「持っていく」の敬語表現とは? 使い方と例文・言い換え表現
目上の人に対して「持っていく」と丁寧に伝えるには、どんな敬語表現が適切でしょうか? また言い換え可能な類語は? この記事ではビジネスシーンで使える「持っていく」の敬語表現と使い方を例文と共に紹介します。
ビジネスシーンで「持っていく」と伝える時、特に目上の人に対しては丁寧な言葉を使いたいものですよね。どのような敬語表現が適切でしょうか?
また、「ご持参ください」という表現は尊敬語として正しいのでしょうか。
この記事では、「持っていく」の敬語表現と正しい使い方、例文、言い換え表現を紹介します。
「持っていく」の敬語表現
「持っていく」の敬語表現を紹介します。
丁寧語「持っていきます」
「持っていく」の丁寧語は、「持っていきます」です。
「です」「ます」「ございます」をつけることで、丁寧な表現になります。
例文
・11時に会議資料を持っていきますね。
・明日の提案資料は、私が持っていきます。
謙譲語「お持ちする」「持ってまいる」
「持っていく」の謙譲語は、「お持ちする」「持ってまいる」です。謙譲語とは、自分をへりくだることで相手を敬う表現。
自分が持っていく場合は、謙譲語を使うのが適切です。
「お~する」は謙譲語の定型フレーズです。 「する」を「いたす」と変換し、丁寧語の「ます」を付けて「お持ちいたします」とすることで、さらに丁寧な印象を与えます。
また「持ってまいる」に丁寧語の「ます」を付けて、「持ってまいります」と表現することもできます。
どちらも謙譲語ですが、「お持ちします」は相手のところまで荷物を届けるというニュアンス、「持ってまいります」はその限りではないといえるでしょう。
例文
・昨年の報告書ですね。すぐにお持ちいたします。
・申請書を持ってまいりますので、部長の承認印をお願いいたします。
尊敬語「お持ちになる」「持っていかれる」
「持っていく」の尊敬語は「お持ちになる」「持っていかれる」です。相手が何かを持っていく場合に使える表現。
「お~なる」は尊敬語の定型フレーズです。 「なる」を「なられる」と変換して「お持ちになられる」としてしまうと二重敬語ですので注意しましょう。
また、「持っていかれる」と表現することもできます。前後の文脈に合わせて使い分けてみてください。
例文
・今日は午後雨が降るようなので、傘をお持ちになってください。
・その資料は、先ほど課長が持っていかれました。