「お間違いないでしょうか」は間違い? 正しい敬語表現と使い方(例文つき)
「お間違いないでしょうか?」という表現に、違和感を覚える方もいるのでは? この言い回しは敬語として正しい表現なのでしょうか。この記事では、「お間違いないでしょうか」の注意点と、正しい敬語表現、使い方について例文と共に紹介します。
「お間違いないでしょうか」は、ビジネスシーンのみならず日常生活の中で耳にする機会があるかもしれません。
しかし、実は敬語として間違った表現なのを知っていますか?
この記事では、「お間違いないでしょうか」が適切な敬語ではない理由と、正しい表現を紹介。例文を交えて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「お間違いないでしょうか」は正しい敬語表現?
相手に確認をする意味で「お間違いないでしょうか」という表現を耳にすることがあるでしょう。
しかし、この言い回しは敬語として正しい表現ではありません。
「お間違いないでしょうか」は、自分の解釈があっているかどうか「(私は)間違っていませんか?」と相手に確認を促す意図で使用されます。
この場合「間違う」の主語は、質問している本人です。しかし「お間違い」と接頭語をつけて尊敬表現にすることで、自分に対して尊敬語を使っていることになるのです。
確認をしたい時の正しい敬語表現
「お間違いないでしょうか」は、自分に対して尊敬語を使っていることになり正しい敬語表現ではありません。
では、間違いかないか確認したい時にはどんな表現をすべきなのでしょう。
(1)「よろしいでしょうか」
間違いがないか確認したい時の表現として、「よろしいでしょうか」が挙げられます。
「よろしい」は「よい」を丁寧にした言葉で、「正しい」「正当だ」という意味。そのため、以下の例文ように確認する意図で使うことができます。
ただし「よろしかったでしょうか」は、現在のことを確認する表現としては間違いです。「よろしかった」は過去形なので、過去の出来事を確認したい時にのみ使用しましょう。
例文
・次回の打ち合わせは、○○と○○の資料をお持ちすればよろしいでしょうか。
・ご希望の商品は○○でよろしいでしょうか?
(2)「間違いございませんか」
「間違いございませんか」も、自分に間違いがないかを確認したい時に使える表現です。
「ございます」は「ある」の丁寧な表現であり、汎用性の高い言葉だといえます。
例文
・資料の送付先はこちらで間違いございませんか?
・締め切りは○日で間違いございませんか?
(3)「問題ないでしょうか」
「問題ないでしょうか」は、間違いの有無を確認する意外にも、その他の課題がないか確認できる表現です。
例文
・資料の内容は問題ないでしょうか。
・明日は、打合せ後に直帰しても問題ないでしょうか?
「お間違いないでしょうか」は間違った敬語表現
「お間違いないでしょうか」という言葉は、自分自身に尊敬語を使っている間違った敬語表現です。
間違いの理由を理解し、正しい表現を使って、信頼されるビジネスパーソンを目指しましょう。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年05月24日に公開されたものです