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「進めて参ります」の意味とは? 使い方と例文、敬語かどうかを解説

にほんご倶楽部

「進めて参ります」は、物事を進めることを表す言葉。目上の人に使ってもいい「正しい敬語」なのでしょうか? この記事では例文を交えながら使い方について説明します。

「進めて参ります」は、物事を進めることを表す言葉です。ビジネスシーンではよく使われる表現なので、ぜひ使いこなせるようにしておきましょう。

この記事では、「進めて参ります」の使い方や例文、言い換え表現、正しい敬語かどうかなどについて詳しく解説していきます。

「進めて参ります」の意味

「進めて参ります」は、物事を進めることを表す言葉です。

まず、「進めて」の元になっている「進める」には、以下の意味があります。

すす・める【進める】
1.前の方へ動かして位置を移す。前進させる。「馬を―・める」「歩 (ほ) を―・める」「ひざを―・める」
2.予定の手順に従って、物事を進行させる。はかどらせる。「工事を―・める」「話を―・める」

出典:(『デジタル大辞泉』小学館)

このうち、ビジネスシーンにおいては2つ目の「予定の手順に従って、物事を進行させる。はかどらせる」の意味で使われます。

続いて、「参ります」の元になっている「参る」の意味を確認していきましょう。

まい・る〔まゐる〕【参る】
1.「行く」の謙譲語で、行く先方を敬う。

出典:(『デジタル大辞泉』小学館)

「参る」は「行く」の謙譲語として使われています。

謙譲語とは、自分を下げて相手を高める表現で、上司や取引先に対して使うことで失礼なく主張をすることができます。

以上のことから、「進めて参ります」という言葉は、物事を進めることを、上司や取引先など自分より立場が上の人に伝えるための表現だといえます。

「進めて参ります」は敬語になる?

「進めて参ります」は、「進めていきます」の敬語表現です。

ただし、一括りに敬語といっても、相手の動作を表す「尊敬語」、自分の動作をへりくだって表す「謙譲語」、言葉を丁寧にする「丁寧語」の3種類があり、「進めて参ります」は謙譲語に当たります。

そのため、相手が物事を進めることに対して「進めて参ります」を使うことはできません。

「進めて参ります」と「進めております」の違い

「進めて参ります」と似た言葉に「進めております」がありますが、これらは少しニュアンスが違うので注意が必要です。

「進めて参ります」は主に、これから物事を進めることを表します。そのため、言った時点ではまだ着手していない状態だといえます。例えば、取引先と予算や納期などの話し合いが済んだ段階で「進めて参ります」と答えると良いでしょう。

反対に、「進めております」は、既に物事が進んでいることを表します。例えば、上司から「例のプロジェクトの進捗具合はどうか」と聞かれた時は「進めております」と答えると良いでしょう。

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