「確認させていただきます」は正しい敬語? 意味と使い方、注意点を解説
「確認させていただきます」はビジネスシーンでよく耳にする言葉。しかし、二重敬語ではないかと思う人もいるようです。この記事では言葉の意味や正しい使い方、言い換え表現まで解説します。
「確認させていただきます」はビジネスシーンで、納品があった際や資料を共有してもらった時など、多くのシーンで使う定番の敬語です。
しかし、実は使う際の注意点が多い言葉でもあります。
この記事では「確認させていただきます」の意味や使い方から、言い換え可能な表現までを解説していきます。
「確認させていただきます」は敬語? 言葉の意味とは
「確認させていただきます」の意味は、相手から送られてきた資料やデータの内容を確認する時の丁寧な表現として使用します。
「確認させていただく」と聞くと二重敬語のイメージがありますが、「させてもらう」の謙譲語であり、適切な敬語です。
「確認させていただきます」を使う時の注意点
「確認させていだきます」は二重敬語には当たりませんが、使い方や言い回しには注意が必要な言葉となります。
(1)許可されていないことには使わない
「確認させていただきます」は相手の許可を得ている場合や、相手とすでに共有している情報に対して使うようにしましょう。
例えば、相手からの依頼に対しては「確認させていただきます」の表現で問題ありませんが、顧客に対して身分証明書の提示が必要だと伝えていないにも関わらず、「身分証明書を確認させていただきます」とは表現するのはNGです。「身分を証明できるものをご提示ください」といった表現に変えましょう。
(2)「ご確認させていただきます」は控える
「ご確認させていただきます」という言い回しをする人もいますが、基本的にビジネスでは相手に対して「ご」をつけることはあっても、こちらが確認したい場合は「ご」をつけず「確認いたします」や「確認させていただきます」とするのが定番です。
「ご確認」とつけると相手によっては、間違った敬語を使っている印象になるため注意しましょう。
(3)対等な相手には「確認します」でOK
「確認させていただきます」は、対等な相手や後輩などに使うと丁寧すぎる印象を与えてしまう可能性があります。
そのため、「確認させていただきます」よりもシンプルな「確認します」や「確認いたします」の言い方でも十分でしょう。
過剰な敬語は、かえって相手を不快にしたり突き放したりといった印象を持たれることがあるため、状況によって「確認させていただきます」の言い換え表現を使いましょう。