「本当は休みたいのに……」周りにどう思われるか気になる時、どうする? 菜々緒とカズレーザーがアドバイス
前日よく眠れなかった日や、休むほどではないとは感じる絶妙なレベルの体調不良の日。休めるものなら休みたい、と思うシーンはあっても、周囲への影響や受け取られ方が気になって、無理してがんばってしまった経験……ありますよね。
女性が休みを取れない背景には「休みは周囲に迷惑をかけてしまうという無意識での思い込み」……ギルティバイアスが関係しているといいます。
10月26日、鎮痛薬『EVE』などを展開するエスエス製薬は「休息と回復を認め合う社会」を実現するために、女優の菜々緒さん、お笑い芸人のカズレーザーさんとのトークショーを実施。日々忙しく働く二人と「休みたい時に休むために、何ができるか」を語り合いました。
メイク中涙が止まらなくなったことも……菜々緒も「休みづらさ」語る
トークショーのテーマとなった「休息と回復」は、自分自身が持つ本当の力を引き出したり、魅力を高めていったりするために必要不可欠なこと。
けれど、周りから求められる期待に応えたり、やらなくてはいけないことをこなしたりしているうちに、後回しにしてしまいやすくもあります。
ワークライフバランスを大切にするべき、という考え方はどんどん広まっているものの、いざ休みたい時、急に周囲のことが気になってしまったり、罪悪感が生まれたり……。ネガティブなギルティバイアスが、私たちを健康的な状態から遠ざけてしまいます。
心も身体も力がみなぎっていれば、心地良い毎日を過ごせるはず。当たり前のことにも思えるけれど、みんなの行動が変わっていかないと、ギルティバイアスも無くなりません。
トークショーに登壇した菜々緒さんも、休日は「家の外には一歩も出たくない」と感じてしまうのだそう。女優として活動していると、オフの頻度もまちまちになりがちで、まとまって休むことができないまま、数カ月以上過ごしてしまうこともあると言います。
「メイクしてもらっている間に、涙が止まらなくなってしまった時もありました。やる気いっぱいと思っていたはずなのに、身体は自分が思っている以上に疲れていて、自分の心に身体がついてこない時がけっこうありました。だけど急には休めないし、カメラの前に出れば、やっぱり笑顔でいられるようにがんばってしまいます」
だからこそ休日は家に引きこもって、好きなものを食べたり、好きな香りに包まれたりして、自分をリラックスできる状況を1秒でも長く作ってあげるのが、菜々緒さん流のストレス解消法だと言います。
対するカズレーザーさんは「休みたい時には、休みたいとはっきり伝える」と回答。似た職業の二人でも、性格や環境でまったく違う回答をしていたのが印象的でした。
「休息タイプチェック」で自分に合った休息方法を診断
エスエス製薬が行った調査によれば、本当は休みたくても周囲を気にして休みを取れなかった経験のある女性は、全体の7割を占めました。しかしその反面、女性の休暇取得をポジティブに考えている人も増えているのだそう。
この結果を見て、菜々緒さんは「やっぱり、日本の女性はまじめな方が多いですよね。まじめさゆえ、こういった思い込みにも繋がりやすいのではないかと思います。日本ってコンビニは24時間開いているし、便利だなと思うことも多いけど、逆に考えれば、働く人は大変ってことですよね」とコメント。
そしてカズレーザーさんは「注目すべきは、女性の休暇取得をポジティブに考える人が多いという事実ですね。多くの方がポジティブに考えているのは非常に喜ばしいですが、そういった方が9割もいる中でも、1割のネガティブな人たちが“なぜ休むんだ”と口に出してしまうから、その声が目立ってしまう。ネガティブな人をいかに少なくしていくかがカギになりそうです」と回答。
ギルティバイアスを無くしていくためには、社会全体の変革が問われますが、私たち一人ひとりにとっては、まずは自分の身体を休息させる機会を持つことが最優先事項。そこでまず、エスエス製薬が展開した『7つの休息タイプチェック』で、菜々緒さんとカズレーザーさんが自身に合った休息タイプを診断しました。
チェッカーを使うと、その人に必要な「休息タイプ」を診断できます。身体の休息、心の休息、感情の休息など、その人に必要な休息のカタチや、疲れの解消方法を知ることができます。
診断の結果、がんばりがちな菜々緒さんは「心の休息」、比較的ストレスが少なかったカズレーザーさんは「魂の休息」が必要なことが分かりました。
どんなにストレスの少ない人も、休息が「必要無い」というわけではありません。
診断ではストレスが少なめな回答が多かったカズレーザーさんですが「休むのはあたりまえのことなので、休めないことがヤバいことだと、すぐに気づかないといけない。自分の心の声に耳を傾けることが大切」と話しました。
「休む理由」は自分の中にある。周囲に伝えていくことが大切
菜々緒さんとカズレーザーさんと一緒にギルティバイアスについて学び『7つの休息タイプチェック』を行ってみると、私たちの「休みづらさ」の理由や、休息の大切さを再確認することができました。トークショーの最後には、二人からこんなアドバイスも。
「30代になってから、20代の時のようながむしゃらな気持ちだけではダメだと感じます。言わなきゃ伝わらないことってたくさんあるから、サポートを受けるためにも、自分がどうしたいか、周りに伝えることも大切。お互いに理解して、補い合える世の中が良いですよね」と菜々緒さん。
カズレーザーさんも「事実を事実として捉えるのが大切。他者の気持ちを勝手に解釈してしまうより、休む理由を自分で作った方が良いですね。その理由を言って、休むのが一番良いと思います」とコメント。
ギルティバイアスをネガティブに受け止めすぎず、自分の中の「休む理由」を大切にして、気持ちを周囲に伝えること。これができれば、不必要に我慢したり、がんばりすぎて体調不良を引き起こしたりすることも無くなりそうです。
二人のアドバイスを参考に、自分の中の「休息」を大切にしたくなる、すてきなトークショーでした。『7つの休息タイプチェック』は、11月11日にWEBで公開予定です!
(取材・文:ミクニシオリ)
※この記事は2023年11月02日に公開されたものです