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「私事で恐縮ですが」の正しい使い方とは? 意味と言い換え表現を解説

にほんご倶楽部

「私事で恐縮ですが」は、ビジネスメールなどで使われる敬語表現です。この記事では、「私事で恐縮ですが」の意味や正しい使い方を例文と共に解説。併せて、同じ意味で使える言い換え表現を紹介します。

「私事で恐縮ですが」は、「個人的な事柄でご迷惑をおかけして申し訳ありませんが」という意味の言葉です。ビジネスシーンで非常によく聞く言葉ではないでしょうか?

この記事では、「私事で恐縮ですが」の使い方について例文を交えながら解説。併せて、同じ意味で使える言い換え表現を紹介します。

「私事で恐縮ですが」の意味とは

まず、「私事で恐縮ですが」の言葉の成り立ちを押さえておきましょう。

わたくし‐ごと【私事】
公的でない、自分だけに関係した個人的な事柄。しじ。
「―で早退する」「―で恐縮ですが」

出典:(『デジタル大辞林』小学館)

きょう‐しゅく【恐縮】
[名・形動](スル)
相手に迷惑をかけたり、相手の厚意を受けたりして申し訳なく思うこと。おそれいること。また、そのさま。「―ですが窓を開けてくださいませんか」「お電話をいただき―しております」

出典:(『デジタル大辞林』小学館)

「私事で恐縮ですが」は「個人的な事柄でご迷惑をおかけして申し訳ありませんが」という意味になります。

自分のプライベートな事柄で人に迷惑をかけたり、厚意を受けたりして申し訳ないという気持ちを表します。

「私事で恐縮ですが」は敬語表現?

ビジネスシーンでよく使われる「私事で恐縮ですが」のフレーズは、尊敬語や謙譲語は使われていませんが、目上の人に対して使うことのできる表現です。

それは、断定の助動詞である「だ」の丁寧語「です」が使われているから。「私事で恐縮ですが」は、敬語を使わないで表現すると、「私事で恐縮だが」となります。

また、「恐縮」という言葉自体が、相手に迷惑をかけたり、相手の厚意を受けたりして申し訳なく思うことを意味しているので、相手に敬意を払った表現になっています。

より丁寧な言い方にしたい場合は、「です」の部分を「でございます」とし、「私事で恐縮ではございますが」と言い換えることもできます。

ただし「私事で恐縮でございますが」は話し言葉で使うと仰々しい感じになってしまいます。相手との関係性に応じて、「私事で恐縮ですが」の言い換えとして書き言葉で使うのが良いでしょう。

読み方は「わたくしごと」or「しじ」?

「私事」は「わたくしごと」「しじ」、どちらの読み方も間違いではありません。

ですが、「しじ」と言うと「私事」の他に「支持」「指示」「師事」など複数の同音異義語があります。少し紛らわしいため、話し言葉では誤解を避ける意味でも「わたくしごと」と言った方が良いかもしれません。

▶次のページでは、「私事で恐縮ですが」の使い方を例文と共に解説します。

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