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和のアフタヌーンティーも! 立川にミシュランスター・シェフが集結したオーベルジュが誕生

小浜みゆ

4月6日、東京・立川に食事と宿泊を楽しめる「オーベルジュときと」がオープンしました。立川で注目を集めるSORANO HOTELの姉妹施設で、ロンドンの懐石料理店「UMU」の総料理長だった石井 義典さんが総合プロデューサー兼総料理長を務めます。和の趣あふれる施設内には茶房もあり、日帰りで和のアフタヌーンティーを楽しむことも可能!東京にいながら別世界へと導く、都市型オーベルジュを詳しくご紹介します。

門をくぐると、そこは別世界。食の匠が集結した「オーベルジュときと」

「オーベルジュときと」は石井さんをはじめとするミシュランスター・シェフが集結し、「アルティザン・キュイジーヌ」をコンセプトに料理を提供するオーベルジュ。1日4組限定の「宿房」、料理を味わう「食房(レストラン)」、お茶を楽しめる「茶房」で構成されています。

アクセスは西国立駅より徒歩約1分。老舗料亭「無門庵」の跡地を活用しているため、到着すると新しい施設とは思えない重厚な門構えでゲストを迎えてくれます。

門をくぐると、広がっていたのは美しい日本庭園。戦前は陸軍将校の宿泊施設だった歴史もあり、その歴史の重みを感じる巨木や石が残されています。

写真提供:オーベルジュときと

「オーベルジュときと」の注目すべきポイントが、さまざまなバックグラウンドを持つ職人(アルティザン)たちが集結していること。ロンドンの懐石料理店「UMU」でミシュラン2つ星を5年間保持した石井さんのほか、京都の懐石料理店「いと」をオープン後半年でミシュラン1つ星へ導いた大河原謙治さんが総支配人 料理長を担当します。そしてイタリアのミシュラン3つ星レストラン「Ristrante Da Vittorio(リストランテ・ダ・ヴィットリオ)」で経験を積んだ日山浩輝さんが料理長に就任。職人それぞれの技術を集結した、職人気質の料理を堪能できます。

提供される料理は懐石料理や京料理などの枠にとらわれない、今までにない和食。世界に向けた日本を代表するレストランを目指し、日本各地の良い食材や立川の地場食材を用いてコース料理を提供します。食房のみの利用も可能で、料金はホール席が31,625円。記念日や家族のお祝いにおすすめです。

その瞬間のおいしい食材、つまり「瞬」をゲストに届けるため、コースの内容はその時々によって変わります。ある日のお造りは濃厚な羅臼昆布の出汁と塩を合わせた「旨塩」でいただく淡路島産の鯛。鯛は当日の朝まで泳いでいた新鮮なもので、「オーベルジュときと」では魚に限らず、食材を最もおいしく食べられる下処理にもこだわっています。

ある日の締めは、北海道で獲れる魚「カジカ」の旨味あふれるスープでいただくにゅうめんです。カジカは北海道で縄にかかったとしても海に返されてしまう魚。捨てられるはずの食材を技術と手間ひまをかけて最高の味へと昇華させることも「オーベルジュときと」のこだわりです。新しい発想の食材は、食べたことの無い味に驚きます。

温もりあふれる器は石井さん自らの手で作陶。開業に合わせて約1,100点もの器を製作したそうです。器の材料は施設の地中に眠っていた関東ローム層の土や、SORANO HOTELで廃棄予定の割り箸などで作った灰を活用。さらに工事で切らざるを得なかった木材も箸などに加工し、新たな命を吹き込んでいます。

 

全室天然温泉の露天風呂付き。ラグジュアリーな1日限定4室の客室

到着のお迎えから食事、かけ流しの温泉、宿泊、そして出発までを一つのコースとして仕立て、提供する「オーベルジュときと」。4室に限定した客室はとてもラグジュアリーで、約106平米の空間で心ゆくまでくつろげます。料金は開業記念特別プランが1室2人で342,250円(カウンター席での夕食、朝食付き)。

特に寝具にこだわり、和タイプの客室には高級素材・馬毛を使った「シルバーネス馬毛ラテックスマットレス」を、洋タイプの客室にはマットレス&ピローブランド「テンピュール」の電動リクライニングベッド「ゼロジーカーブシリーズ」の最上位モデルを採用。和洋共通の羽毛布団はポーランド産ステッキーホワイトグースダウン95%で、上質な睡眠を約束してくれます。

全室にそれぞれ天然温泉の露天風呂が付いていることも「オーベルジュときと」の魅力です。地下1,300m から汲み出した温泉で、泉質はナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性、弱アルカリ性)。お風呂上がりには美しく手入れされた庭を眺めながら、プライベートテラスで涼むこともできます。

 

女子会におすすめ。茶房で味わう和のアフタヌーンティー

「ちょっとおしゃれをして、いつもと違う女子会をしたい」そんな時にぴったりなのが、「茶房」です。季節の花々が咲く庭園にさりげなく佇み、掘りごたつやハイチェアの席でお茶を楽しめます。事前予約制。

夜は宿泊者限定の空間ですが、11:30~16:30限定で日帰り客も楽しめるのが「茶請箱(アフタヌーンティー)」。3種類のお茶と、石井さんお手製の木箱に入ったお茶請けが楽しめます。お茶請けは2か月ごとに変わり、4月は「桜餅」「苺と八朔の淡雪羹」「モンブランもなか」「苺のショートケーキ」「稲荷ずし」「雪下きゃべつのすり流し」など和菓子、洋菓子、お寿司が提供予定です。料金は7,590円。

お茶ははじまりのお茶に加えて2種類が選択可能。スタッフがその場で点てる抹茶、炒りたての香り高いほうじ茶、珍しい大葉煎茶などその時々のラインナップから選べます。1種類につき3煎目まで飲むことができ、1煎目、2煎目と変わるお茶の味の違いも楽しめますよ。

料理人、食材の作り手である生産者、器の作家などすべての職人がワンチームとなり、こだわり抜かれた料理を味わえる「オーベルジュときと」。20年以上海外で活躍した石井さんが、満を持して日本で腕をふるいます。重厚な門をくぐった先にある別世界で、今までにない和食を味わってみてくださいね。

 

店舗概要

・オーベルジュときと
住所:東京都立川市錦町一丁目24番地26
HP:https://www.aubergetokito.com/

(撮影・取材・文:小浜みゆ)

※この記事は2023年04月07日に公開されたものです

小浜みゆ

神奈川県在住の旅ライター。旅が大好きなのでフットワークは軽く、国内・海外の素敵な場所を求めてどこへでも。得意ジャンルはホテル・リゾート・美容。写真にこだわります。

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