「お初にお目にかかります」の正しい使い方とは? 意味と注意点、言い換え表現(例文つき)
「お初にお目にかかります」は、ビジネスシーンで使える正しい敬語表現なのでしょうか? この記事では、「お初にお目にかかります」意味と使い方、言い換え表現などについて例文と一緒に紹介します。
「お初にお目にかかります」というフレーズは、目上の方への丁寧な挨拶として正しい敬語
表現なのでしょうか?
使うシーンが限られている言葉だからこそ、いざという時、正しく使えるようにしておきたいものです。
この記事では、「お初にお目にかかります」の意味と正しい使い方について、例文を交えながら紹介します。
「お初にお目にかかります」の意味
「お初にお目にかかります」は、辞書によると以下のように説明されています。
お初にお目にかかります
読み方:おはつにおめにかかります
別表記:お初にお目に掛かります初めて会った目上の人に対して用いる丁寧な挨拶表現。「初めてお会いします」または「はじめまして」に相当する。「目に掛かる」が相手の視界に入るという意味で自分を下げる表現。
(出典『実用日本語表現辞典』)
お目にかかる」は「会う」の謙譲語であり、目上の人に会うことを意味します。
つまり「お初にお目にかかります」とは、初めて会う目上の方への挨拶として使う表現であり、「初めまして」と同等の意味です。
「お初にお目にかかります」の使い方と例文
「お初にお目にかかります」は、初対面の人や目上の人に対して、丁寧に「初めまして」と伝えるフレーズです。
初めて取引先に挨拶する場合の他、「会えることを楽しみにしている」という文脈などで「お目にかかる」を使うこともできます。
ただし、かしこまった言い回しであるため、シーンや相手との関係性によってはシンプルに「初めまして」を使った方が良い場合もあると覚えておきましょう。
例文
・お初にお目にかかります。株式会社○○の○○と申します。よろしくお願いいたします。
・○○様にお目にかかれる日を楽しみにしております。
・先日は誠にありがとうございました。○○様にお目にかかれて光栄です。
「お初にお目にかかります」を使う時の注意点
続いては、「お初にお目にかかります」を使う際の注意点を紹介します。
(1)メールでは使わない
「お初にお目にかかります」をビジネスメールで使うことはできません。
前述の通り、「お目にかかる」とは「会う」の謙譲語。そのため、直接会った時に使うのが正しいといえます。
メールで初めてコンタクトをとる場合は、「突然のメール失礼いたします」「初めてメールをお送りします」などと挨拶するのがベターです。
(2)自分以外の人には使わない
「お初にお目にかかります」は謙譲語であり、自分の行動にのみ使える言葉です。そのため、他人の行動に対して使うことはできません。
例えば、目上の方に対して「○○様にはお目にかかりましたか?」と使うのは間違い。「○○様にはお会いになりましたか?」と表現しましょう。
「お初にお目にかかります」の言い換え表現
「お初にお目にかかります」は、その他のフレーズに言い換えが可能です。
(1)「初めてお会いいたします」
「初めてお会いいたします」も、初対面の丁寧な挨拶として使える表現です。
「お会いする」は「会う」の謙譲語であるため、「お目にかかる」と同じ意味として使えます。
目上の方に挨拶する際は、「初めてお会いいたします。〇〇と申します」と、一緒に自己紹介もすると好印象でしょう。
(2)「初めてご挨拶いたします」
「初めてご挨拶いたします」という表現も、丁寧な挨拶として使えるでしょう。
「挨拶」の部分を「メール」や「電話」と言い換えれば、シーンに合わせてアレンジすることも可能です。
「お初に目にかかります」よりシンプルな表現ですが、丁寧な印象を与えられるフレーズでしょう。
「お初にお目にかかります」は目上の方への丁寧な挨拶
「お初にお目にかかります」は、初対面であることをへりくだって表現する敬語です。
ビジネスシーンでは特に第一印象が重要。そのため「お初にお目にかかります」と丁寧な挨拶ができるとスマートでしょう。
正しい使い方を理解して、ぜひ活用してみてください。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年05月24日に公開されたものです