「確認いたしました」は正しい敬語? 使い方や例文・言い換え表現を紹介
「確認いたしました」の使い方と例文
「確認いたしました」は、ビジネスメールや会話など多くの場面で使用される言葉です。例えば、「お送りいただいた資料を確認いたしました」という言葉は、資料をきちんと受け取ったことの報告も兼ねています。
相手が「資料はちゃんと届いただろうか」と心配をせずに済むように、「確認いたしました」という言葉を用いて報告を行いましょう。
例文
・「ご提出いただきました3つの案を全て確認いたしました。より顧客のニーズが反映されているB案で進行をお願いいたします」
・「開催日程について確認いたしました。どうぞ当日はよろしくお願いいたします」
・「お問い合わせいただいた件について担当者に確認いたしますので、少々お待ちくださいませ」
「確認いたしました」を使う時の注意点
「確認いたしました」はさまざまな場面で使える便利な言葉ですが、使用する時にはいくつかの注意点があります。誤った使い方とならないよう、あらかじめポイントを押さえておきましょう。
(1)「確認致しました」と漢字では表記しない
「確認いたしました」を「確認致しました」と漢字で表記するのは好ましくありません。
「致す」という言葉は、動詞と補助動詞の2つの役割がありますが、どちらの意味で用いるかによって漢字とひらがなの表記が異なります。
例えば、「努力を致します」という場合は動詞として「致す」を用いているため、漢字で表記します。
一方、「確認いたしました」の「いたす」は補助動詞として用いられているため、ひらがなで表記する方がベターです。
「確認致しました」と漢字で表記しても意味は伝わるものの、文法上のルールに則って用いることを心がけましょう。
(2)「ご確認いたしました」でも誤りではないが避けた方がベター
「確認いたしました」は、しばしば「ご確認いたしました」という形で用いられることがあります。自分の行為に「ご」を付けるのは違和感があるかもしれませんが、この表現は誤りではありません。
「ご(お)~する」という敬語表現は、その行為の先にある相手へ敬意を示していることから、自分の行為につける場合もあるとされています。
例えば「部長へご相談する」というように、「相談する」の主語は自分であるものの、相談相手である部長に敬意を示していることから、敬語としては正しい表現になります。
ただし、受け取る相手によっては「自分の行為に『ご』を付けるなんて」と不快に思われてしまうこともあるかもしれません。不要な誤解を生まないためにも、「確認いたしました」を用いる方がよいでしょう。