縁起のいい言葉31選。ポジティブな意味を持つ熟語やことわざ一覧
【四字熟語】縁起がいい言葉
続いては、縁起のいい四字熟語を紹介します。
(1)一樹百穫(いちじゅひゃっかく)
意味
人材を育てることが、やがて大きな利益をもたらすことの例え。
由来
中国の老荘思想を説いた書物『管子(かんし)』の「権修(けんしゅう)篇」にある一説が由来といわれています。
「一樹」は1本の木を植えること、「百獲」は100倍の収穫を表し、「1本の木を植えると、いずれは100倍の木々に増える」という教えからできた四字熟語です。
大きな利益につながるという意味合いが縁起のいい言葉として解釈されているのでしょう。
(2)一粒万倍(いちりゅうまんばい)
意味
わずかなものから多くの利益を得ることの例え。少しのものでも粗末にしてはいけないという戒めとして使われることも。
由来
もともとは仏教の言葉で、『報恩経(ほうおんぎょう)』という経典の一節が由来といわれています。1粒の種から1万倍もの収穫があるという意味からできた言葉です。
わずかなものから多くの利益を得るという部分は幸運を連想させますよね。日本では、縁起のいい日の1つに「一粒万倍日」というのもあります。
(3)一攫千金(いっかくせんきん)
意味
一度にたやすく大きな利益を得ること。
由来
本来の熟語は「一字千金」といわれています。
秦の時代の政治家であった呂不韋が、書物『呂氏春秋』を完成させた時に「1文字でも増やしたり、減らしたりできる者がいれば千金を与える」と、出来栄えを誇ったそうです。
そこから「一字千金」という言葉が誕生し、やがて「一攫千金」になったといわれています。「一度にたやすく大きな利益を得る」というのは幸運を感じさせる言葉ですよね。
(4)一挙両得(いっきょりょうとく)
意味
1つの行動で、2つの利益を得られること。
由来
中国の故事である『戦国策』にある、「一挙両附」という言葉が基になったといわれています。本来の文章は「一挙而名実両附」で、「一挙に名(=名誉)と利(=利益)の両方が得られる」という意味合いでした。
1つの行動で2つの利益を得られることから、縁起がいいといわれるのでしょう。
(5)一陽来復(いちようらいふく)
意味
冬が終わり、春が来ること。悪いことが続いた後で幸運が来るという意味も。
由来
由来は古代中国の書物『易経』とされています。当時は「陰」が冬を表し、「陽」が春を表していたそうです。それを、「陰が立ち込めていたところへ、ようやく陽の兆しが見え始めた」という、冬から春へ転ずる喜びを言葉にしたのだとか。
さらに「陰」はマイナスな印象、「陽」はプラスな印象を与えるものであったため、次第に「悪いことが終わり、幸運が訪れる」といった意味でも使われるようになったようです。
(6)延年転寿(えんねんてんじゅ)
意味
年を取っても、ますます長生きすること。
由来
元は仏教の言葉で、修行して仏の加護によって、寿命を延ばすことを意味したようです。「延年」とは、長寿を祈願した仏教語ともいわれ、縁起のいい言葉として知られています。
(7)笑門来福(しょうもんらいふく)
意味
笑顔を絶やさない家庭には、幸運が訪れる。
由来
お正月の遊びとして知られている「福笑い」は、目隠しをしながら作った顔を見て、「面白い青だ」と家族で笑うのが楽しみとされています。
そして、お正月という縁起のいい日に、笑いの絶えない様子が幸福を引き寄せる象徴とされ、「笑う門には福来る」ということわざができたのだとか。
これを四字熟語にして、「笑門来福」となりました。
(8)千載一遇(せんざいいちぐう)
意味
滅多にない良いチャンス。千年にたった一度しか巡り合えないような素晴らしい状態。
由来
中国の書物に『三国名臣序賛』という、『三国志』に登場する優れた臣下をたたえたものがあります。
「千載一遇」は、その中に書かれている、「千載の一遇は賢智(けんち)の嘉会(かかい)なり」という一文が由来とされているようです。名君や名臣と出会うのは非常に難しく、巡り会えることの幸運を例えた言葉といわれています。
(9)大安吉日(たいあんきちじつ)
意味
何をするにも向いている最良の日。
由来
その日の吉凶を占う指標とされている六曜の中から、縁起のいい日である「大安」を基にした言葉です。「大いに安し」や「大いに安心できる日」が語源といわれています。
(10)大願成就(たいがんじょうじゅ)
意味
大きな願いがかなうこと。
由来
元は人々を救おうとする仏様の誓願を表した仏教用語で、「人々の願いがかなう」という意味から来ているようです。
(11)飛竜乗雲(ひりょうじょううん)
意味
時代の流れに乗って、英雄が能力を発揮するチャンスを得ること。
由来
中国戦国時代の思想家である韓非の著書『韓非子』が出典といわれています。英雄や賢者がチャンスをつかんで自身の才能を発揮した様子を、竜が雲に乗ってさっそうと現れることに例えてできた言葉のようです。
(12)無病息災(むびょうそくさい)
意味
病気をせず、健康であること。
由来
「病気をしないこと」を意味する「無病」と、仏教語で仏の力で災害や病気などの災いを防ぎとめることを意味する「息災」からできた言葉だと考えられています。健康と長寿を願う際に使われることもあるでしょう。