「私事で恐縮ですが」の正しい使い方とは? 意味と言い換え表現を解説
「私事で恐縮ですが」を使う時のポイント
「私事で恐縮ですが」と言えば何でも通るわけではありません。自身のプライベートな事情で相手に負担をかけてしまいそうな時は、タイミングを計ってなるべく迷惑がかからないように注意しましょう。
例えば退職の連絡は、繁忙期などを避けるのがマナー。また上司に報告をする時には、就業時間後などにするのがおすすめです。
「私事で恐縮ですが」の言い換え表現
「私事で恐縮ですが」という言葉は、いくつかの言葉で言い換えることができます。使う相手や関係性、シーンに応じて使い分けましょう。
(1)「私事で大変心苦しいのですが」
「私事で恐縮ですが」の「恐縮ですが」の部分を言い換えて、「私事で心苦しいのですが」と表現することができます。
「心苦しい」は、「恐縮」と同様に相手に対して迷惑をかけて申し訳なく思う気持ちを伝える言葉です。「恐縮」の音読みの響きよりも柔らかい印象になりますね。
(2)「個人的なことで恐縮ですが」
「私事で恐縮ですが」を話し言葉で使う時、普段とトーンの違う言葉遣いで言い慣れないと感じることもあるのではないでしょうか。
相手との距離感にもよりますが、無理に「私事で恐縮ですが」のフレーズを使わなくても、気持ちを伝えることは可能です。
そこまでかしこまらなくても良い相手であれば、「個人的なことで恐縮ですが」といった表現に置き換えても問題ありません。申し訳なく思う気持ちがあれば、相手も快くあなたの言葉に耳を傾けてくれるはずです。
「私事で恐縮ですが」を正しく使おう
「私事で恐縮ですが」は、目上の人に対して、個人的で言いにくい事柄を伝える時の前置きに使える表現です。
プライベートな事柄で仕事に穴をあけて申し訳ない、上司や同僚に迷惑をかけて申し訳ない、といった気持ちを伝えることができます。
せっかく「私事で恐縮ですが」という言葉を使っても、気持ちが伴わなければ言葉が上滑りしてしまいます。周りの人のことを考えられるビジネスパーソンでありたいですね。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年05月09日に公開されたものです