【難読】なにこれ?「埴猪口」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「埴猪口」の読み方です。
なにくち? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「埴猪口」の読み方は?
「埴」は埴輪と読むので“はに”、「猪」はそのまま“いのしし”と読みますよね。
これに「口」をつけて、一体何と読むのでしょうか。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“へなちょこ”と読みます。
「埴猪口」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「埴猪口」の意味は以下のように解説されています。
へな‐ちょこ【×埴×猪▽口】
《へな土でつくった猪口の意》未熟な人や役に立たない人をあざけっていう語。「あんな—に何ができる」
頼りない、未熟といった意味合いで使われる言葉ですが、漢字があったことにびっくりしませんか。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「埴猪口」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。それぞれの漢字はさほど難しいものではないですが、読み方が分からなかった人がきっと多いですよね。
「埴」には粘土という意味があるのですが、明治時代の新聞記者がお酒の席で、「埴」で作られたおちょこ(猪口)が粗末なものだったのを見て、「へなちょこ」と言って仲間と笑ったのが由来という説があります。そんな思いつきで言った言葉が残っているなんて、驚きですね。
(ななしまもえ)
※この記事は2023年11月19日に公開されたものです