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【五月病】自覚者の3人に1人が「五月病起因の休職・退職経験あり」と回答

#ヘルシーニュース

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ヘルスケアテクノロジーズはこのほど、全国の20~50代の会社員や公務員として働く男女1,200人を対象に、「五月病に関する意識調査」を行いました。

五月病とは新年度からおおよそ1ヶ月が経過して緊張や疲れがピークに達した結果、5月の連休後あたりに心身にさまざまな不調を感じること。多くは憂うつになる、なんとなく体調が悪い、会社に行きたくないなど軽いうつ的な気分に見舞われます。

五月病になったことがあると自覚する人は5割以上

自覚がない人も含め、全体の6割以上が深刻な病気だと考えている

「あなたは五月病になったことがありますか」という質問に対して、22.8%が「確かにある」、32.8%が「あると思う」と回答し、5割以上の人が五月病になったことがあると自覚していることがわかりました。

また、「周囲の人が五月病になったことがありますか」という質問に対しては、20.5%が「確かにある」、36.6%が「あると思う」と回答し、周囲に五月病と思われる人がいる人は6割近くにのぼることも判明しました。

さらに、「五月病は深刻な病気だと思いますか」という質問では、「とてもそう思う(14.2%)」「ややそう思う(46.9%)」という結果に。五月病になったことがあると自覚がない人も含めて、6割以上の人が五月病は深刻だと考えていることが明らかになりました。

五月病からの回復に時間を要したと思う人は6割以上

五月病自覚者のうち2割近くが、回復まで2カ月以上要している

五月病になったことがあると自覚する人に対し、「五月病からの回復に時間を要しましたか」と聞いたところ、「とてもそう思う(17.7%)」「ややそう思う(43.2%)」と、6割以上が回復に時間を要したと考えていることがわかりました。

加えて、「五月病から心身が回復するまでに、どれくらいの時間を要しましたか」という質問には、「1週間程度」が26.3%、「2~3週間程度」が22.1%と1カ月以内に回復する人が多い一方で、2カ月より長期にわたったと答えた人は全体の17.8%に上りました。

五月病からの回復に時間がかかったと多くの人が考えており、実際に数カ月にわたって不調が続く人も一定数いることから、五月病は「連休明けの不調」という概念以上に影響を及ぼしている可能性が明らかになりました。

五月病になった人で、休職や退職に至った人はそれぞれ約3割に

休職や退職に至った20代は約4割で、他の世代と比べ10pt程度高い

五月病になったことがあると自覚する人に対し、「五月病になったことが原因で、仕事を休んだことはありますか」と聞いたところ、46.8%があると回答。加えて、五月病が原因による休職・退職経験の有無についても聞いたところ、休職に関しては31.4%が、退職に関しては28.6%があると回答しました。

五月病の自覚があった人のうち、約3割が五月病が原因で休職や退職に至っていたことが判明し、五月病が及ぼす影響の大きさを裏づける結果となりました。

さらに、20代の場合は「五月病が原因で休職に至ったことがある」が39.5%、「五月病が原因で休職に至ったことがある」が39.5%と、他の世代と10ptほど差をつける結果となりました。

環境の変化が大きく、プレッシャーも感じやすい若手社員は、五月病の影響をより重く受けやすいと思われます。

会社や組織が「五月病対策を実施している」と答えた人はわずか2割

6割以上が、会社で五月病対策を行うべきだと回答

「あなたが所属する会社や組織は、従業員の五月病への対策を実施していますか」という質問に対して、実施していると回答した人はわずか22.1%。一方で、「会社で五月病対策を実施するべきだと思いますか」という質問に対しては、64.8%が実施するべきだと回答しています。

組織としての対策の必要性を感じつつも、8割近くの従業員は、所属する会社や組織の五月病対策について認識していないことがわかりました。

五月病でつらかったことTOP2は「治し方が分からない」「相談できる人がいない」

周囲にいる6割近くが「様子見」を選択

五月病になったことがあると自覚する人に対し、五月病でつらかったことを聞いたところ、1位は「治し方が分からない(43.5%)」、2位は「相談できる人がいない(35.4%)」、3位が「仕事で迷惑をかける(32.2%)」という結果になりました。

症状にどう対処すべきかの情報を手に入れることに加え、気軽に相談ができる相手がいることも、つらい気持ちを緩和する大きな要因となりうるようです。

一方で、周囲の人が五月病になったことがあると回答した人は、56.3%が「心配だが、とりあえず様子を見ようと思った」と回答しています。

その理由として、「どう対処したら良いのか分からない(30代男性)」「声かけをしすぎても本人が悩むかもしれないから(50代女性)」といった主旨のコメントもあり、周囲の人が五月病当事者に率先して手を差し伸べづらい状況もうかがえます。

五月病になった際のアクションは「ネットで症状を検索」が4割

得た情報をもとに対策を実践した人は半数に留まる

五月病になった際にとるアクションは「インターネットで症状を検索した(39.4%)」が最も多く、そのうち75.5%が「有益な情報を得た」と回答しました。

しかし、その得られた情報を実践したと答えた人は53.5%と半数程度に留まり、34.0%は「実践したいと思ったが、できなかった」と回答。五月病になったと自覚している人であっても、実際に対策をとることにハードルがあると思われる結果となりました。

専門家への相談は「スマホを使ったチャットで手軽に」が理想

特に20代はチャットの希望者が4割超えという結果に

「五月病について専門家に相談ができる場合、どのような形が最も望ましいですか」という質問に対しては、1位が「スマホを使ったチャットで手軽に相談し、アドバイスをもらいたい(31.8%)」となり、「病院等で、対面診療で診察をしてもらいたい(28.4%)」「オンライン診療で診察をしてもらいたい(20.4%)」を上回る結果になりました。

特に20代はチャットを活用して相談をすることを希望する人が40.5%と他の世代より多く、チャットを通して五月病の相談ができる環境を整えておくことが、新入社員や若手社員の五月病対策には特に有効である可能性があります。

調査概要

調査エリア:全国
調査対象者:20~50代の会社員・公務員・経営者・役員の男女
サンプル数:1,276ss
調査期間 :2023年3月11日~3月14日
調査方法 :インターネットリサーチ

(エボル)

 

※この記事は2023年04月01日に公開されたものです

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