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「仰ってください」は正しい敬語? 意味と使い方【例文付き】

神戸梛来

「仰ってください」を使った例文

ここでは「仰ってください」の使い方を、例文を使って解説します。

「ご不明な点がありましたら、いつでも仰ってください」

取引先や顧客に対して使える表現です。商品の説明をしたり、企画の提案をしたりした時に使います。「後から疑問や質問があれば言ってください」と伝えたい時に使ってみましょう。

「何かあれば、仰ってください」

例えば、上司や先輩が忙しそうにしている時などに、「何かあれば、仰ってください」と伝えてみましょう。「手伝います」というニュアンスで使うことができる言葉です。

また、取引先や顧客に対しては「何か要望があれば言ってくださいね」という意図で使うこともできます。

「ご意見やご感想などございましたら、仰ってください」

取引に対する説明や提案を終えて、参加者に質問や意見を求めたい時には「ご意見やご感想などございましたら、仰ってください」と言うのがよいでしょう。参加者に対して失礼なく、発言を促すことができます。

「仰ってください」の言い換え表現

「仰ってください」を言い換える表現についても紹介します。状況に応じて使い分けると、よりスマートな言葉遣いになるので、ぜひ覚えておいてください。

「〇〇があれば、お声がけください」

「お声がけください」は、「仰ってください」と同じように、相手に返事や反応を求める時に使う表現です。

意見や感想を求める時よりも、気軽に声をかけてほしい時や、レスがほしい時に使います。不要な時はスルーしてもOK、という時に使うとよいでしょう。

「〇〇があれば、お伝えください」

「お声がけください」と同じような使い方ができる「お伝えください」という表現も覚えておくとよいでしょう。また、「お伝えください」は話し言葉だけでなく、書き言葉でも使うことができます。

「仰ってくださると助かります」

「仰ってくださると助かります」は、自分とは遠い関係にある人に「言ってください」と伝える時に使う表現です。

例えば、上司の上司や他部署の役職者など、関係性ができていない人に使います。「助かります」と言うと大げさな感じがしますが、遠慮はいりません、という意味が込められている言葉です。

「お申し付けください」

「仰ってください」の類語に、「お申し付けください」という表現もあります。これは、身内ではない方に対して「言ってください」と伝えたい時に使います。

また、「お申し付けください」という言葉は、接客時によく使われる言葉でもあります。

「ご連絡ください」

メールや文書などの書き言葉では、「ご連絡ください」という言葉をよく使います。相手から意見がほしい時に使いますが、何もなければ連絡不要という意味です。

一般的にはメールの文末で「何かあればご連絡ください」と使われることが多いです。

関係性や状況に応じて使い分ける

「仰ってください」は相手への敬意を示すことができる表現です。相手に意見を求める時にはぜひ使ってみてください。

ビジネスのシーンでよりスマートな言葉遣いをするためには、言葉のバリエーション、語彙表現を増やしておくことが必要です。

ここで紹介した「仰ってください」の言い換え表現をマスターしておくよいでしょう。その際に重要なのは、相手との関係性とシチュエーションに応じて適切な言葉遣いを選ぶことです。

(神戸 梛来)

※画像はイメージです

※この記事は2023年10月25日に公開されたものです

神戸梛来

20代は恋愛と遊びに、そして仕事に明け暮れた、自称・愛情深い系ライター。現在は推し(アイドル)への愛、仕事への愛、読者への愛と多方面に広く深く持て余すことなく愛を注いでいる。愛犬(モップ)と2人暮らしだが、やや片想い気味。

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