にもできますよね。

たぶん男性も頭では分かっている。だけど感情が追いつかない。その背景には、男性が稼ぎ女性が家事と育児を行うのを良しとしてきた親の教育や、男性が育休を取りづらい(もしくはそもそも勤め先に制度がない)ことなど、「家事や育児をがんばろう」という気持ちになりづらい環境も影響していると思います。

とはいえ、昔に比べると育児や家事を妻と同じくらい担う男性は増えていますし、何なら男性が育児や家事を、女性が仕事をメインに行うカップルもいますよね。

一方で、「自分が多めに稼ぐから家事は女性多めでお願いしたい」という男性や「その方がいい」と思っている女性も普通にいます。

つまり、人による。

……当たり前やん!(笑)と思うかもしれませんが、この事実を改めて噛み締めることが大事。なぜなら、「人それぞれ価値観が違って当たり前」と捉えていた方が、ぶつかった時に感情的にならず、かつ、くじけにくいから。

そもそも「自分にないものを持っている」と感じたからこそ、2人は惹かれ合ったはず。そんな2人が共に生きていくとなれば、ぶつかることがあるのも自然なこと。それでも一緒にいたいのだから、着地点を探すべく話し合うしかない。

大丈夫、それを乗り越えてきた人は古今東西、山ほどいます!

というわけで、彼氏さんに率直に伝えましょう。今は自分のキャリアを優先したいこと、いずれは結婚も出産もしたいこと、そして、その相手はあなただということを。

最後の部分がとっても大事で、これがあるかないかで彼の受け取り方は大きく変わってきます。

話し合いをしていく中で、「自分が譲れないものは何か」「譲れるとしたらどのあたりか」「相手がどこを譲ってくれれば自分も譲ることができるか」などが見えてきます。お互い、譲れないと思っていたものが、「そうでもないかも」と思えてくることもあります。

どんな結果になるにせよ、今2人でしっかり話し合うことは絶対に無駄になりません。

そして、自分自身の経験からも多数のカップルを見てきた経験からも断言しますが、大切な人がいるなら、その人が大切にしているもの(あなたにとっての仕事)も大切にしないとだめです。どこかで破綻します。

そのことも彼氏に伝えてみてください。カップルの行く末を山ほど見てきた人が言ってたよ、と(笑)。

結婚前に意見の相違を乗り越えてきたカップルほど長続きする、というご褒美もあります。着地点を見つけられるようがんばって!

Point.

・異なる個性を持つ者同士が一生を共にするとなれば、意見がぶつかるのは自然なこと
・一緒にいたいと思うかけがえのない相手なら、話し合って着地点を見つけるしかない
・今はキャリアを優先したいが結婚も出産もいずれしたい、相手はあなただと伝えよう
・大切な人がいてずっと一緒にいたいのなら、その人が大切にしているものも大切にすることが大事

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2024年04月30日に公開されたものです

ヨダエリ(コラムニスト) (コラムニスト)

コラムニスト/恋愛アナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。思春期はドイツ在住。メトロセクシャルについて分析したコラムが『AERA』『anan』など多数の媒体で話題になると同時に、携帯サイトで連載していた恋愛相談コラムが口コミで人気に。現在は新聞・雑誌・ウェブでライフスタイルやトレンド、男女の心理にまつわる記事を執筆するかたわら、エキサイトお悩み相談室で電話相談も実施。著書に「その恋、今のままではもったいない!」(情報センター出版局)「今度こそ『信じられる人』と恋愛する本」(すばる舎)など。

●ブログ「cafe dayorin」
https://ameblo.jp/dayorin/

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